北陸電力株主による志賀原発の運転差止め訴訟(富山訴訟)の第1回口頭弁論が今日(9月27日)11時から富山地裁で開かれた。
裁判所には多くの報道関係者と共に35枚の傍聴券を巡って傍聴希望者が倍近い人数並び、関心の高さが伺えた。
約45分間の口頭弁論の中、まず被告側から北陸電力が補助参加するとの申し出があった。実際は金沢訴訟の被告北電の代理人弁護士が富山訴訟でも参加してくることになる。
そして被告側からは訴状に対する基本的な反論をまとめた答弁書が提出されたことが報告された。当然ながら全面対決の訴訟となる。
原告側からは原告意見陳述と弁護団からの訴状の要約陳述が行われた。
最後に次回期日、自次回期日を決めて本日の弁論は終了。
終了後、原告や弁護団、支援者は弁護士会館に移動し、報告集会が開かれた。
和田原告団長、岩淵弁護団長のあいさつに続き、原告意見陳述をおこなった多名賀哲也さんが陳述への思いを語る。
1982年から志賀原発(当時は能登原発)の反対運動に関わり、かつての1号機訴訟、2号機訴訟は原告団事務局として裁判闘争の中心を担ってきた多名賀さん。株主としても毎年株主総会に参加し、脱原発を訴えている。
今日の陳述では、志賀原発の反対運動の歴史、相次ぐ事故の歴史を振り返りつつ、志賀原発ありきの北電の経営方針の問題点を厳しく指摘した。
報告集会の最後には、私の方から金沢訴訟の報告、そして浅田正文さんからは先日の東電旧経営者の刑事事件判決の報告があった。
刑事訴訟と民事訴訟の違いはあるが取締役の責任を問うという意味では富山訴訟とも共通する。
東電刑事訴訟は福島第一原発事故を招いた経営陣の責任が問われているが、富山訴訟は福島第一原発事故を経験した後もなお原発に固執する経営者の責任を追及していくことになる。
次回期日は12月16日(月)15:00~、
次々回期日は3月4日(水)14:00~
その前に11月21日(木)13:10~は金沢訴訟第29回口頭弁論
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