大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

思いでの山 大雪山 ③ 紅葉 (銀泉台~白雲~緑岳~高原温泉)

2010年04月05日 | 北海道
去年初めてのシルバーウィークを利用して大雪の紅葉を楽しむことにした。
5連休かつ大雪の紅葉にドンピシャなら行かぬ手はない。層雲峡YH泊。
ANAやJALより安いスカイマークの旭川便で出かけた。
旭川着が17時近く、層雲峡へは最終のバスとなりラーメン屋しか開いていなかった。
しかし翌朝の朝食がパン食ながらタップリのおかずでシャリバテしなかった。
バスで銀泉台に入る予定だったが帯広に車で行く人がおり、ちゃっかり便乗させてもらった。
時々山の帰りに車に乗せてもらうが、事前に交渉すれば殆どの人が乗せてくれる。
走行中の車に手を挙げても殆ど停まってくれない。下山途中や駐車場で交渉すること。
今回は単独行。

2009年9月19日-20日の山中1泊2日

1.初日
銀泉台から白雲岳避難小屋まで

シャトルバスの乗り場まで送ってもらい、銀泉台を9:15に出発した。
紅葉の時期だけ層雲峡から銀泉台と高原温泉へシャトルバスが出ているので車が無くても
楽しむことができる。(銀泉台は夏は2便あり)
急登も無く歩き易いが、人、人、人のオンパレードだ!とても山など関係ないといった
人達がぞろぞろ歩いている。さすが紅葉の名所だけはあるが、歩きづらい事この上ない。
30分程で紅葉の眺めの良いところに出、その後は人も減った。
ほぼコースタイム通りに歩き、第三花園では咲き残りのエゾコザクラ、チングルマ、
ヨツバシオガマ、エゾクワガタ、メアカンキンバイ。大雪の雪渓の面目躍如。
小泉岳はピーク確認せぬまま白雲分岐へ。分岐は以前に比べてなにかスッキリしていた。
小屋への途中パラパラきたがすぐにやんだ。
水場で2L汲み小屋へ。テント5張りあり。2階の部屋は案外と埋まっていて寝てる者まで
いる。結局ほぼ満員とかなりの混雑。超満員になりそうな明日の連泊は止めて、高原温泉へ
降りることにする。左隣りに山岳会員とおぼしき中年男女Pが来たがトムラウシまで縦走
らしい。まあ紅葉も楽しめないのによくやるなあとちょっと?それにしても愛想のない女。
よく一緒に歩くなあと全く余計な考えが頭をよぎった。右隣りは地元の山屋で初老の
オヤジとアラフォー女。缶ビール(500)10本、酒1L、ほかにつまみ類を含め大量の食料。
ほんとによくやるよなあ。下で飲めばよかろうにと思うがのんベーはしようがない。
少しでもザックを軽くする派としてはその体力気力には脱帽。天人峡からトムラの日帰りも
やった事があるらしいが女の方が「二度とイヤ!」と言っていた。

9:15-10:25第二花園-12:30赤岳-13:15白雲分岐-13:35





銀泉台の紅葉



雲の先にトムラウシ


2.下山日
白雲岳避難小屋から高原温泉

5:30に出発。分岐からすぐの雪渓がキンキンに凍っていて危ない。どおりで昨夜は
あれだけ人がいたのに寒かった訳だ。
たいした登りも無く稜線に飛び出、それから15分で緑岳山頂だった。
山頂手前で初老のカメラマンとすれ違うがいいのが撮れたと言っていた。
高根が原越しのトムラウシがいつもの通りの姿で浮かんでいる。いつ見ても感激。
降りだしたとたんにガスが湧き、何も見えなくなる。直下に若いカメラマンがいて話す。
下関から下道でやって来て随分と長居しているらしい。10日毎に食料調達に下りて
いる由。月30,000のアパートと思えば安いか。
紅葉は素晴らしい。日本一というのも大袈裟でない。ダケカンバの黄、ナナカマドの赤が鮮かで
エゾマツの緑とあいまって何ともスゴイ!緑岳下部から見上げる高根が原の斜面に残る雪が
いいアクセントになっている。大休止しているうちに合流した鹿児島からの女2人Pと千葉からの
単独女性とで絶景を楽しむ。ビジネスホテル富士を教えてやったら翌朝の飯で一緒になった。
しかし何とホテルが老朽化で今月一杯で廃業だと!残念。
沼巡りは時間が無かったのと風呂に入りたかったので緑沼までで引き返した。
沼の紅葉自体は素晴らしく、杖を突いたジジババまで歩いているのを納得。
死ぬまでに一度は見ておきたいよなー。それにしてもここも人だらけだ。
シャトルバスで到着する客に10分ほど熊対策をレクチャーしてから入沼(?)させていた。
風呂は当然掛け流しで結構良かった。

