2/7(金) 昨日の午後、珍しく営業の真似事でクライアントを訪問した。幾つかの広告案件について、覚束ない説明をしたが・・・。帰社のすがら、吾ながら下手な説明だと反省した。最近、プレゼンテーションらしいことから遠うざかっている、てき面だ。
最寄りの人形町駅に着いてから携帯電話が鳴った。冷えた手で背広の内ポケットから端末を引っ張り出して液晶画面を見る。と、四国・松山市に在住の友人HOSHIKA君からであった。「さては、東京に来ているか」と思いながら耳に当てた・・・『いま電話してて、ええんかいな』と、緩やかな伊予言葉が聴こえた。
案の定、新宿の本部での打ち合わせが終わったので会う時間はあるかと、HOSHIKA君からの連絡であった。彼は、公衆電話会の四国支部(?)に勤務しており、東京で打ち合わせがあったとのこと。幸いにもこの時点では、私の夜の予定はなかった。「それじゃ渋谷・奈加野で会おう」と云うことになった。かつて職場を同じくしたABE君も誘おうと連絡を入れたが不通。
一旦会社に戻りメールや伝言をチェックし、あたふたと渋谷に向かった次第。先に店に着き暫く待つと、田舎のオッサンらしく帽子を被りマフラーにウィンドブレーカを着込んだHOSHIKA君が現れた。「なんやその格好は?」と訊くと『防寒防寒』と反ってきた。
仕事のことや松山の友人たちのことを訊きながら、ビールと焼酎の湯割りを飲る。前回会った折に聴いた畑仕事について尋ねた「野菜はその後も作っているんか?」、『やってますよ、まあ今は冬なので少しだけなんやが。後一年で仕事が終わるので、そしたら西条に戻っで本格的に遣りますよ』とのこと。彼の出身は西条市なのだ。
松山市在住のKやM氏、懐かしい剣道部の先輩方の動向を尋ねると、広報同窓会とかで今月に一杯やる予定があるとのこと。皆さんOBになられて悠々自適の暮らしだ。「宜しく伝えてくれよ」と頼んだ。懐かしい話、ことばかりである。それだけ年月を齢を重ねてしまった・・・。
昨夜は、そんな思い掛けないできごとがあり、懐かしき皆々さんの顔が浮かんだ。
遠方からの友と云えば、丁度二ヶ月前のことになるが、札幌からSさんとNさんが東京に来られた。S&Nの仲良しの両女史、我が友人のT女史の元配下である。S&Mでなくてよかったなどと、下らないジョークを飛ばすと張ったをされそうだ・・・。冗談はさておき、その折に二人が宿泊されたのは八丁堀のアパホテルだった。
今日の午後、八丁堀と築地の中間に在る税務事務所に行った。その帰り、八丁堀駅まで裏道を辿った。と、記憶のある通り出て見覚えのある建物が目についた。それが「八丁堀南 APAホテル」であった。黄昏てからホテルに着いたお二人を、迎えに行ったことが思い出された。
それは師走に入って間もない頃であった。大通りから、僅かにホテルの屋上のサインが見えた。そのサインの右上の彼方に、三日月が冬空に浮かんだ風景が、今も脳裏に刻まれている。今は未だ黄昏時でない・・・それでも空を見上げた。一筆刷いたような薄雲の彼方、十時の方向に薄い半月が在った。
札幌と云えば「雪まつり」が始まったと、ニュースで知った。残念ながら雪まつりの期間に札幌を訪れる機会がない。始まる前の雪像を作りで大わらわな時、祭りが終わり雪像を壊し始めた大通り公園の光景は見ている。が、肝心の祭りで盛り上がっているシーンを知らない。
Sさん、Nさんは、もう雪まつりを楽しんだろうか?或いは、そんなものには食傷して自宅の雪掻きに大わらわ。雪なんてと見向きもしてないか?札幌は雪ン中。
明日は東京でも本格的な雪との予報・・・・都心で5cm程とのこと、北国人に笑われそうだ。それでも、明日は一日部屋に垂れ込め、喰う・ビール・本と極楽トンボを決め込つもりだ。果報は寝て待つのみ!