遠くの電柱の上で、「カラス」があたりを見廻しながら、「カァーカァー」と(聞こえる声で)鳴いていました。
いわゆる「カラス」というのは総称で、ハシボソガラスやハシブトガラスなどいくつもの種があることを知ってから何十年も経ちますが、いまだにハシボソガラスとハシブトガラスの見分けがきちんとできません。
鳴き声と鳴く時の姿勢から、直観的にハシブトガラスだと思いましたが、写した写真をもとに検証してみることにしました。
今図書館から借りてきている『カラスは街の大様だ』(大田真也・著)では、両種の鳴き方の違いについて、次のように整理されていました。
ハシボソガラス 「腹部を膨らませ」「尾羽を下げて広げ」「頭を下げ」 「ガァガァと鳴く」
ハシブトガラス 「喉を膨らませ」 「頭を前に突き出し」「カァカァと鳴く」
写した写真を見ると「喉を膨らませ」「頭を前に突き出し」「尾羽は下げているが広げていない」ので、ハシブトガラスでよかったのだと思います
《電柱の上にとまったハシブトガラス 2024/10/31》
《鳴くハシブトガラス(「喉を膨らませ」「尾羽は下げているが広げていない」) 2024/10/31》
《鳴くハシブトガラス(「喉を膨らませ」「尾羽は下げているが広げていない」) 2024/10/31》
ちなみに、ウェブサイト『身近な野鳥の識別講座②/カラス2種の識別』に記載された見分けのポイントは、次のとおりです。
嘴の大きさと形 ハシブト→ハシボソより太く、上嘴は先端にかけて大きく湾曲する。
ハシボソ→ハシブトより細く、上嘴のカーブも緩やか。
頭部の形 ハシブト→額が出る(採餌中などで額の羽毛を寝かせているときはハシボソに近い形)
ハシボソ→額は出っ張らず、嘴の先から頭頂部にかけてゆるやかなスロープ状
(羽毛を膨らませると頭部が丸く見える)
鳴き声 ハシブト→濁らずに澄んでいる「カー、カー」といわゆるカラスらしい鳴き方。
ハシボソ→濁る「ガーガー」や「グァー」などと聞こえる。
(警戒時ではハシブトも「ガララ・・」と聞こえるやや濁った声で鳴くこともある)
鳴き方 ハシブト→やや前傾姿勢を取り「カーカー」と鳴く
ハシボソ→胸を膨らませて顎を引き、頭を上下しながら「ガーガー」と鳴く
※ 市立図書館から12月7日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています。借りた本を返却期限内に読み切れるのかどうか…)。
1 『網をはるクモ観察事典』(小田英智・文)
2 『にっぽんスズメ日誌』(中野さとる・写真文)
3 『野鳥と私たちの暮らし』(中村浩志・著)
4 『ものがわかるということ』(養老孟司・著)
5 『誰かを幸せにするために(大人の流儀8)』(伊集院静・著)
6 『挑発的ニッポン革命論ー扇動の時代を生き抜けー』(モーリー・ロバートソン・著)
7 『心を軽やかにする小林一茶名句百撰』(齋藤孝・著)
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