5:40-6:30緑岳-9:10第一花畑-9:50高原温泉
10:20発で緑沼をピストンして12:00に戻る



高根が原



第二花畑



緑沼


蛋白質の補給にいつも行く塩ホルモンの「炭屋」の若村真由美似のオネエは残念ながら
いなかった。
一日早くなってしまったが定価のチケットなのですんなり変更できた翌朝の便で帰った。
充分満足いく紅葉だったし、無駄な金を使うことも無いので良しとしよう。
さあ残るは裾合平のチングルマだが8月初旬みたいで、3泊4日でやるとするとからめる山が難しい。
まあじっくりと計画を練ることにしよう。
大雪は4回と思っていたが、あと2回行っていた。出張にからめた裾合平のチングルマ
(見事に空振り)と秋の白雲岳(何でハズレの所に行ったのだろう)。
書くことも無いので大雪の記録はこれで一旦終了。
礼文・利尻と羅臼から硫黄への知床縦走をそのうち書くことにしよう。


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思い出の山 大雪山 ② (黒岳~五色が原~沼の原登山口)

2010年04月04日 | 北海道

今回は2000年の大雪初山行の記録。


この時は前年の秋に雨飾山で知り合ったY氏と歩いた。
互いに単独だったがほぼ同じペースで歩いており、話すと八王子から車だというので帰りに乗せてもらうことにした。

何となく馬が合いこの後も時々一緒に山歩きする付き合いが今も続いている。
10年前の記録なので記憶からは殆ど消えており、当時の手帳からの転載がメイン。


前日朝のフライトで層雲峡のユースに寝たが、出発ギリギリになってしまい横浜から羽田までタクシーを飛ばす大ポカ。
この時のユースは朝飯を自前で作らず下の食堂まで車で送迎するシステムだったが現在は自前の朝食を提供している。

パンのみだが洋食のおかずがタップリとあり、09年の秋山で泊まった時には全くシャリばてしなかった。

2000年7月14日から16日の山中2泊3日

1.初日
層雲峡から白雲岳避難小屋まで

七合目から黒岳までは岩っぽいがさすがに手入れされ過ぎ。

ウコンウツギとチシマノキンバイソウが目立ったが案外と花が多い。

コースタイム1時間位なのに1時間30分かかってしまった。
黒岳山頂にはメアカンキンバイ、イワヒゲ、エゾツツジ、イワブクロなど花多数。
山頂から石室まではイワブクロのオンパレード。案外と背丈の低い花だ。


石室から北海間はエゾコザクラとチングルマだらけ。
忠別小屋前の雪田周りも両者の独擅場だったが、雪解けと共に大群落をつくるらしい。
白雲分岐手前にあったエゾコザクラの群落が今回で最高の色とボリュ-ムだった。
小泉岳は殆ど花が無く、ホソバウルップソウとメアカンキンバイが少々。
緑岳へかけての稜線がいいらしい。
コースは黒岳への登りが何といってもこたえる。ここさえこなせば後は楽。

ゴンドラ駅8:10-9:40黒岳山頂10:30-13:30白雲分岐14:30-15:00小屋

2.二日目
白雲避難小屋から忠別岳避難小屋まで

殆どフラットな道で平が岳へのゆるやかな登りと忠別沼からの登り位がちょっと辛い。
這い松が煩わしく藪漕ぎ状態なので雨具必携。
期待していた高根が原越えもガスで何も見えず、足元の花を眺めながら黙々と歩く。
エゾハハコヨモギ、チシマキンレイカが印象深い。(固有種のミヤマオグルマはあまり印象に残っていなかったらしい)
たどり着いた忠別小屋下の雪田周辺に広がるエゾコザクラ、チングルマの群落にはびっくりした。
おまけのチシマクモマグサまで見れラッキー。


