北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

H25県教育予算 塾が3つも増える

2013-05-29 | 教育
 石川教育総研で県教委から今年度の教育予算について説明を受ける。
 
 たくさんの事業があるが、つき詰めれば県の方針は明確。
 「全国学力テストで全国トップを目指そう!」である。

 子どもたちに対しては、点数引き上げへの課題である活用力(基礎学力ではない)の育成、向上に向けた事業が並ぶ。

 珠洲市教委も、この方針を受け、全県の足を引っ張らないように学テ向けの学力向上に一生懸命である。

 教員に対しては徹底して資質向上の名の下に研修が目白押し。

 ちょうど1年前、知事や珠洲市の教育長らはフィンランドを視察した。
 ちなみにフィンランドはテストがなくても学力をあげる教育が進められている。
 何事も見る角度(見る側の問題意識)によって違って見えてくる。
 知事や教育長が見たのは市民から尊敬され、社会的ステータスが非常に高い教師の姿である。
 一面的に見ているので、この視察の成果は「教員の資質向上」に特化していった。
 子どもたちとのふれあいの時間をますます削って、研修、研修である。
 これでは多忙化にさらに拍車がかかるだろう。
 
 ところで予算書に列挙される事業名は時代、時代の流行がある。いまは「塾」が流行りか。
 いきなり「ふるさとモット学び塾の開設」である。
 「自然体験わくわく夢塾の開設」というのも。
 さらに先生向けには「いしかわ師範塾の開講」である。

 塾の良し悪しを議論する時代は終わり、民間の塾より行政の塾の方がいいぞと開き直っているようにも思えてくる。

 
 


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