やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

タヌキ(ロードキル)(南砺市[平村]高草嶺)

2022-11-26 05:54:45 | 哺乳類

五箇山・利賀そばの郷「うまいもん館」で新蕎麦を食べた後、 旧利賀村から「山の神林道」を通り、旧平村方面にに戻りました。

旧平村高草嶺集落の手前の下り道で、道路上に茶色い毛皮、すぐ脇のガードレールの上に1羽のカラスがとまっているのに気づきました。避けて通り過ぎてから引き返してみると、タヌキが死んでいました。車に轢かれたあと、カラスが食べ始めたところのようです。

一般道の統計ではありませんが、高速道路でのロードキル発生件数は2018年には約4万7400件(1日に約130件)、対象となる動物はタヌキがダントツで1位で約4割がタヌキ、年間およそ18800頭が犠牲になっているとのことです。(ウェブサイト『WEB CARTOP/タヌキは年間34万頭‼高速道路だけで1日130件も発生!動物が犠牲になるロードキルの実態とは』参照)


《林道上で車に轢かれて死んでいたタヌキ 2022/11/09》


《ロードキルで死んでいたタヌキの前足の裏 2022/11/09》

下の方に『閲覧注意‼』の画像があります。


《林道上で車に轢かれて死んでいたタヌキ 2022/11/09》

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ニホンザル(交尾)(粟巣野スキー場/富山市[大山町]粟巣野)

2022-11-22 05:46:03 | 哺乳類

昨日のブログの続きです。

3頭のニホンザルが、我々の食事しているところから15~20mほどしか離れていない、青々とした草の生えたところでしきりに草を食べていました。

ニホンザルが間近で草を食べる様子を撮ってしばらくして、妻が「あのサルたち、交尾しているんじゃない?」。これを聞いて、初めは「マウンティング」(優位のサルが劣位のサルに対してとる交尾の姿勢)ではないかと思ったのですが、短時間に繰り返し何度もしているので、交尾だと思いました。

見ていると、交尾してはムシャムシャ草を食べ、(少し場所を移動して)ムシャムシャ草を食べては交尾していました。摂食⇒交尾⇒(少し場所を移動)⇒摂食⇒交尾⇒(少し場所を移動)⇒摂食⇒交尾⇒‥‥‥。

この間(21分ほど)、写真に撮っただけで21回の交尾。このニホンザルの観察はいい加減で止めましたので、観察前後を含めると相当の回数になると思います。1回の交尾に要する時間は平均すると当然1分に満たず、数十秒?です。

私は、ニホンザルの交尾を見るのが初めてなので、今回の状況が「ふつう」のことなのかどうかはわかりません。他にもう1頭(♀のよう)が近くにいるのに、同じ相手とだけ交尾し続けていました。


《繁殖期の♂の臀部 2022/11/19》

観察した21回の交尾を連写しましたが、すべてを紹介できませんので、3回目の交尾の様子の一部を紹介します。


《ニホンザルの交尾 2022/11/19》

ニホンザルの繁殖について、参考までにウェブサイト『京都大学人類進化論教室へようこそ/ヤクザルの生活と社会/繁殖季節性』の一部を引用します。
「ヤクザルの交尾期はだいたい8月の終わりから1月の初めにかけてで、交尾 をするのはこの期間に集中しています。…
交尾期には、メスもオスもふだんつきあいのない個体とも積極的に近づき あって、時には群れの外のオスやメスとさえ、交尾をすることもあります。…」

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ニホンザル(摂食)(粟巣野スキー場/富山市[大山町]粟巣野)

2022-11-21 06:19:34 | 哺乳類

2022/11/01のこのブログでゲレンデに出てきたニホンカモシカについて紹介した粟巣野スキー場に、天気がいいので、またオニギリ弁当を持って出かけてきました。

スキー場にはリフトが取りつけられ、場内マイクのテストなどオープンに向けてあわただしく準備がされていました。

紅葉はほぼ終わり、吹く風は少し寒いくらいでしたが、眼前に広がる景色をおかずにオニギリを食べました。遠くのリフト降り場のあたりに、ニホンザルの群れが遊んで(?)いて、啼き声も聞こえてきます。しばらくすると、ゲレンデの縁に出てきて、何かをさかんに食べていました。

