10月18日(金) 愈々明日に迫ったベッタラ市の開幕。「寶田恵比寿神」と江戸時代に富籤で名高かった伝わる「椙森神社」(すぎのもり)の祭りに、ベッタラ漬けを売る屋台が沢山建つ。
処が、今朝の天気予報によると日曜日が雨マークになった。がっかりだぜ、雨の祭りほど酷いものはない。7~8年前のこととなるか、台風がやってきたことがあった。書入れ時の屋台商売人が気の毒であった。この時は未だ、うちは店を出していなかった。
人形町からの入り口 :店は200M 先 入ってすぐの椙森神社
ベッタラ漬けの呼び名だが、その昔に祭りで大根の粕漬けを売る呼び込みで「買わねえと、ベッタラベッタラ付けちゃうぞ」と、若い衆が囃したことから始まったそうな。
私の知る限りでは、ベッタラ漬けの店もそうだがテキ屋系の屋台の多さからも、その屋台が延々と幾筋も続く賑やかな祭りを、他に知らない。その祭りに我らも町内会の一員として、区画を貰い(有料だが)屋台を出すのが恒例となった。
先ずはそのラインナップを紹介する。
酒の部・・・「南 ひやおろし」だが、芳醇な香りとすっきりとした喉越しに何杯でもお代わりしたくなるのは必定の銘酒。我が郷里の小さな酒蔵の産だが、ファンが多い。売り切れ御免で、六升しか用意ができなかった。そして薩摩の特産芋焼酎「利八・熟柿・楔」と三種類の厳選焼酎に麦焼酎が一種類。この焼酎群は、あの森以蔵に匹敵する味わいである。
一昨年、「魔王・村尾・森以蔵」のプレミアの3M銘柄を取り揃えたりしたが、身内での消費量の多さに参った。名前よりも実、と味には負けない玄人好みの芋焼酎で目利きの通に応えたい。
看板アルコール類は以上だが、裏版として生ビールを置いている。
肴の部は、今年初登場するのが「手羽元の甘辛煮」と「煮卵」である。鶏は国産の吉備鶏、卵は安曇野の産である。この調理方は、そろそろ板場業に職替えを目論む弊社切っての料理人TOKIOの独壇場。
例年どおりの登板は「焼き鳥三種」と「安納芋」だが、なんと言っても安納芋は、本場・種子島の安納地区、それも生産グループからの直送品と由緒正しい芋である。イモの中の芋、芋の王様と呼んでも差し支えないだろう。
そしてご飯物となるが、昨年の松茸ご飯に替わり「栗ご飯」が登場する。中国や韓国の安い輸入物は排して、国産・茨城の栗を使用する。
そして、郷土愛に燃える私が作る「土佐風 五目チラシ寿し」である。何が土佐風かと云えば、柚子酢を使う、それも特製の「手まいらず」(安芸市の東風グループ製、実は従姉がやっているが)を使用した逸品。これにも隠れファンがおり、若干販売する手まいらずは早々と売り切れる。
おまけで販売し、売り上げをミャンマーの学校建設支援に回すのが古本。USUI老がこの一年に読み古した文庫本(主に時代物)を一冊50円で販売する。
以上がラインナップで、主要な食材や器材は揃った。午後から仕込みにはいり万端整える。是非とも来て、チョーダイ。
今朝は、弁当を手早く作り(冷凍の出来合が主)、その後、鮎の開きを作った。明日の祭りでスタッフに振る舞うつもりである。それに丸焼きも予定している。
昨日、郷里の妹から鮎が届いた。15日に鮎漁が終わり、その前、数日に亭主のHirokatuが獲った鮎であろう。有難いことだ。
曇り空だが、今日一日干せば丁度の頃合いとなるはず。開きを肴に、ビールが美味いぜ!