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北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

教育委員会傍聴記

2013-08-20 | 教育
 先日紹介した珠洲市教育委員会の会議を傍聴する。
 
 実は私が教育委員会を傍聴するのは今回が2回目である。
 1回目は1989年だったか1990年だったか記憶が定かではないが、当時、共に原発反対運動をしていたS君と2人で傍聴をおこなった。教育委員会の会議を傍聴に来るなんて初めてだと言われたような記憶がある。

 それはともかく、久々の傍聴人となった私だが、結局今日の傍聴人は私1人だけ。ちょっと残念だが次回に期待したい。

 さて、3時開会。教育委員長挨拶からはじまり、教育長から報告事項の説明。各委員から多くの質問や意見が出される。協議事項に入ったのは3時50分ころだったか。
 ようやく協議事項に入ったが、私は後の予定が入っていたため、1時間経過した4時で途中退席。
 ということでびっしり傍聴記を書きたいところだが、今回は極めて不十分な感想しか書けない。

 実はもう一つ雑駁な感想しか書けない理由がある。
 傍聴人にはまったく資料が配布されないのである。
 予定されている議件の項目すらわからない。
 一方、各委員には事前に議案が配布されており、改めて詳細な議案の説明はない。事前に目を通している各委員からは疑問点や意見だけが出されるが、議案全体の中での位置づけがわからない。

 実は市議会本会議の傍聴者には、かつては資料は全く配布されなかったが、今では登壇する議員の質問の通告用紙が配布されている。質問の流れも把握できるし、答弁のメモも取りやすい。

 他の自治体の教育委員会の状況をまだ把握していないが、少なくとも「ぜひ市民の皆さん、傍聴に来てください」という受入態勢ではなく、法律で原則公開となっており、委員会規則でも傍聴を認めているから傍聴させているだけという感じは否めない。

 これが議会なら、「わっちゃ、何様のつもりや。傍聴人の立場になって考えてみんかい」と市民の皆さんに叱られそうである。
 選挙で選ばれる議員と、選挙とは関係ない教育委員の違いか・・・と決めつけるのは早計だが、今後の課題だろう。

 さて、議案の一つ目は珠洲市教育委員会会議規則の「全部」見直しである(※内容が全部変わるのではない)。
 ほぼ月一で開催されている実態に規則を合わせるのが主たる理由のようで、それは自体は結構だが、少し興味深いやり取りがあった。

 見直し案の中に、広辞苑にも記載されていない文言が入っているという指摘である。
 事務局によれば法律用語としてはよく使われている文言とのこと。ということで結局原案承認となった。
 残念、がっかりの一言である。
 事務局の説明を聞いて自分たち委員は意味が分かったからそれでよし、という問題ではない。市民の皆さんが読んでも意味が分からない言葉を使ってどうするのか。役人である事務局は法律用語を熟知していて違和感はないかもしれないが、教育委員の皆さん、ここはまさに市民の感覚で判断してもらわねば。
 教育内容に関わる問題ではなく、些末な問題だと言われるかもしれないが、事務局案を追認するだけと揶揄される教育委員会の実態を垣間見た思いである。

 続いて珠洲市教育委員会傍聴人規則の見直しが議案となった。
 新旧対比表が手元にあるわけでもないので具体的な説明はできないが、昨年見直された珠洲市議会傍聴人規則の方がより精査され、作られていることは間違いない。
 ここは長年傍聴者を受け入れてきた積み重ねの差か。

 ここで退席となったことは残念。

 わずか1時間ほどの傍聴だが報告事項の説明と質疑だけでも実は勉強になることもたくさんある。
 次回は傍聴者が増えることを期待したい。

 

 
 
 
 


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