福島県立双葉翔陽高校の卒業式のニュースが流れる。
原発事故で校舎が使えず、福島県内4つの高校の空き教室を使ってのサテライト授業を受けてきて迎えた卒業である。
県内では星稜高校の卒業式。「仰げば尊し」が流れる。
先日の報道では、中能登町内の全小中学校8校の卒業式で、今年は「仰げば尊し」が復活するそうだ。
北國新聞によると「(中能登町は)世代を超えて歌い継がれた曲こそ、地域一体で子どもたちを 見送るのにふさわしいと判断した」とのことである。
私の年代では懐かしさもある「仰げば尊し」であるが、最近はほとんど聞くことがない。
その後の定番「贈る言葉」も最近は少ないようで、いまではEXILEやらいきものがかりやらさまざま。
子どもらに人気という単純な話ではなく「仲間と過ごした日々を大切に想い、新しい生活に期待を寄せる歌詞が、卒業ソングにピッタリ」といったように子どもらを主役にした卒業式というところからくる選曲か。
一方、復活を目指す「仰げば尊し」だが・・・
まず歌詞に古語が多く、意味が難解。
というだけでなく、2番の「身を立て名を上げ」が立身出世を煽り、非民主的という批判もある。
それだけではない。
「我が師の恩」。
感謝の気持ちはそれぞれ自分の言葉でぜひ先生に伝えてもらえばいいと思うが、起立、斉唱で「恩」を伝えるよう一方的に強制するのは、理屈をこねると教育基本法第10条の1項『不当な支配』に抵触し違法状態といえるようだ。
私が出席したもっとも直近の卒業式は2年前の娘の高校の卒業式。
体育館での式は淡々と、保護者席から見て正直言ってあまり感動的な場面はなかったが、教室に戻ってからがなかなかよかった。
担任の先生から一人ずつお祝いの言葉をかけてもらいながら卒業証書を受け取る。
そして一人ずつが、先生も含めクラスのみんなにお礼のことば。
一人ずつ個性的で聞いていてもなかなかおもしろい。
「我が師の恩」というより先生も含めみんなへ恩である。
続いて子どもらから担任の先生、副担任の先生に感謝のプレゼント。
ここで解散かと思ったら、あとは延々と友だちどうしや先生も入れて写真を撮りあったり、お互いの卒業アルバムにメッセージを書き込んだり。
しばらく待ったが、いつになっても帰る気配がないので、先に帰ることにする。
原発事故で校舎が使えず、福島県内4つの高校の空き教室を使ってのサテライト授業を受けてきて迎えた卒業である。
県内では星稜高校の卒業式。「仰げば尊し」が流れる。
先日の報道では、中能登町内の全小中学校8校の卒業式で、今年は「仰げば尊し」が復活するそうだ。
北國新聞によると「(中能登町は)世代を超えて歌い継がれた曲こそ、地域一体で子どもたちを 見送るのにふさわしいと判断した」とのことである。
私の年代では懐かしさもある「仰げば尊し」であるが、最近はほとんど聞くことがない。
その後の定番「贈る言葉」も最近は少ないようで、いまではEXILEやらいきものがかりやらさまざま。
子どもらに人気という単純な話ではなく「仲間と過ごした日々を大切に想い、新しい生活に期待を寄せる歌詞が、卒業ソングにピッタリ」といったように子どもらを主役にした卒業式というところからくる選曲か。
一方、復活を目指す「仰げば尊し」だが・・・
まず歌詞に古語が多く、意味が難解。
というだけでなく、2番の「身を立て名を上げ」が立身出世を煽り、非民主的という批判もある。
それだけではない。
「我が師の恩」。
感謝の気持ちはそれぞれ自分の言葉でぜひ先生に伝えてもらえばいいと思うが、起立、斉唱で「恩」を伝えるよう一方的に強制するのは、理屈をこねると教育基本法第10条の1項『不当な支配』に抵触し違法状態といえるようだ。
私が出席したもっとも直近の卒業式は2年前の娘の高校の卒業式。
体育館での式は淡々と、保護者席から見て正直言ってあまり感動的な場面はなかったが、教室に戻ってからがなかなかよかった。
担任の先生から一人ずつお祝いの言葉をかけてもらいながら卒業証書を受け取る。
そして一人ずつが、先生も含めクラスのみんなにお礼のことば。
一人ずつ個性的で聞いていてもなかなかおもしろい。
「我が師の恩」というより先生も含めみんなへ恩である。
続いて子どもらから担任の先生、副担任の先生に感謝のプレゼント。
ここで解散かと思ったら、あとは延々と友だちどうしや先生も入れて写真を撮りあったり、お互いの卒業アルバムにメッセージを書き込んだり。
しばらく待ったが、いつになっても帰る気配がないので、先に帰ることにする。
多数の反対を押し切って、教育基本法が改められたのを
忘れてしまったのか。
旧法第10条
教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負つて行われるべきものである。
現法第16条
教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、・・・
旧法は、「教育」が政治の圧力を受けることなく、直接国民に責任を負うことを規定していたのですが、
現法では、「法律及び他の法律の定めるところにより」と、政治の介入を認める内容になっています。大阪の橋下市長の拠り所がこれ。
「不当な支配」を受けるのは、生徒じゃなくて教育活動です。
個人的に「仰げば尊し」は好きですが、普段教員バッシングをしているような人たちからこの歌が持ち上げられるのも、どうなのかと不思議な思い。
旧法に照らしてけしからんということで、現行法ではこのような介入を許すという、教基法改悪のわかりやすい事例とも言えますね。
最後の指摘もごもっとも。別な狙いがあるということでしょう。
一ノ瀬です
来週、石川高専にいくことになったよ。
http://kokucheese.com/event/index/27903/
前日泊まります。