大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

思いでの山 浅草岳 

2010年04月14日 | 関東周辺

1998年6月に山友達のT夫妻、会社の先輩Ka氏の4人で登った。
前年の4月から群馬の渋川に単身赴任中だった時で、この時に平が岳、苗場山、日光白根山谷川岳など手当たり次第に登りまくった。
この浅草岳はそれまでの眺望だけが楽しみの山から一歩前進させてくれた思いでの山だ。
とにかく素晴らしい花の種類とボリュームで、一発で花に目覚めてしまったのだ。
あの時の感激は今でも鮮烈に覚えており、何度でも行きたいのだが、6年後の5月末にテント2泊で遊んだだけだ。
T氏とは丹沢の尊仏山荘で知り合って結構一緒に歩いたが、7年ほど前から彼が山に殆ど出かけなくなった。
Ka氏は自分で登山グループを主宰しており、そちらに時々飛び入り参加している。
今は老朽化で使用できない避難小屋で寝た。

1998年6月6日-7日 山中1泊2日(T夫妻、Ka氏同道)

その時の記録をそのまま書いてみよう。

ブナの大木、沢グルミの大木そしてヒメサユリ、シラネアオイ、イワカガミ、イワウチワ、ゴゼンタチバナ、ショウジョウバカマ、エンレイソウ等花も素晴らしく、今年一番の山。
登りで見える筈だった鬼ケ面山スラブはガスで見えず、又帰路の浅草岳の雄姿もガスで見えなかった。
登り途中のブナの巨木、ホウ、トチ等素晴らしい林相でさすが東北の山であった。
道の途中でピンクの大型の花を目にした時にはまさかと思ったが、やはりヒメサユリで大感激。
とにかく花の種類、量がすごい。ヒメサユリも次から次に顔を出し、シラネアオイも7-8株の群落で現れたし、ゴゼンタチバナ、イワカガミはウンザリするほどの量だった。
雪渓もあちこちに残っており豪雪の山。小屋への途中で7-8度も滑り情けなし。
秋には御神楽岳がよかろう。例年は5月中旬が花が多いのかも知れぬが、ヒメサユリは梅雨の時なのかもしれぬ。浅草岳から鬼ケ面山へはアップダウン激しく、左側が切れ落ちておりスリルあり。

とまあ稚拙な感想を書いている。おまけに花時が5月中旬などとトンチンカンなことを書いている。
雪が消えてからなのだから、当然6月初旬から7月初旬だろう。

1.初日
田子倉登山口から避難小屋まで

渋川からT氏の車で小出経由で入山した。
10時20分に歩き出し、17時に小屋着。ノンビリ歩いたので時間は参考にならない。
のっけから沢ぐるみや栃の大木が現れ、沢をわたってからはブナの大木だらけだ。
うーんなんともスゴイ。こんな山は今まで経験したことが無い。
最後の水場の大久保沢で小休止した。結構な水量で、傍に一張り位なら充分な平地あり。
ここには次に登った際にテントで寝た。
案外となだらかで歩きやすい道だ。剣が峰はそう大きくない岩っぽい場所だが後方に田子倉湖が光っている。左サイドをトラバース気味に登った。熊うち場とかいうブナの大木のある雰囲気のいい所を過ぎて鬼ケ面山の展望地だったようだが不確か。
ガスで見えなかったのでさっさと通過。稜線近くのカーブの先で、ピンクの大型の花が揺れている。ひょっとしてヒメサユリ?と小走りで近寄るとその通りで大感激。
ちょっと山の花としてはハデ過ぎの感もあるが美しい。
そのうち紫の上品なシラネアオイも登場だ。こちらも場違いな大きさと色だ。
頂上は俗っぽい看板が無粋だが眺望は素晴らしい筈なのだが明朝までお預け。
雪が大量に残り、かろうじて木道と周辺が融けており、ショウジョウバカマが出ている。
シラネアオイも次々と出てくる。
小屋は古くて小さいが4人には充分だ。ヘリを使った山スキーをやるらしく、それ用のロープなどがある。
夕食にT夫妻が摘んだコシアブラを初めて食べたがほのかな苦味があってなかなか旨い。
このあと2年位してやっと木をおぼえたが、上手く時期が合わなかったりして数回しか摘んだことがない。

10:20-17:00

2.二日目
小屋から鬼ケ面山登山口

頂上は前日とうって変わって期待通りの大展望だ!
越後駒ケ岳、中の岳が大きく、荒沢岳がシャープで格好良い。守門は目の前だし、遠くには尾瀬や平が岳もボンヤリと見えている。雪道を下り、分岐を左にとって鬼ケ面へ。
のっけから花のオンパレード。ウラジロヨウラク、ベニサラサドウダン、ゴゼンタチバナ、イワカガミ、ヒメサユリ、シラネアオイなど。
コースは左手が切れ落ちる崖の縁を歩くので充分注意が必要だし、小さなアップダウンが連続する。案外と疲れる歩きで、ノンビリ歩いたとはいえ7時間もかかっている。
この時にちょっと面白いことをやった。途中ですれ違った新潟の男性と車の鍵を交換し早く下りたほうが自分の車まで帰るというもの。先方が早くて我々を待っていた。
車での山行の多い人は参考になるかもです。
鬼ケ面山は山頂らしくなかったのか印象が無い。
マイクロウェーブの建物の先のT字路を右に折れて暫くでやっと登山口に着いた。
いくらでもあるフキをたっぷりと採ってから帰った。

8:00-15:00
随分と時間がかかり過ぎている。あちこちでノンビリしたらしい。
当然この時はヒメサユリやシラネアオイ程度しか名前は知らず、花に詳しいT氏に教えてもらった。

次は朝日連峰、飯豊の記録としよう。








コメント
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