同宿の地元のベテランによると明日歩く沼の原コースは泥んこになる由で少々ウンザリだが仕方が無い。


北海道の山のベスト3は
1.カムイエクウチカウシ山 2.ニペソツ山 3.トムラウシ
といったところらしい。
カムエクは夏は入山するパーティー多く、ヒグマ1頭居ついてるらしいがOKの由。
天人峡から登る人が案外と多い。
夜は雷とドカ雨で明日が思いやられる。
夕方入ってきて隣に寝た天人峡からのデカザックの娘さんはHP持っておりこの後よく見たがいつの間にか更新されなくなった。元気でやっているだろうか。

5:50-6:40高根が原分岐7:00-8:50忠別沼9:25-10:20忠別岳-
11:10分岐ー11:20忠別岳避難小屋

3.最終日
忠別岳避難小屋から五色が原をへて沼の原登山口まで

五色岳までは這い松の藪漕ぎで2人ともゲンナリ。化雲岳方面も同様みたいで、大雪縦走=這い松の藪漕ぎと肝に銘ずべし。
(Y氏は途中で銀マットを落としてしまったが気づくのが遅くゴミとして放置)


五色岳からは木道が結構長く続く。この木道周辺が花畑でチングルマ、チシマノキンバイソウ
ところどころエゾノハクサンイチゲ。
時期によって次々と咲くのだろうが、丁度チングルマの時だった。
樹林帯(沼の原以降)にゴゼンタチバナがあったが本当に清々しくて好きな花。
不思議とマイヅルソウが無かったし、ツバメオモトも見えなかった。
木道以降は泥田で水の中をバシャバシャ歩いた。地下足袋が一番いいかも。


沼の原は日帰り、五色が原は縦走途中に寄るのがベスト?
沼はワタスゲ、ツマトリソウ、蕾の固いタチギボウシ、開花前のキンコウカ、そしてナガバノモウセンゴケ。
霧にカスむ沼の雰囲気は良かった。
出発の朝頼んでおいたタクシーで層雲峡に戻り、バスで愛山渓温泉を目指すもガケ崩れで行けないとの事で旭川へ。
Y氏は当日予定を変更して帰京したが、俺はビジネスに寝て翌日旭岳温泉の湯駒荘で入浴して
帰った。
(風呂だけ入りに行ったのだろうか?記録に姿見の池のことなどが無いのでそうなのだろが
今では考えられない。雨だったか?)

5:00-6:00五色岳-8:35水場-9:45石狩分岐10:30-12:10

花の記録

1.黒岳への登り

ウコンウツギ ナナカマド ウサギギク ミヤマキンポウゲ コマクサ 
チシマノキンバイソウ チシマフウロ ハクサンチドリ カラマツソウ

2.黒岳から石室

エゾヒメクワガタ エゾツツジ エゾイワツメクサ イワブクロ メアカンキンバイ
イワヒゲ イソツツジ エゾコザクラ

3.石室から白雲分岐まで

キバナシャクナゲ チングルマ ワタスゲ エゾノツガザクラ コケモモ ミヤマキンバイ
ゴゼンタチバナ ミツバオーレン ジムカデ ミヤマリンドウ エゾノハクサンイチゲ
キバナシオガマ イワウメ

4.小泉岳周辺

エゾミヤマツメクサ ホソバウルップソウ

5.白雲岳避難小屋周辺

チシマギキョウ エゾノリュウキンカ ミヤマアズマギク

6.高根が原から忠別岳避難小屋

ハクサンボウフウ ミヤマオグルマ クモマユキノシタ エゾハハコヨモギ
チシマキンレイカ イワギキョウ チシマクモマグサ ウスユキトウヒレン

7.沼の原

ツマトリソウ ナガバノモウセンゴケ キンコウカ タチギボウシ

(花に執着しているのがよくわかる。すべて初見の花で当然ながらチングルマなどは
全コースで見る事になる。とにかく花の種類の多さと規模のでかさは特筆もの)
次回は昨年の9月のシルバーウィークに行った紅葉の大雪の記録。 


