雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

過保護と競争

2007-07-17 05:34:55 | 発想$感想
日曜日の朝日新聞、お読みになった方も多いと思う。

「最先端と思われていたIT業界の携帯電話の端末が、総務省ー通信業界ーメーカーの護送船団方式に守られて国内の日本独特の仕様競争に終始した結果、世界の競争から完全に立ち遅れてしまっている。」 という記事である。

育てるためにはある程度 「保護」も必要な場合もある。
然し、本当に成長するためには、基本的に 「競争」が必要であると思っている。


競争の中からは、育ったものに 「たくましさ」 がある。
保護の中からは、それも過保護の中からは 「ひよわな」 ものしか育たない。

当たり前の話ではあるが、
昨今の小学校の運動会などで見られる 「徒競走」などからの考え方には、「競争」から逃げる姿勢のように思えてならない。


護送船団方式もある意味、戦後の廃墟から立ち上がるためには、必要悪であったのかも知れない。
朝日の記事の中では、今の自動車業界の4社を例に挙げて世界の競争に生き残っているとあった。

然し、自動車業界も、旧通産省の手厚い保護を受けていた時代もあったのである。


その点、本田宗一郎の強烈な個性で常に「世界での競争」を意識して、
お国の保護などは一切受けずに育ってきた二輪業界は、今は4輪と同じ自動車工業会ではあるが、
「小自工」という独自の懐かしい時代もあったのである。

カワサキもそんな熾烈な競争の中で最後尾からだったが、脱落せずに粘って付いて行った。
現役の頃、「せめて4輪並の競争であったなら」と本当に何度もそう思ったことがある。

今、4輪業界の中に,ホンダ、スズキというもともと二輪の2社が独自に生き残っているのは、そんな厳しい競争の世界の体質が身に付いているからだと思う。


「護送船団方式」、今はもう懐かしい名前かと思ったらまだ生きていたのである。
「過保護」 からは、「ひよわなもの」しか育たない典型みたいな話である。


どんな話か、お知りになりたい方はどうぞ。
 
 
コメント (2)
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