ときどき、「百間滑」や「大品山・瀬戸蔵山」方面からのハイカーが下りてきて、眼の前を通り過ぎていきます。

気がつくと、私たちが食事をしているすぐ後ろ(15~20m)で3頭のサルが、無心に草を食べていました。私たちを特別気にする様子はありません。

食べていたものを後から写真でよく見ると、クローバーが多かったように思います。草の塊をむしり取って、葉身だけをムシャムシャ食べていました。


《リフトが取りつけられた粟巣野スキー場 2022/11/19》


《ゲレンデの縁に出てきて草を食べるニホンザル 2022/11/19》


《ゲレンデの縁に出てきて草を食べるニホンザル 2022/11/19》


《食事をしているすぐ後ろ(15~20m)で草を食べるニホンザル 2022/11/19》


《草(クローバー)を食べるニホンザル 2022/11/19》


《草(クローバー)を食べるニホンザル 2022/11/19》

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ニホンカモシカ(富山市[大山町]原)

2022-11-02 04:42:14 | 哺乳類

昨日は、粟巣野スキー場で見かけたニホンカモシカについて紹介しましたが、帰り道でまたカモシカに出会いました。

山の中の道路沿いの稲刈りの終わった(?)小さな水田で、2頭のカモシカが草を食べていました。1頭はもう一方より大きくて、曲がった角の一部が折れています。もう1頭は、少し小さくて角はほぼ真っ直ぐです。

ニホンカモシカは、ふつう単独で(同性間の)縄張り作って生活しますが、5~6月に産まれた幼獣は生後1年は母親といっしょに生活するので(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/ニホンカモシカ』)、この2頭は幼獣とその母親だと思います。


《道路沿いの小さな水田で草を食べていた母子のカモシカ 2022/10/31》


《道路沿いの小さな水田で草を食べていた母子のカモシカ 2022/10/31》


《道路沿いの小さな水田で草を食べていたカモシカ 2022/10/31》


《道路沿いの小さな水田で草を食べていたカモシカ 2022/10/31》

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ニホンカモシカ(粟巣野スキー場/富山市粟巣野)

2022-11-01 06:51:55 | 哺乳類

「天気がいいので」(天気がいいと、いつもこの言葉を言い訳に他のやることは後まわしに、ついつい野外にオニギリ弁当を持って妻と出かけてしまいます)、称名の滝に紅葉を見に行こうと10時ころに家を出ました。

時間が自由になる我々のような高齢者には同じような行動をする人が多いようで、雑穀谷を過ぎたあたりから渋滞で車はほとんど動かず、平日というのに称名平の駐車場がもう満杯になっている雰囲気です。ここで方針転換、車を転換して対岸にある立山山麓に向かいました。

立山山麓最奥にある小さな粟巣野スキー場(昭和35年に開設)で昼食にすることに決め、ゲレンデの中ほどにシートを敷いて周りの景色を眺めながら昼食。対岸には礼拝山から大辻山(見えませんがその先には大日連山~立山)の山々、弥陀ヶ原の台地の末端には美女平の駅舎が見え、時折ケーブルカーが壁のような急勾配の斜面を上下しています。静かで、最高の気分です。

昼食を終え、食後のコーヒーを楽しんでいると、百メートルほど離れたゲレンデに、わりと大きなすんぐりした動物が動いているのに気づきました。逆光ですが、よく見るとカモシカで、ゲレンデの草を食んでいます。

何枚か写真を撮ったあと、もう少し近くで撮ろうと車で近寄ってみました。車でいちばん近寄れるところまで行きましたが、カモシカの姿が見当たりません。少しバックで戻ってよく探すと(私は運転、探すのは妻です)、日陰の草むらにしゃがみこんで「もぐもぐタイム」よろしく反芻していました。


《ゲレンデに草を食みに出てきたニホンカモシカ 2022/10/31》


《ゲレンデで草を食んでいたニホンカモシカ 2022/10/31》


《ゲレンデで草を食んでいたニホンカモシカ 2022/10/31》


《ゲレンデ隅の日陰の草むらにしゃがみこんで反芻していたニホンカモシカ 2022/10/31》


《ゲレンデ隅の日陰の草むらにしゃがみこんで反芻していたニホンカモシカ 2022/10/31》


《粟巣野スキー場 2022/10/31》

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ニホンザル(グルーミング)(富山市寺家)

