5/10(木) 昨夜、酒場での滞空時間は短かった。七時半頃に「ローカーボ」に顔を出すと、マッチャンが独り背を丸めて飲んでいた。隣に腰を下ろして、前夜や前々夜の振り返りと反省(マッチャンがネッ)で刻を過ごした。暫くするとHOYA兄いとNAKAMURA大将も現れて、パトロール隊揃い踏みとなった。
NAKAさんは珍しく仕事に勤しみ「疲れた~」と言う、HOYA兄いは常と変らず現場からデスク仕事と八面六臂活躍、俺様だけは常と変らず暇こいている・・・・。イヤイヤもう一人暇そうなのが・・・、誰とは云へないが。
この夜は、早くに引き上げるつもりであった。帰宅してから、ちょっとやりたいことがあったので。ハイボールを二杯と三分の一(マッチャンのお裾分け)で切り上げ『お先に失礼』と席を立った次第。席を後にすること“疾風の如し”である。どうせ今夜は、月例「セイジュ会」だからね・・・・またまた揃い踏みなのだ。
学芸大学駅に着いたのは二十二時丁度だった。駅前の東急ストアに入り食材を見繕った。ちょっとやりたいこと、と言うのは、明日のランチ会に備えて「カツカレー」を作ることにしていた。いわば予習、味のテストと云う処だ。なににつけてもいい加減、アバウト大明神の小生であるが、喰うことにかけては実にマメなのだ。
明日の社内ランチ会では「カツカレー」と云うことに落ち着いた。カレーなら前夜に仕込める、簡単というのが味噌だが、カツを載せるというところに意味がある。当社の決算は七月、余すところ三ヶ月。第四コ―ナーを廻りゴールを目指してまっしぐらというのが残り僅かな三ヶ月さ。で、ねっ「カツカレー喰って勝て!」ていう、いじましき洒落なんだ。絶好調の好売上、なんてことならこんな発想は浮かばない。貧乏オヤジのいじましさ、貧困な発想をお笑い下され。
そんな分けで、昨晩は予習をしようと決めたのだ。カレーなんで今夜から仕込む、だから昨夜しかない。そもそもカレーは好きじゃないんだ。タイカレーは作るけど、百姓も貧乏人も喜ぶと聞く、カレーだけは昔から苦手、というより嫌いな食べ物なんだ。それを作ろうと云うのだから、清水の舞台かバンジージャンプさ。
カレールーは市販品だ。数多並んだ棚から適当に(パッケージの見た目で)選び、トンカツ用のカット豚肉、オクラ・茄子など買い込んで帰宅した。トンカツを揚げるの今朝でいい。野菜を煮込み、ルーを溶かして、あれこれと調味料を加えた。味見をしながら…だが、味が落ち着かない。
今朝になって家人に味見をさせたら「シオッケがきついね」とのご宣託だった。『今日は、カツカレー弁当だけいいか?』とご承認を頂いた。新牛蒡があったので「牛蒡&人参の掻揚げ」「牛蒡と人参のキンピラ」を作ることにした。そして「タコ炒め」とつづき、最後にトンカツを揚げた。これほんまのカツアゲだぜ!。
さて、今夜のカレー仕込みで予習の成果は上がるのであろうか・・・、神ならぬ喰ったものだけが知る。