 

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思い出の山 大雪山 ① (黒岳~トムラウシ~天人峡)

2010年04月03日 | 北海道
46才から始めた山も足掛け16年になるがその中で特に印象に残るのを書いていこう。
まず始めに大雪から。
今までに4回行ったがトムラウシまで歩いた07年7月7日から10日の山行。
この時はまだ現役だった会社の同僚M氏と歩いた。

1.初日 
層雲峡から黒岳石室まで

朝6時台の飛行機で新千歳に降り、旭川までJR。バスで層雲峡に入った。
ロープウェイとゴンドラで高度を稼ぐが何故かコースタイム通りには歩けない。
2時間かけてやっとこ黒岳に登りつき素泊まりのみの黒岳石室で寝た。
満杯だったのでもう一棟の小屋に2人だけの貸切状態で寝せてもらった。
黒岳までは観光客でも歩ける道だが、ウコンウツギやチシマノキンバイソウなど
花が多くけっこう楽しい。
黒岳からの眺望はいつもながら緑と白のまだら模様が素晴らしい。
雪が大量に残る7月が一番大雪らしいのでないか。
石室の水はあまり旨くない。トイレはバイオトイレで自転車漕ぎが必要。

2.二日目
黒岳石室から忠別岳避難小屋まで


高根が原を行くM氏

5時に出て16時30分到着。白雲からが意外と時間がかかる。
小屋を出ての沢への下りではチングルマやエゾコザクラが楽しませてくれる。
北海岳に着けばトムラウシや十勝連峰が目に飛び込んでくる。
イワウメやチングルマを見ながら白雲岳避難小屋まで歩き、昼食。
1時間15分の大休止をとり、10時半出発して忠別岳に15時着。
15分休んで小屋に着いたのは16時30分だった。
この白雲周辺から高根が原越しのトムラウシを見ると大雪のど真ん中に
いるのが実感できるし、ドドーンとでかい風景の中を歩く爽快さは
他の山では味わえない。極論すればここで遊べば他の山には行かなくても
いいと思っているくらい。
高根が原ではチシマキンレイカの瑞々しい黄色や、ホソバウルップソウの
紫など色とりどり。クモマユキノシタやミヤマオグルマなどもいい。
あちこちにあるコマクサは好きでないので感激もない。
忠別の小屋下の水場周辺は2000年の時はチシマクモマグサや
チングルマ、エゾコザクラが咲き乱れていたが今回は雪の下だった。

3.三日目
忠別岳避難小屋からヒサゴ沼避難小屋まで(トムラウシをピストン)


化雲岳手前の雪渓を行く俺


神遊びの庭

忠別の小屋は小さいがぎゅうぎゅう詰めにはならないので重宝する。
ヒサゴ沼の小屋は更に小さく本当に混み合うのでテントを持てる体力があれば
必ず持参すべし。
さて五色岳までは2000年に前年の秋山で雨飾山で知り合ったY氏と歩いた時に
閉口した這い松の林が楽に歩けたのには拍子抜けした。
這い松が成長した為かもしれないし、人が歩いたせいで道が広がったのかも。
五色が原まで散歩としゃれ込んだが期待に反して目立った花がない。
時期的にもっと後のほうが良いのだろう。
しかしその後の歩きで充分楽しませてもらって万々歳。
左手にあのトムラウシの独特の山頂部を見ながら雪渓を歩いたり、百花繚乱の
中を歩くのだからもう池正ではないが「満足、満足」なのだ。
その花畑の中の木道の上に横たわり暫しトムラとお見合いだ。
ウルップソウやらエゾノハクサンイチゲやらチングルマなど越しの姿がかっこ良い。
化雲岳手前の雪渓を越えると神遊びの庭はすぐだった。
このあたりは何とも言えない素晴らしい雰囲気で他のどこでも味わえないだろう。
ヒサゴ沼へはショートカットのルートをとり、急な雪の斜面を下って8:40に
小屋に着いた。4:45出発だったので約4時間かかっている。
ラーメンを食べてトムラのピストンに出発。もっと本格の食事にすべきだったと
途中で後悔するのだが。
稜線へは短いが斜度70度はあろうかという急な雪壁を登る。
分岐から僅かで奇岩が林立する「日本庭園」だ。この後が辛かった。
北沼のある台地まで案外と長く感じる登りをこなし、沼のほとりから最後の登りで
やっとトムラウシ山頂だった。しかし何とすぐにガスって眺望が無くなったが、
十勝連峰やらニペソツやら石狩岳やら旭岳やら見たのでよしとする。
9:45に小屋を出て13:20山頂着。
シャリバテでなかなか足が上がらずコースタイムを大幅にオーバーした。
無駄な贅肉が無い替わりにすぐにガソリン切れになってしまうのが困る。
ある程度は筋肉と脂肪はつけておいた方が良いのだがなかなか太れない。
帰りは北沼まで駆け下り、あとはノンビリ歩いて帰ったが先行したM氏が
間違ってデジカメの動画をオンにしていたためバッテリーが無くなるハプニング。
日本庭園やら小化雲岳のチングルマの大群落などの写真が撮れず残念。
しかし眼にしっかり焼き付けたのであまり口惜しくはなかった。