2022-10-26 04:04:08 | 哺乳類

昨日(2022/10/25)のブログの続きです。

畑の大豆を食べて満腹したのか、リラックスしたニホンザルたちがあちこちでグルーミングをしていました。

岡山県の勝山ニホンザル餌付け自然集団の3歳以上の全個体の約1年間にわたる観察によると、グルーミングは63.3%が同一血縁個体間で、また、その80%弱は母と雌の子の間でなされたもの。血縁関係のない個体間でなされたグルーミングは、非交尾期においてはそのほとんどが雌の間でなされたもので、非血縁雌間グルーミングは交尾期になると全体の12.8%にまで減少したそうです。(「動物心理学年報32巻2号」参照)


《ニホンザルのグルーミング(母と子?) 2022/10/21》


《ニホンザルのグルーミング 2022/10/21》


《ニホンザルのグルーミング 2022/10/21》


《ニホンザルのグルーミング 2022/10/21》

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ニホンザル(あくび)(富山市寺家)

2022-10-25 04:04:42 | 哺乳類

昨日(2022/10/24)のブログの続きです。

私の車からいちばん近いところ(2~30m)に座っていたニホンザル。しばらく、こちらを見ていましたが、大きなあくび(欠伸)を1回しました。鋭く大きな犬歯が威圧的です。若い♂ではないかと思います。あくびをする前も、した後も穏やか(?)な表情で、ことさら私を威嚇したようには見えません。

あくび(欠伸)については、よくわかっていないことが多く、「眠いとき。過度に疲れているとき」「退屈なとき」「極度の緊張状態」「寝起き」などで起きるようです(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/あくび』参照)。


《自動車からいちばん近いところ(2~30m)に座っていたニホンザ 2022/10/21》


《あくびをするまえのニホンザル 2022/10/21》


《鋭く大きな犬歯を見せて大きなあくびをするニホンザルの若い♂  2022/10/21》


《鋭く大きな犬歯を見せて大きなあくびをするニホンザルの若い♂  2022/10/21》


《あくびをした後のニホンザルの表情 2022/10/21》

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ニホンザル(摂食)(富山市寺家)

2022-10-24 03:53:27 | 哺乳類

寺家公園から猿倉山森林公園へ自動車で向かっていると(5分ほど)、右手から左手の方にニホンザルの群れが道路を横切っていました。(このあたりでは、よくニホンザルの群れを見かけます。)

車の中からだと、ニホンザルの警戒心も少ないので、小半時ほど群れの様子を見ていました。(このあたりは交通量が少なく、この間に車は1台も通りませんでした。)

何かを食べているサルをよく見ると、足元に大豆の株があり、莢をむしりとって中の豆をさかんに食べています。近くの高電線の鉄塔の上でも、持ってきた大豆の株を子ザルたちが食べていました。

少し先の右手には、高さ1mほどの電気柵で囲まれた大豆畑があり、大豆はそこから持って来たもののようです。電気柵は、子ザルも楽々跳び越えていました。(農家の方は大変だと思います。)


《車の前方を右手から左手の方に道路を横切るニホンザルの群れ 2022/10/21》


《持ってきたダイズを食べるニホンザル♀ 2022/10/21》


《持ってきたダイズを食べるニホンザル♀ 2022/10/21》


《鉄塔の上で持ってきたダイズを食べるニホンザルの子ザル 2022/10/21》


《電気柵で囲まれた大豆畑とニホンザルが食べ残した大豆の枝 2022/10/21》

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ニホンザル(富山市[大沢野町]寺家)

2022-08-25 04:07:20 | 哺乳類

寺家公園から猿倉山森林公園へ(車で5分ほど)向かう道端に、ニホンザルの群れがいました。この道路は通行量が非常に少ないので、車を停めて車内から撮影しました。

この辺りは、ニホンザルに出会う機会の多いところです(特に、朝夕)。


《道路脇に出てきたニホンザル 2022/08/22》


《道路脇に出てきたニホンザル 2022/08/22》


《道路脇に出てきたニホンザル 2022/08/22》


《道路脇に出てきたニホンザル 2022/08/22》


《道路脇に出てきたニホンザル 2022/08/22》

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アナグマ?(目撃)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2022-07-31 04:12:53 | 哺乳類

