ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

不測の事態に対処できる子の教育

2014-10-07 17:56:26 | エッセイ
サタディーエッセイ哲学者鷲田清一さんのトークを10/4朝6:45~から聞いた。

どんなお話かと興味深々で聞くと、まず、為末大さんはシドニー、アテネ、北京の3回オリンピックに出場した400mハードル日本記録保持者である。彼から含蓄のあるお話を聞いた。東京の子はハードルがうまいがぶつかって体を立て直す能力は地方の子が上という。

でこぼこの道で転びそうになったとき、舗装道路を歩く都会の子より、田舎の子が勝っている事から教育を考えさせられたという。

教育改革、整備された教育カリキュラムはトラックを整備することと同じで、世界の評価にあう教育が重要と考えている。が、東日本大震災、原発事故のように、何が起こるか分からない不測の事態に遭遇したとき、見も知らぬ人と共に寝、配給の食事で生活をする。いびきがうるさくて眠れない、嫌いで食べれないでは生きて行けない。生き延びる能力はキャリアや資格は役に立たない。

言葉の通じない人やどんな性格かも分からない人たちとうまくやっていくには、整備されたカリキュラムでは通用しないから、どんなところでも寝れる、なんでも食べれる生活経験が尊ばれる。

私も、ボーイスカウト活動で、釜戸をつくり、生木は切ってはいけないから、枯れ木を探してマッチ3本で火をおこし、飯盒炊飯、テントで寝袋睡眠、トイレは穴を掘り用をする。キャンプ終わって撤収しても後を汚さない自然状態に戻しゴミはすべて持ち帰る。この経験は3・11震災には大変役立ち不安は全然無かった。