2/4(水) 昨夕、USUI老が会社に顔を出した。これから一緒に一献交わす予定だが、クライアントが打ち合わせで来社していた。スタッフとの打ち合わせ後に挨拶をすることになっていたので、老には先に「高松」に行ってもらった。
六時前、会社を出て店に向ったが、直ぐ裏手の「椙ノ森神社」の前に警備車両が止まっていた。境内を見ると本殿と神楽殿の前に人だかりがしている。何事かと境内に入ると、丁度節分の豆まきが始まる処であった。狭い境内なので人出は百人ぐらいか。豆まきが始まると、ワアーワアーと手を挙げて競い合っていた。こんな光景を目の当たりにして、節分を実感した。
老とは「高松」で飲み、そこからローカーボの前を通って「ちょっぷく」へと向かうコースをとった。飾り窓越しにローカーボの店内を横目に見ると、カウンターに居たのはマスター一人だけ。『口開けに、一杯だけ飲って行こうか』と、ドアを開いた。本当に一杯だけ、上手い具合に客も入ってきた。そして「ちょっぷく」へと向かった。
「ちょっぷく」も客の姿が少なかった。そういや何時も満席の「高松」のテーブルも空きがあった。『どうしたんだね?YAMAちゃん。少ないねぇ~、もうひと回転したんかい?』と、嫌みを垂れると「節分の所為だよ」と返ってきた。『俺が来ると客が入るぜ』と、請け負ったが・・・。老が会いたがった、スタッフのTOKIOとYOSHIOも姿を見せ、急に場が賑やかになった。
暇な店長のYAMAちゃんを相手に冗談話をしながら、薄いハイボールのグラスを重ねる。客が少ない所為か、YAMAちゃんはテーブルに転がして置いたチケットを手にし、やたらと酒を運んで来た。私がチケット販売機で買う度に、おまけの赤いチケット(二枚分)が出る。これ見よがしに、YAMAちゃんに見せるのだが、途端にヤ~ナ顔をする。
そんなことをしながら遊び、今夜はこれで打ち止めと三軒にて〆た。帰りのメトロは、奇しくも昨夜と同じ時刻、多分。中目黒に着くと、丁度特急電車が入って来た。前夜と違いしっかりと表示を確認した。酔ってない、気も確かだ、車中でも本を読みながらきたのだ。OYAJIは同じ轍を繰り返さないのだ・・・。帰宅は、23:15分のはずだ。昨晩の自由が丘までの乗り越し分だけ早い。
てな具合の夜を過ごして、朝を迎えたのだが・・・。目覚める前に見ていた夢がふるっている。”どこぞに出掛けるため、新幹線のホーム目掛けて走っていた。処が乗車予定の列車のドアが目前で閉まったのだ。しまった!これやぁ困ったぜ。”この便に乗らないといけないのだ、「普通電車で追いかけて次の駅で乗れるかもしれない。新幹線のルートは迂回してる」と、電車に乗って、新幹線の次の停車駅を目指したのだ。
夢と云うのは上手い具合に出来ているものだ。駅に着いてホームに駈け上がる、今しがた発車のベルが鳴り終わったが、外人の乗客が未だぞろぞろ降りて来る。ホームの中ほどの駅員は赤い旗を振っている。ドアが閉る処に、無理やり体をねじ込んで乗った。あ~あ、間に合ったぜ。
新幹線の車内を空き席を目指して歩いているところでEND。ここで起こされた、「もう、7時15分よ!」。然し夢とは便利なものだ、ギリギリとは云え、新幹線を普通電車で追いかけて間に合っちゃうんだからネ。大したものだ!。このギリギリ、瀬戸際ってのは、まさに我が人生を象徴している・・・。
流石に今朝は弁当は無理と思ったか、家人は「MIZUKIに弁当は休みと電話しようか」と云う。『作る』と一言。となると流石に忙しい、残り飯も冷凍ご飯もない。先ずは鍋でご飯を炊く。菜の方も簡単なものに・・・。
大根の在庫が無いので、鶏肉と蕪を煮る。次いで、出汁巻卵焼を作る。豚小間とタマネギを炒め、焼肉味に。鮭を焼く。以上であったが、何とか間に合った。ご飯の炊ける時間は二十分、この間に鮭を焼き、煮物をスタートさせて、最後に豚肉焼きを仕上げた。娘が来るのが遅かったのも幸いしたが。
奥の皿は残り物
シーンは違えど、夢のつづきを演じている。演じ続けている人生なのだ・・・。BAKANA OYAJI 嗚呼無情!?。