「暑いから外歩きは1時間以内に」と、高齢で基礎疾患のある我が身の健康を心配する妻に強く言われ、馴染みの公園に出かけました。

しばらく歩きましたが、めぼしいもの(こういう考え自体、「ふつう」と思われている生き物を記録しておきたいという趣旨に合わないのですが…)には出会わず、そろそろ帰ろうかと車の所へ引き返しているときでした。

何かの気配を感じてその方向を見ると、2mほどの至近距離で側溝の中にアナグマの顔。
〈信じられない!嘘だろう!〉
一瞬眼を合わせたアナグマも私も、何が起きたのか理解できず茫然。私はポケットの中のカメラを慌てて取り出し、アナグマは側溝の中を一目散に走り去ります。当然のことながら、アナグマの動きの方が断然早く、小さくなっていくアナグマの後ろ姿さえ撮ることはできませんでした。
(ですから、証拠の写真はありません。)

「近くに丘陵や林のない水田地帯の中にある公園に、アナグマが生息しているのだろうか?」、写真に撮れなかったので、見たのがはたしてアナグマだったのか、時間がたつと、だんだんわからなくなってきます。4~50cm、茶色っぽい、顔が細長い、鼻筋が白っぽい、ずんぐりしている、…。アナグマ、ハクビシン、アライグマ、タヌキなど中型の哺乳動物がいろいろ思い浮かびますが、第一印象はアナグマです。

以前(晩秋~初冬)、この公園で動物に食べられた痕のあるトウモロコシを見たことがありますが、この時はハクビシンの仕業か?と思っていました。

アナグマに至近距離で出会えた嬉しさと高揚感(?)、またとないシャッターチャンスを逃してしまったしまった悔しさ、この日一日は複雑な気分でした。


《アナグマが走り去った側溝 2022/07/29》

※ 市立図書館から7月30日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています)。
   1 『昆虫学者はやめられないー裏山の奇人、徘徊の記ー』(小松貴・著)
   2 『万感のおもい』(万城目学・著)
   3 『毎日がこれっきり』(木皿泉・著)
   4 『私捨五入』(安野光雅・著)
   5 『この世あそびー紅茶一杯ぶんのことばー』(徳井いつこ・著)
   6 『李王家の縁談』(林真理子・著)

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アブラコウモリ(富山市小杉)

2022-07-07 03:31:24 | 哺乳類

早朝、自転車で散歩していると、地鉄上滝線と交差する県道のアンダーパスのトンネル内の壁に10㎝ほどの黒っぽい塊がついていました。枯葉の塊かな(左右対称の影でなかったから)と通り過ぎかかりましたが、思い直して引き返すと、コウモリが壁にへばりついていました。何故かわかりませんが、クモの糸がからまったような大きなゴミも体についています。

付近の状況からするとアブラコウモリだと思いますが、確かではありません。

アブラコウモリ(油蝙蝠)は、日本に棲息する中では唯一、家屋のみをすみかとするコウモリで、私たちに最も身近なコウモリです。このため、イエコウモリ(家蝙蝠)の別名があります。(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/アブラコウモリ』参照)

※ 2022/07/13に同じ場所で同じ状態でいたので、既に死んでいたのではないかと思います。


《アンダーパストンネル内の壁にとまっていたアブラコウモリ 2022/07/06》


《トンネル内の壁にとまっていたアブラコウモリ(ゴミがついて非対称形に見える) 2022/07/06》


《アンダーパストンネル内の壁にとまっていたアブラコウモリ 2022/07/06》


《アンダーパストンネル内の壁にとまっていたアブラコウモリ 2022/07/06》

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イタチ(足跡)(富山市新名)

