頼成の森で、猛烈な藪蚊の襲撃に耐えながら、樹液に集まる虫たちを見ているとき、キマワリのような黒っぽい甲虫が木からポロッと落ちて(のように思えました)、地面の上を素早く歩きだしました。
よく見るとオサムシの仲間だったので、写真を撮ろうと、走るように逃げるオサムシを何度も何度も開けた山道に追い戻しましたが、すばしこいのと、薄暗いのと、藪蚊の襲撃がすごいのと、猛烈に暑いのとで、まともな写真は撮れませんでした。
近くにお住まいで富山県昆虫同好会会員のKさんによると、クロカタビロオサムシは頼成の森付近でも採集されているが、富山県内では記録の少ないオサムシだそうです。
カタビロオサムシの仲間は、「多くのオサムシ類と異なり、地表のみでなく樹上をも活動範囲としてチョウやガの幼虫を専門に捕食するのみならず、飛翔によって広域移動をすることが知られる」とのことです(『オサムシーWikipedia』)。
《クロカタビロオサムシ 2012/07/17》
《クロカタビロオサムシ 2012/07/17》