2/5(水) 昨日、前日までとは打って変わって寒くなった。昼前までの雨の様子では、雪になることはなかろうと思っていた。が、4時前ごろから雪に変わった。5時過ぎ、目黒の某社に勤めているT氏に会うため事務所を出ると、ボタ雪が舞い外はすっかり暮れなずんでいた。近頃は天気予報の精度が上がっているようだ。最新の気象衛星でも上がったのか?
五反田の「蔵や」で待ち合わせていた。この店は、戦後のバラック建物の生き残りのような観だが、旨いもの喰わせる。建物の一寸見はよくないが、常連客で賑わう人気店である。カウンターに15人程、狭いテーブル席が二卓と小体な店だ。料理人の店主は、包丁を握ったままで顔を上げることは滅多にない。女将さんは元気に酒肴の手配りをする。昨夜も満席であった。
予約を入れてあったので、小さなテーブルの上にはグラス・小皿とともに、お通しの小皿が五品並んでいた。この店の偉い処は、お通しも一皿一皿すべて違うものが並ぶ。昨夜は、キンピラ・オデン風煮物・魚のハンバーグ・蓮根煮・カボチャ煮と大学芋が並んだ。日頃の私なら、このお通しの品だけで十分な量と味となる。然しここに来ると喰うのだ、煮物、揚げ物、刺身と何を喰っても旨い。
ビールから焼酎の湯割り(金魚仕立て)へと変えながら、菜の花のお浸し、ホウボウとカワハギの刺身、〆鯖、カキフライなどを食す。野菜天麩羅を頼んだが「量が多いので止しなさいよ、今度大勢で見えた時にしなさい」と、女将さんに止められた。確かに、奥のテーブルに居た6人組が取った野菜天を見るとテンコ盛りだった。
T氏は、三月末で退職となり四月から再雇用となる。会社は別だが、同じ目黒にある某グループ社のF氏もTと同じことになる。この退職再雇用メンバーのご苦労さんの酒席を高知で設けることとなった。偶々高知でとなったが、それには次第がある。
3月30日(日)に「四万十川桜マラソン」と云うフルマラソン大会が開催されるそうだ。高知の西部となる窪川町をスタートし、四万十川沿いにワンウエイに下るコースとか。この大会にF氏が出場する。一方、T氏はNHK-TVで見た佐田岬の小学校を訪ねたいとの願望を抱いていたのだ。その小学校が三月で廃校になることを、Tが贈った文房具の御礼に届いた手紙から知った。今回、それを実現しようとのこと。
偶々ながら、四国に縁のある事柄と退職と云う節目が二人に訪れた次第だ。四国のこと、土佐のことになれば必然的に著名なる弁当オヤジの登板となる。(二人とも大切なクライアントでもあるが、そんな野暮なことはさて置いて友人ですよ)
Tは「近況通信」という私家版のレポート紙、彼が興味を持った土地・場所を訪ねて写真と記事で紹介している。これを毎月何回か発行して知人友人に配っているが、昨夜も最新の226号を貰った。高知や佐田岬の小学校のレポートを書くつもりであろう。
四国でのルートや、見どころ飲み処、そんな話をしているうちに雪も止んだようだ。さて、高知ではどの店がいいのか?時間はあるのでゆっくり検討しよう・・・。・・・折角の機会なので心に残る、記念となる店だな・・・。