ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

現場から生まれた介護紙芝居のトークを聞いて

2014-10-08 13:50:40 | エッセイ
今朝4時台「明日へのことば」介護紙芝居研究者遠山昭雄のトークを聞いた。

1950年埼玉県生まれの遠山昭雄さんは重度身体障害者施設での介護職員として33年間勤め、2008年両親の介護で退職、しかし、母の介護傍ら精神科の仕事の経験から老人ケアへの道、木工や高齢者向けの紙芝居製作、出版に携わってきた。

介護施設での一番人気「金色夜叉」を演じ、貫一お宮野別れのシーンまでのお話を聞いた。富山の対抗で高利貸しになった貫一とお宮が貫一の元で亡くなることまでは触れていなかった。

物語の紙芝居や、参加型の紙芝居は童謡などで一緒に歌い、喜ぶ介護施設入所者の心のケアを中心に19の作品ができているという。紙芝居というと幼児や子ども向けの物が中心で老人のものがなかった。集団介護ケアという観点からやっているが、女性5人だけでも実施、気を使う点はストーリーを読むのに印刷の文字に目を奪われがちであるが、聞く入所者の目を見てお話すように努めたという。

私もいわき海岸沿いにあるT病院などで、個室に入って一人の患者にハーモニカ演奏したり、大広間の食堂に集まった入所者に演奏をした経験がある。一番涙を流して聞いて頂くのが「船頭小唄」で、おれは河原の枯れすすき、同じお前も枯れすすき・・・そして、いつもラストには赤とんぼ、夕やけこやけ、故郷で終わっていた。演奏終わって帰宅の車内ではいつも涙しほほから流れ落ちていた。

LED開発で日本人3人ノーベル物理学賞

2014-10-08 09:41:31 | エッセイ
スウェーデンストックホルム科学アカデミーは7日、物理学賞に省エネ長寿命青色発光ダイオード(LED)を開発した赤崎勇名城大教授(85)、天野浩名古屋大教授(54)、中村修二米カリフォルニア大教授(60)の3人に授与すると発表した。

あの1949年π中間子発見で日本人最初のノーベル物理学賞に輝いた湯川秀樹博士以来22人になった。素晴らしいことであり、もうテレビ、パソコン、携帯そして、照明のLED電灯でおなじみである。

LED(light emitting diode)発光ダイオードは電流を流すことで光を発する半導体を使った素子である。江崎玲於奈さんのトランジスターは真空管に変わるもので、この半導体は組み合わせで発光色が異なり、1960年に赤や緑が開発されたが、青素材の結晶作りが難航して20世紀には無理と誰もが研究開発から手を引いた。

がしかし、赤崎氏や天野氏とともに実験の繰り返しでとうとう86年にその結晶を作り出した。それを実際に利用できる製品に中村氏が成功した。

半導体は導体と絶縁体との中間伝導率を持つ物質で、低温では電流を流さないが、高温になるにつれて伝導効率が良くなり、ケイ素、ゲルマニウム、セレン、砒化ガリウム、重金属の酸化物類でダイオード、トランジスター、集積回路、光電池などに応用。その砒化ガリウムはGaとAsの化合物でアルミニウムに似た半導体の原料から、40年も研究したという赤崎氏と天野氏によって青色の結晶を作り出したもの。