4.最終日 
ヒサゴ沼から天人峡へ下山

今日は長い下りなので昨日と同じく4:45の出発。昨日同様に稜線までは
雪壁を登り、分岐から化雲岳を目指す。
何だか足が上がらず、M氏にすぐに置いていかれる。
登りついた神遊びの庭はエゾノハクサンイチゲ、エゾコザクラが咲き誇る
平原だ。神遊びの庭とはなんともピッタリの呼称で感心。
化雲岳には本当に出臍みたいな巨岩があった。
眺望は旭岳、石狩岳、ニペソツ、トムラウシ、十勝連峰など360度。
登っては最低の旭岳も姿だけはまあまあ。
天人峡への下り始めはコマクサがあちこちに咲く道で、踏みつけないように
歩かねばならず難儀する。
知床を羅臼から硫黄へ縦走した時に靴の底がとれ、6本爪の軽アイゼンを
つけて歩いた時のことを思い出す。
シレトコスミレがあちこちにあり足の置き場に困ったのだ。
途中すぐに男女のアベック(古い!)パーティーに出会って?
M氏が「テントで寝るために来たんでないの」とのたまう。
うーん、この人は時々鋭い言葉を発するのが面白い。
小化雲岳近くでチングルマの大群落に遭遇して大感激した。
サッカー場くらいはあるかと思われる規模で咲き乱れている。
もうこれだけで今回の大雪山行は大満足だが、裾合平のチングルマを
見るのが残っている。
滝見台まで長い下りだが斜度がきつくなく(当然時間はかかるが)、
登りにもつかえるなと思っていると一人登ってきた。
「長くてウンザリ」と馬鹿なことを口走った。
晴天が続いたおかげで道が乾き、歩き易くて助かる。
第一公園下の樹林帯では久し振りのツバメオモトや好きな花の一つの
ゴゼンタチバナが出てきた。
最後の下りはジグザグの歩きやすい道で12:25に降り着いた。
約8時間かかったことになるが案外楽しい道だった。
風呂に入ってのんびりしたが、M氏は滝を見に行くという相変わらずの
タフネス振りだ。

主な花


イワウメ


ホソバウルップソウ


チシマキンレイカ


ミヤマオグルマ


旭川の宿はいつもの駅前の「ビジネスホテル富士」。3畳程度だが
朝飯付きで3,150円と山屋にはもってこいだったのに、残念ながら
2009年9月で廃業してしまった。
晩飯はこれもいつも行く塩ホルモンの「炭屋」。
ビールで乾杯し、久し振りの蛋白質を貪り食う。
若村真由美似のお姉さんがいてなかなかうまくさばいてる。
M氏は一人で夜の探索に出かけ、夜中に帰ってきたが部屋の入り口で
爆睡する始末。なんとか布団に寝せるが鼾がすごく大迷惑。
翌朝の飛行機で羽田に舞い戻ったがすばらしい大雪だった。
次回は2000年のY氏との初大雪の記録としよう。





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