大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

思いでの山 北アルプス編 ④ 白馬大池から蓮華温泉

2010年04月22日 | 北アルプス
以前に書いた奈良の大峯奥駈道を歩いた後、2001年に発症した持病の喘息が悪化して三ヶ月休養。
その再起第一弾に選んだのが白馬大池でのテント泊。調子がよければ白馬岳でも行こうと出かけた。
しかし予想以上に足が上がらずに途中でリタイアしてしまった。

2006年8月4日-5日(山中1泊2日)


1.初日
栂池自然園から天狗原 (13:30-15:15)

青春18キップで延々と各停に乗り、栂池自然園を歩き出したのが13:30。
あの重荷を担いでの所要時間の法則でも楽々17:00には大池に着くだろうと考えたが大甘だった。
10KGも無い軽い荷なのに足が上がらぬこと甚だしく、まあ抜かれること抜かれること。
「オジサン格好つけてザックなんか背負っちゃ駄目だぜ」とダメだしされてもおかしくない体たらく。
くそー残念ながらこりゃー大池どころか天狗原まででも一杯一杯だぜ。
何とか早く辿りついてゆっくり休みたい。「ヨイショ、ヨイショ」と一歩毎に声を出しながら足を上げる。
ああ、情けないなあ。山をやり出して最低、ナンバー10の歩きだ、チクショー。
やっとこさ辿り着いた天狗原の木道の小広い所に、文字通りザックを投げ出した!
本当に地獄の歩きだったが時計を見ると15:15!!
1.15時間の所を1.45時間なので重荷の法則内だが、疲労感が半端じゃない。
明日は大池から蓮華温泉下山へ即予定変更だ。
観光客の母娘に「このオジさんこんな所で何してるんだろ」という目で見られたがシカト。
2人がやっと帰ってくれたので早速設営し、マットに横たわる。暫くマグロ状態。
やっと落ち着き定番のカレーを食べて寝た。

2.二日目
天狗原から白馬大池、蓮華温泉へ

5:30-7:15乗鞍岳-8:00白馬大池8:30-雷鳥坂の頭ピストン10:00
10:15下山開始-11:25天狗の庭-13:15

木道を風吹大池分岐まで歩き、左に道をとり岩っぽいところを登りだした。
いつもならペースが上がる岩なのに今朝は普通の歩きだ。途中でまだ残る雪渓を2ヶ所横切り、
乗鞍岳に着いたがあまりピークらしくない。さっさと通過して池への緩やかな下り。
岩の上を飛びながら(やっと調子がでてきたのかよ)山荘に到着。
テント場は広くて結構張れる。ここなら普通の到着でもスペースは有りそう。
なんとか我慢していた朝の儀式をやれてホットする。天狗原なんかで野糞はとんでもない。
空身で雷鳥坂の頭まで歩き出したらあの見慣れた小男の有名オジンのグループが降りてきた。
ふーん、マナーだけはまあまあじゃん。それにしてもちっちゃいなあ。
周りはチングルマの花畑だ!これが見れたからまあいいか。
途中にリンネソウがあったがあまりに小さすぎる。
雷鳥坂の頭からは稜線近くまで雪が残る大雪渓が見える。今年の夏は異常に雪が多い。
山荘に戻り下山開始。途中でツアーの一団とすれ違うが、最後尾に空身の婆さんがいて
座り込んでいる。その後ろに婆さんの荷も背負ったオネエが突っ立っている。ご苦労さん。
天狗の庭は岩っぽい場所で眺めがよかった。雪倉岳あたりだと思うが紅葉がよさそう。
歩きやすい道だが登りの連中が多くていつもの日除けの傘がつかえない。
山荘に着いて風呂に入ろうと申し込んだらザックは外に置けときた。盗まれたらどう責任を
とるんだと出かかったがそんな酔狂な奴はいないわなー。
風呂上りにウドンを食って、バスに乗り込んだ。
本当に疲れた山というか池だった。何か情けない。
しかしこんな体たらくだったのに2週間後に前述の中房からの北燕岳周遊、その翌週は
妙高-火打と華麗(?)に復活した。

花の記録

チングルマ コマクサ ミヤマキンバイ ハクサンイチゲ コイワカガミ ミヤマカラマツ
イワイチョウ ゴゼンタチバナ ミヤマダイコンソウ ミツバオーレン ヒオウギアヤメ
ミヤマコウゾリナ ハクサンフウロ マイヅルソウ リンネソウ ハクサンシャジン 
ミヤマアキノキリンソウ イワギキョウ オトギリソウ 
 
次回は八方尾根から五竜、鹿島槍の後立山縦走。
コメント
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