徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

“くまモン”人気の秘密

2012-06-26 23:10:17 | 熊本
 熊本県のPRマスコットキャラクター“くまモン”人気の勢いがとどまるところをしらない。昨年の「ゆるキャラグランプリ」で全国1位になったこともあって、今やその人気は全国区と言っていい。最近、熊本とは縁もゆかりもない人の口から「くまモン」の名前を聞くことが度々ある。そのロゴとキャラクターはロイヤリティー・フリーということもあって街には“くまモン”を表示した商品が溢れている。また、関西を中心として積極的に県外へもPRに出かけた地道な活動が功を奏した面もあるだろう。
 そうしたことに加え、僕はやはりネーミングとデザインの良さを見逃すわけにはいかない。“くまモン”の生みの親は天草出身の人気脚本家・小山薫堂さんだ。“くまモン”というネーミングは熊本弁が転じてなどと言われているが、僕はそれは後付けの話で、逆に“くまモン”という名前ありきで発想したのではないかと思う。つまり“ドラえもん”のようにシンプルで憶えやすく親しみやすいというわけだ。それにキャラクターデザインの色使いが素晴らしい。黒・白・赤の三色はシンプルながら非常に印象が強い。実はこの色使いは、僕がブリヂストンに在籍していた1984年、CI(コーポレート・アイデンティティ)の一つとして標準化されたロゴタイプと同じ色使いだ。見る人に強い印象を与える色使いだという研究もあると聞いている。このキャラクターをデザインしたのは「グッドデザインカンパニー」という既に多くの実績を持つ東京のデザイン会社だそうだから、そうした理論に基づいているのかもしれない。
 さて、“くまモン”の今後の展開が見ものだ。


少女舞踊団ザ・わらべとも度々共演しているくまモン


基本のキャラクターデザイン


参考:ブリヂストンのロゴタイプ