2022-06-12 04:25:51 | 哺乳類

いつも犬と散歩する農道のまわりの水田では、今、「中干し」されている田が増えています。

「中干し」された水田の土には、昼間は姿を見かけない動物たちの足跡が残されています。

農道に沿って残されていたのは、イタチと思われる足跡です。


《中干しされた水田に残されたイタチ?の足跡のパターン 2022/06/09》


《中干しされた水田に残されたイタチの足跡 2022/06/09》

※ 市立図書館から6月11日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています)。
   1 『怪虫ざんまいー昆虫学者は今日も挙動不審ー』(小松貴・著)
   2 『クモの世界ー糸をあやつる8本脚の狩人ー』(浅間茂・著)
   3 『猫も老人も、役立たずでけっこう』(養老孟司・著)
   4 『千年の読書ー人生を変える本との出会いー』(三砂慶明・著) 
   5 『あっという間』(南伸坊・著)
   6 『ありがとう!ー僕の役者人生を語ろうー』(草刈正雄・著) 
   7 『ちびねこ』(大島弓子・著) 

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ニホンザル(糞)(寺家公園/富山市[大沢野町]寺家)

2022-05-06 04:12:41 | 哺乳類

尾籠な話になりますが、今回はニホンザルの「糞」についてです。

公園の駐車場に若葉が散らばっており、ニホンザルのものと思われる真新しい糞が一つ落ちていました。

『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』には、ニホンザルの糞について、こう説明されています。
「サルのフィールドサインで目にしやすいのはフンだろう。フンは基本的にはいくつかの節に分かれた「モスラの幼虫」形だ。ただし、季節や食べ物により色や形にバリエーションがある。例えば、冬季は、冬芽や樹皮を多く食べていて、フンは茶色っぽく三角のおむすびを並べた形。春夏に新芽や若葉を食べると、フンは緑色でやわらかく、節目がわかりにくいソーセージ状。…。フンは…林道の路肩部分、…、岩の上…などでよく見つかる。このような場所は見晴らしがよく、群れが休息に利用する場所のひとつだ。」

ニホンザルの糞については、以前(2019/06/26)、「上高地での糞踏んづけ始末記」をこのブログに次のように投稿しています。
「…河童橋を渡って梓川右岸の道を田代池方面に向かって散策。湿地に設けられた木道を歩いていると、握りこぶし大の踏みつぶされた糞が数mおきに数個落ちていました。…その後、数か所でニホンザルの群れに出会い、ニホンザルが残したばかりの糞も目にしました。この時期の糞は、水分の多い若葉ばかり食べているせいか、緑色で軟らかく、(匂いを除けば)まるで「バジルペースト」のようでした。…。
翌日、梓川の右岸を河童橋から岳沢湿地まで往復したとき、同行者がサルの糞を踏んでいたことに気づきました。近くの谷川で何度も洗い、ホテルに戻ってから洗剤を使い歯ブラシで洗ったうえ消臭剤をかけましたが、匂いはまだ残っていたようです。」 

「#自然観察 #ニホンザル #糞」で投稿しようとしたところ、「タグ名:糞は、受け付けられません」とのメッセージで投稿が受け付けられませんでした。ところが、タイトルの(糞)は問題ないのです。(言い争っても)仕方がないので、タグ名を「ドロッピング」にして投稿しました。


《散らばったサクラの若葉とともに落ちていたニホンザルの新鮮な糞 2022/05/02》


《散らばったサクラの若葉とともに落ちていたニホンザルの新鮮な糞 2022/05/02》

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ノウサギ(糞)(猿倉山森林公園/富山市[大沢野町]舟倉)

2022-02-07 04:45:34 | 哺乳類

2021年9月下旬の観察記録です。

猿倉山森林公園の芝生広場は、猿倉山の麓にあり、傾斜地に広がる大きな芝生広場のほか遊具施設や休憩所、駐車場、公衆便所などがあり、ゆっくり楽しむことができます。私も、ときどき、犬を連れてピクニックに出かけています。

この日、芝生の上を犬と散歩していると、ノウサギ(ニホンノウサギ、このあたりだと冬には耳の先の黒い部分を除いて白くなるトウホクノウサギでしょうか)の「ため糞」がありました。それほど新しいものではありません。


