ブログ仙岩

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二本松の第60回菊人形まつりを見て

2014-10-28 09:17:14 | エッセイ
26日、日本三大菊人形福島二本松市、福井武生市、大阪枚方市の一つで、二本松は水が美味しく米、酒の名所、あれが安達太良の千恵子抄、八重の桜での二本松少年隊と知られている。2014.10/1~11/23、二本松霞ヶ城公園で開催。

盛んになった菊作りは藩政時代から、昭和初期を経て30年代に菊人形の形になり、菊細工の菊師が丁寧にミズゴケで根を保護人形に飾り付けたものである。

菊作りの経験から、3本仕立て(3輪咲き)の厚物、厚走り、管物の太、中、細、糸まで、小菊の懸崖は大変難しかった。ワイカ剤で背丈を低くした福助つくり、到底夢物語の千輪咲には届かなかった。菊鉢が数個今でも残っている。留守番役の妻には雨で菊鉢をお守りさせ大変迷惑をかけており、当時は辛かったと今でも嘆くことがある。

会場で目を引くものは1年半かけての精作1,468輪の千輪咲、そして、2メートルにも及ぶ懸崖作り、菊の生命は花でなく、丸まらない根元までしっかりついている葉にある。葉を見づして花を見るなかれである。御紋章の一文字菊を見逃してはいけない。こんなアドバイスで菊を観賞いて頂ければ幸いである。

観覧順路の終わりに茶屋があり、牛乳など頂いで一休みと、見上げれば高台には豪華な東屋でのお茶処も見えたが・・・好天に恵まれ最高の菊展、菊人形を観覧できた。よくぞここまで仕上げたと考え深いものである。