ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

鷲田清一先生の「語源の楽しみ」

2016-02-17 09:17:58 | エッセイ
サタデーエッセイで、「語源の楽しみ」哲学者鷲田清一先生のお話を聞いた。

国文学者中西進先生の著「日本人の忘れもの」のなかに、人の顔の中に、目(芽)、鼻(花)、口の歯(葉)、骨(根)のように、植物の名前がついている。

古代インドに「ダーナ」という言葉がある。西洋に伝わりドネーション(贈り物)へ、日本では旦那になった。この旦那は使用人へただ働きはさせられないからお金を挙げる布施のこと。

また、接頭語のプロ、企業を立ち上げるプロジェクト、利益が見込めなければいけないプロフェル、プロダクト(製品)プロシード(前進)、プロスペクトル、プログラム、プロセス(手順)、プロテーション(販売)、プロミス(約束)、プログレス(検証)、プロモーション(位が上がる)というように・・・。

このプロは企業経営ではもっと前へとかの接頭語である。日常生活で辞書を引くとき、①②③の意味だけでなく、その最後に書いてある表記とか用例など、またその成立、起源や原義まで読み取ると面白いと。

11日建国記念の日、谷村新司氏は「コラッ!」と叱る語源は?の問いに、エンヤ コラと掛け声と力合わせから来ていると。エンヤ コリャが普通であるが・・・。楽しいは五穀豊穣の田の神からとか、心配は心配りの音読からとか・・・。