やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ヒメスズメバチ(フタモンアシナガバチの巣の襲撃)(その①)(富山市)

2020-08-27 09:21:30 | 昆虫類

2020/08/23

テラスの屋根に営巣しているフタモンアシナガバチの巣もそうとう大きくなり、♂も羽化し始めていました。このとき(朝6時ころ)まで、巣に大きな変化はなかったと思います。

   ウェブサイト『都市のスズメバチ/アシナガバチカレンダー』によると、アシナガバチは「8月に入るとオスバチ
   の羽化が始まり、中旬を過ぎた頃から新女王バチの羽化も始まります。営巣活動もまもなく終末をむかえます.巣
   には子育てを終えた働きバチや、新女王バチ、オスバチが、一緒にジッと止まっているようになります」。


写真①《ヒメスズメバチに襲われる前のフタモンアシナガバチの巣 2020/08/23/06:17》

夕方5時ころ、庭に水遣りをしていると、大きなハチが何かを探すように、フタモンアシナガバチ(以下は略して「アシナガバチ」)の巣の近く、ゴーヤのカーテンあたりを飛んでいるのに気づきました。「ひょっとして」と、水遣りを中断してテラスの屋根のアシナガバチの巣を見にいくと、案の定、巣の上に1頭のスズメバチがとまっていました。ヒメスズメバチ(以下は略して「スズメバチ」)です。アシナガバチの幼虫を育房から引き抜いて食べています。

   ウェブサイト『都市のスズメバチ/スズメバチの採餌習性』によると、「ヒメスズメバチはアシナガバチ巣を襲い、
   幼虫や蛹の体液をそ嚢に蓄えて巣に満ち帰り、幼虫の餌として利用」する”専門家”で、…、他の昆虫を狩ることはあ
   りません.

巣の表面には、アシナガバチも何頭かいますが、抵抗する様子はまったくありません。写真②を見ると、何頭かのアシナガバチは巣の裏側に避難(?)しているように見えます。スズメバチは、好き放題にアシナガバチの巣の上を歩き回り、幼虫を引き抜いては食べています。
スズメバチの襲撃に気づいてから15分ほどして、スズメバチは南西の方向に飛んでいきました。


写真②《フタモンアシナガバチの巣にとまっていたヒメスズメバチ 2020/08/23:17:06》


写真③《フタモンアシナガバチの幼虫を引き抜いて食べているヒメスズメバチ 2020/08/23/17:06》


写真④《フタモンアシナガバチの幼虫を引き抜いて食べているヒメスズメバチ 2020/08/23/17:12》

それから20分ほどしてから、スズメバチが1頭飛んできました。前のスズメバチと同じ個体かどうかはわかりません。何故かまっすぐアシナガバチの巣には来ないで、数分間あちこち探してから、アシナガバチの巣を襲いました。前回と同じように、アシナガバチの幼虫を食べています。このスズメバチがいつ飛んでいったかは、わかりません。


写真⑤《フタモンアシナガバチの幼虫を引き抜いて食べているヒメスズメバチ 2020/08/23/17:36》

次にアシナガバチの巣にやってきたスズメバチに気づいたのは、18:06ころ。やはり1頭だけです。アシナガバチの抵抗のない巣で、やはり幼虫を引き抜いて食べています。すっとこの巣を観察してたわけではないので、いつの間にかこのスズメバチもいなくなりました。


写真⑥《フタモンアシナガバチの幼虫を引き抜いて食べているヒメスズメバチ 2020/08/23/18:09》

18:30ころ、薄暗くなり始めたので、もうスズメバチは来ないだろうと、観察を止めました。巣には、白い蓋のかぶった蛹がまだ多数残っており、よく見えませんが幼虫も残っているようです。巣の表面には数頭のアシナガバチ成虫、巣の裏側にもかなりいるようです。


写真⑦《この日のヒメスズメバチの襲撃が終わったあとのフタモンアシナガバチの巣 2020/08/23/18:32》

まとめると、この日、1頭(同じ個体かどうかはわかりません)のスズメバチが、17時過ぎから18時過ぎの1時間余りの間に、少なくとも3回、アシナガバチの巣を襲い、幼虫を引き抜いて食べました。この間、アシナガバチはまったく抵抗しませんでした。

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 17/56 ギンヤンマ(夏)

「ギンヤンマ」の副題は「壮麗で美しく、決して勝つことのできなかった相手」。子どものころに虫好きだった人の思い出には、ギンヤンマが必ず出てきます。しかも「かなわない相手」として。
私のこどものころの思い出に、ギンヤンマは出てきません。出てくるのは赤トンボ、シオカラトンボ、ウスバキトンボ、ハグロトンボ、オニヤンマくらいです。ギンヤンマの棲むような場所に行かなかったのかも知れません。大人になってから「とる」のは写真ですが、技術・忍耐不足のため、飛行中などの写真はほとんど撮れません。
下の写真は、公園にあるまったく水草のない人工池で、♂♀連結して池の中の岩にとまり、♀が腹部を水の中に入れ、産卵の姿勢をとっていたところのもので、産卵していたのではないかと思います。


《池の中の岩に連結して産卵?するギンヤンマ 2014/08/07 富山県空港スポーツ緑地》 

写真をもう1枚。雨のあがった夕方、羽化したギンヤンマが、羽化殻のそばで羽を伸ばしていました。


《羽化したギンヤンマ 2011/07/21 富山市営農サポートセンター》


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