《猿倉山の麓にある芝生広場の上部 2021/09/24》


《芝生広場にあったノウサギのため糞 2021/09/24》


《芝生広場にあったノウサギのため糞 2021/09/24》

ノウサギについては、動物写真家の宮崎学さんによるフォトエッセイ(ウエブサイト)『森の動物日記/ノウサギの見つけ方』(2017/2/16)に、個体数の近年の増減や糞のしかたについての興味深い説明がありました。
「長野県伊那谷では、ここ数年来ノウサギが少しずつ見られるようになってきたと兼ねてから発信してきました。30年ほど前の1980年代には、中央アルプス山麓ではまったく姿を消していたノウサギだったので、もう、絶滅してしまうのではないのかと思っていたのです。それが、ここ5年ほどの間に雪の上にちらほらとノウサギ独特の足跡が見られるようになって、その後の動向が気になっていました。それが、今年(2017年)はノウサギの足跡がいたるところで目撃されるのです。もちろん、糞などもあります。これは、ノウサギ完全復活と宣言してよいでしょう。
いまから50年ほど前の1970年前半までは、ノウサギはいたるところに生息していました。
中央アルプスのロープウェイのある県道では、夜間に車を走らせると、10kmほどの道のりだけで、多い夜には70頭ほども林道に飛び出してきたものです。とにかく、ノウサギだらけでした。
それが、1980年代には同じ道路を走っても一頭も飛び出すことなく、雪道にもノウサギの足跡が目撃できませんでした。そして、いつかは復活することを夢見ていたら、ここ数年の間に少しずつノウサギの足跡が見られるようになってきたのです。
…糞がまとまってたくさん残るのは「ため糞」なので、ノウサギが安心して長時間すごす重要な場所。こうした糞のちかく100m以内には必ずノウサギの姿があります。
活動中のノウサギは便意を催すたびに糞をどこへでも落としていきます。本来はそうした一粒の糞を見つけることのほうが多いのです。
自然界は30年単位くらいで、植物などが盛衰を繰り返して動いているものです。
…今回のノウサギの復活劇も、こうした30年スパンの一つに過ぎないと思うのです。
このあと、再び激増期を迎えて、30年ほどして、また衰退していく可能性もあります。
そこを見届けていくのが、私たち現代人の自然観なのではないのか、と思っています」

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ノウサギ(足跡)(猿倉山/富山市[大沢野町]舟倉)

2022-01-11 18:04:36 | 哺乳類

年が明けて初めて、寺家公園~猿倉山森林公園方面に出かけました。晴れていましたが、風が強く、手が凍える寒さです。

寺家の集落から公園の駐車場まで、車道が除雪されていないので50mほど歩きました。積雪は4~50cm、中途半端に固まっていて、歩きにくいことこの上ありません。なんとか辿り着きましたが、思ったとおりトイレは冬期閉鎖、入り口には板が張り付けられていました。

周辺のサクラの幹を探しましたが、フユシャクなどは見つからず。見かけた雪上の足跡もキツネとテン(?)のもので、目当てのニホンザルの足跡はありませんでした。

猿倉山森林公園への途中で見かけたのは、ノウサギの足跡です。車道から少し離れていましたが、雪の中歩いていく元気がなかったので、遠くから撮った写真だけです。

ノウサギは近年非常に少なくなった印象があります。50年ほど前くらいまでは、この季節、各地区の猟友会が恒例のウサギ狩りを行い、自慢気に何十頭もの成果のウサギを手にした猟友会員の写真が連日のように地元の新聞のローカル記事に載っていたものです。ノウサギの植林への被害を少なくするという趣旨で、キツネなどの放獣まで行われていました。

「十年一昔」と言いますが、五十年だと五昔、世の中そして世の中に影響される人里などの自然が大きく変わる筈です(私も二十台から七十代に、昔のように雪の中は歩けません)。

 
ついでに、二昔ほど前、閉山間近で人っ子一人いない立山で撮ったノウサギの足跡の写真(ポジフィルム)を載せておきます。私は50代前半、快晴で、時おりライチョウの鳴き声が聞こえてくるくらいの静寂な世界を独り占め、スノウシュウで歩き回って生きものの足跡などを探して楽しんでいました。
 
《冬期閉鎖されていたトイレ 2022/01/08》
 
《公園の駐車場から寺家の集落までの車道(赤丸内はマイカー) 2022/01/08》
 
《山裾の耕作地に残されていたノウサギの足跡 2022/01/08》


《立山を背景にノウサギの足跡(立山・天狗平2,350m付近) 2001/11/22》

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