雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

二輪車ファン

2007-07-05 05:45:51 | カワサキ単車の昔話
二輪車の業界やジェットスキーの業界にに40年もいた。
振り返って考えてみると、 「面白かった」 という感想が一番当たっている。

ホンダ、スズキ、ヤマハという競争相手が、大企業でありながら普通一般の大企業と全然違っていたのもよかったが、何にもまして、 「面白かった」源泉は二輪のユーザー、二輪ファンのお陰だと思っている。


二輪のお客さんは、普通のお客さんとは少し違っていて、お客に対していると言うよりは、 「好きな仲間の集まり、ファンの集まり」 のようなところがある。

メーカーも販売店もユーザーも、二輪という商品を通じて知り合った仲間なのである。

40年間売るほうの立場にはいたが、丁寧な言葉は使ったことは当然あるのだが、
お客さんに対しても、販売店に対しても「敬語を使った」という意識は皆無である。
多分、私自身敬語で話し続けたことはないと思う。 思い出せないのである。

特に、若いユーザーの人たちとの会話は、バイクそのもの、レース、遊び、ツーリングなど楽しい話題が圧倒的だし、修理やクレームなどの話しにしてもそれなりに技術的な趣味の範疇の事柄などもあって、それ自体が専門的でありある意味楽しいのである。
そんな中で、敬語が連続したりすると、折角のいい雰囲気が壊れてしまうのである。

二輪という商品もずっと以前通勤や商売だけが主流であった時代もあったが、
中大型のスポーツバイクが中心の二輪ファンがお客の主流になってからは、
売る側の活動も単に商品を売るよりも、商品に付随したいろいろなものを提供することが活動の中心になるべきだと思っていた。

二輪ユーザーもいろいろあって、ツーリングやレースなど本来のライデイングを楽しむ人から、いろんな車を集める人、乗るよりも磨いたり分解したりすること自体を楽しんでいる人たちなど多種多様である。


私の家の直ぐ近くにも、ハーレーを持っている人がいて、休みになるとしょっちゅう車を磨いたり分解をして楽しんでいる。ホントに大事にしている、それ自体を楽しんでいるというのが、ヨコから見ていてもよく解る。

このブログにも何回か登場した、seaz companyの登山さんたちのグループも旧い空冷4気筒を中心に全国的なグループを造っている。

まあ言えば、そんな個人個人の趣味を共通に持っている人たちばかりがいろんなグループを形成して、それらが集まったものが二輪ユーザーだと思っている。

いろんな二輪車ファンの集まりなのである。
四輪も同じ自動車工業会で同じ範疇ではあるが、お客さんは二輪車とは全然違って、売るほうの方は「敬語」はMUST条件である。


私自身の勝手な発想かも知れぬが、正直そんな風に思って40年過ごしてきた。
昨年、9月からブログをはじめて続きが始まった、また新しい二輪のファンの方ともお知り合いになれた。
今後も、ブログをやっている限り新たな出会いがあるだろう。

二輪のそんな世界が私の性にあっているし、心底「面白かった」という感想に通ずるのである。
晩年、熱中したジェットスキーの世界は、JJSBAのレースが中心でこれもまた、たまらぬ「面白さ」の連続であった。
コメント (6)
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