10/24(木) 昨晩、一昨夜と二晩つづけて飯を作った。男子たるものが、外酒も付き合いもせずに何ともだらしないことだが、一昨夜はベッタラ市の手伝いに来てくれた料理家の神さんから「八海山米」なる新米を「味見ください」と頂戴したので、この試食を兼ねて飯を炊いた。お伴の菜は、二夜とも鰹がメインであった。
昨晩は、昼酒をきこしめたので夜の酒を控えた(だらしのない話だが)。そんなことから、一昨夜に喰った「鰹」が旨かったので、食魔亭の主・小泉武夫先生に習い「鰹飯」を作ろうと思いたった次第。余談ながら、日経新聞夕刊に毎週連載の、小泉先生の食いしん坊ぶりに誘発される(渋谷・奈加野にて一度名刺交換をさせて頂いたことがある)。
話は戻るが、一昨夜は駅前のスパーに寄り20時過ぎに帰宅。旨そうだった鰹の刺身を贖っていた。鰹の刺身と冷蔵庫の鮎を焼き、茄子のピリ辛煮、豚肉の生姜焼きに豚野菜炒め、ポテトサラダ、味噌汁とテンコ盛りの菜を作った。家族は不在、近所に住む長女と三才になった孫娘を呼び寄せた。遅い晩餐であった。
神さんから頂いた、八海山米は色白で噛めば噛むほど甘みがでる美味い新米であった。この米を昨晩も炊き、鰹の柵を一つ贖い刺身と酒・醤油・刻み生姜で漬けにした。鰹丼は漬けのまんまと、アツアツの出汁を掛ける二通りで食そうと・・・。昆布と鰹節で出汁を摂った。鮎を二匹焼き、佐賀酵素豚のロースカツ用肉を三枚、トンカツに揚げた。トンカツは主に今朝の弁当用で、カツ丼にする考えであった。
この夜も一人である、21時過ぎだが誰も居やしない。結局、晩餐の用意が整ったのは22時近くになっていた。テーブルに鰹漬け・刺身、トンカツ、鮎焼きを並べて炊き立ての飯を小ぶりの丼に盛る。鰹漬けを乗せて、先ずは一切れ二切れを飯と一緒に口に入れた。鰹のむっちりとした旨味に漬け汁が相俟って最高だ。半分ほど食してから、あらためて鰹漬けを4~5枚載せた。これにアツアツの出汁を掛けて喰う、いや~美味かったね。努力は報われた!
トンカツの揚がり具合も近年になく最高、サックとして豚の旨味が口一杯に広がる。脂が乗った秋鮎も、小ぶりながら丸々として申し分なし。缶ビールを空けながら、一人遊びの夕餉の祭典であった。されど、こんなに飯を喰っちゃいかんだろうに・・・?
ーカツ丼弁当-
夢見の悪い夜が空けた今朝、弁当だ。昨晩に揚げたトンカツ、漬けにして残った鰹を使う。トンカツは、タマネギ・長ネギ・シメジを敷いてカツを載せて出汁を入れて煮る。頃合いを図って溶き卵を掛け回した。弁当用なのでトロリ、ふんわりという具合にいけないのが残念だ。
鰹の漬けは、オリーブオイルで炒め焼きをするだけ。焼き過ぎないように頃合いを注意する。良く浸み込んだ漬け汁の香りが食味を誘った。三口ほどの飯を茶碗に、アツアツの漬け焼を少しだけ載せて試食。浸み込んだ出汁が濃いめだが、何とも言えぬ旨さ・・・思い出しても喰いたくなる。
箸休めの青物は、小松菜と細身のアスパラ。茹でたものを、アスパラは酢とマヨネーズで。小松菜は出汁・醤油を垂らして胡麻を振った。ちょいとおまけは、残り物のウインナー茹でに昨夜素揚げしたポテトである。
これにて今朝も、弁当三っとなった。☆三っとはいかぬが・・・。連夜の飯と、朝の試食でスムージーは取り止めた。
戻り鰹が旨い、飲み屋でも魚は二切れ三切れしか喰わないのだが、二夜つづけてカツオをこれほど食すとは我ながら天晴れだ。カッオが天晴れなのだ、決して小生の料理ではなかろう・・・。