4チャンネル入力のミキサーでは足りなくなったので、Soundcraft Ui16というデジタルミキサーを買いました。
発売当初、Wi-Fiが途切れてしまう、とユーザーから不評をかったミキサーでしたが、ファームウエアが2回アップデートされて少しは改良されたためか、最近のレビューは「言われているほど悪くないよ」というのが増えてきたこと、大幅に値下げされたことから、思い切って買ってしまいました。
12ch以上になるとアナログミキサーの値段のほうが高く、寸法も大きくて重たいというのも選ばなかった理由のひとつ。Ui16はコンパクトで重量は3.6kgと軽い。
もう一つの理由は、タブレットだけでなく自分のiPhoneでもコントロールが出来ることでした。
コントローラーは軽いに超したことはありません。家人から借りた400グラムの9.7インチタブレットでも大きくて重く感じましたから。
ボランティアで2回使ってみた感想は、Wi-Fiは障害物がなかったので3メートル、5メートルの距離は問題なく繋がる。問題はWi-Fi電波がたくさん飛んでいるところらしい。
iPhoneでのコントロールはゲインの調整だけはなぜか隣のフェーダーと連動してやるのに戸惑いました。小さいのでデリケートな調整はやりにくいですね。
それ以外、リバーブやイコライザの調整は1度設定して保存しておけばよいので、あとはミキサー本体とPA本体の音量つまみを自分の手で回すだけ(ここがアナログ的)。
タブレットは操作しやすいけど、演奏者でもあるので、置き場所に困りました(マイクスタンドに取り付ける器具があるようです)。
音的に不満はありません。
買う前、そして買った当初、YouTubeで日本や外国のチュートリアルビデオをたくさん見て勉強しました。
語学力がさっぱりの当方、外国のものは何を言っているか理解できないけれど、書き込みのほうはGoogleの「日本語に翻訳」で読めるので、多くの人が何が知りたいかよく分かります。
いずこの国の人も、Wi-Fiの設定、ルータの設定、有線イーサネットの設定がわかりにくい、Wi-Fiが途切れると文句たらたら。発売当初の2015年から2017年のものの投稿が多く、それに不満をのべているわけです。B社のミキサーもWi-Fiが途切れるというのは同じ。そんな評判を目にすると買うのに勇気が要ります。
ボクも言いたい。日本の代理店さん、売る気があるなら日本語の親切なビデオを出しなさい!と。
パソコンやルーターを新しくしたとき、設定がやっかいなのと似ていますね。最初でつまづくともの凄くストレスになりますものね。
ボクもさんざん研究して、マニュアル見ながらやってもつまづきました。やっぱりイラつきます。
まあ一息入れて、最初からやり直すと案外、見落としたところが分かるものですが。
↑立ち上げ当初の画面
というか、アナログミキサーは動かすべきツマミ類すべて目に見えるわけですが、このデジタルミキサーは立ち上げて最初に見えるのはメインと各チャンネルのボリュームフェーダーのみ。
そのほかの設定はすべてコマンドアイコンをタップしないと始まらない。いつも触っていないと忘れそう。
若い人ならなんなく覚えそうですが、記憶力が怪しくなったボクらの年代の人では触りたくないかもしれませんね。(メンバーで1人しか動かせない、というのは決していいことではありませんから)
エピソードは、このミキサーのためだけに、中古のノートパソコン(上の写真)を買いました。有線(LANケーブル)で繋いで設定に成功したので、1週間ほど放っておいていざ繋ごうとしたら、キーボードのNとBのキーが反応しない。 即返品しました。
新品のノートPCは値段が高い。ここが悩みどころ。
いくら多くても50人くらいの会場でしか使わない前提ですので、5メートルや10メートル以内で障害物があまりないならWi-Fiは繋がりそう。
となると、ノートパソコンは止めて、値段の安い8インチのタブレットを買ってルータのWi-Fiで繋く方法で保険をかけようかと思っています。