庭のイタリアンパセリの若い果実に、アカスジカメムシがきていました。
赤と黒の独特の縞模様をおり、似ている種類はいないようです。
《アカスジカメムシ 2012/07/09》
庭のイタリアンパセリの若い果実に、アカスジカメムシがきていました。
赤と黒の独特の縞模様をおり、似ている種類はいないようです。
《アカスジカメムシ 2012/07/09》
我が家の庭に、アキアカネがやってきました。アキアカネは、代表的な赤蜻蛉で、秋になって成熟したアキアカネの♂は、文字どおり橙色から赤色になります。
平地の水田などで羽化したアキアカネは、しばらくその近くで体力を蓄えた後、高標高地に群で移動し、真夏の間はそこで過ごすと言われています。我が家で見かけたアキアカネも、やがて立山などに移動するものと思います。
なお、これまでに我が家で見かけたトンボは、ハグロトンボ、オニヤンマ、シオカラトンボ、ミヤマアカネ、アキアカネ、イトトンボの仲間です。
《アキアカネ 2012/07/13》
公園の大きな木には、ところどころに枯れた部分があります(公園なので、全体が枯れてしまった木は、残念ながら処分されてしまいます)。このような枯れ枝などの皮をそっとはいでみると、いろいろな動物が潜んでいます。
今回見つけたのは、ヤマトゴキブリの幼虫です。ヤマトゴキブリは日本に昔から生息していた大型のゴキブリで、林の中だけでなく農家などの屋内にも生息していました。しかし、クロゴキブリが海外から侵入してきてから屋内ではほとんど見かけなくなったようです。
ヤマトゴキブリの♀成虫は、翅が短く、腹部の後半がむき出しになっています。
《ヤマトゴキブリ(幼虫) 2012/06/24》
《ヤマトゴキブリ(幼虫) 2012/06/24》
この公園は広くて、利用者もそれほど多くないので、気持ちよく散歩ができます。きれいに管理され、薬剤散布や除草などの管理が定期的にされているため、見かける昆虫の種類は多くありませんが、出かけると一つや二つ新しい出会いがあります(このため、必ずカメラを持っていくことにしています)。
この日は、カノコガ(鹿子蛾)に出会いました。カノコガは、昼間に飛ぶガ(蛾)の仲間です。幼虫は、クローバーやタンポポポを食べるようです。
《カノコガ 2012/06/24》
今年初めて、ハグロトンボを見ました。流れのそばの公園の植え込みの近くでした。
ハグロトンボは、富山県内では1980年代前半にはほとんど見られなくなりましたが、1990年頃から産地・個体数ともに急増しているそうです(『富山県のトンボ』)。
《ハグロトンボ 2012/07/12》
時間待ちに小さい川のそばを歩いていると、ヒメジョオンの花に少し大きめのシジミチョウが飛んできました。夏型のトラフシジミでした。風が強くて、ヒメジョオンが大きくゆれるので、なかなかうまく撮れませんでした。
トラフシジミは寒冷地以外では春と夏の2回発生しますが、春と夏とで模様が異なる季節型を示します。夏型は、春型に比べると、翅の裏のトラフ(虎斑)模様が地色がかった白色になり、はっきりしなくなります。
《トラフシジミ 2012/07/10》
我が家の庭に、毎年今頃になると、未熟なミヤマアカネが飛んできて、しばらく住みついています。今年も7月9日に飛んできました。近くにはミヤマアカネが発生するような場所が思い浮かばないので、どこから飛んでくるのか不思議です。
《ミヤマアカネ 2012/07/09》
毎年、梅雨時になると、数は多くありませんがホタルガを見かけます。ホタルガは、黒に1本の白い帯が特徴で、昼間に飛ぶ蛾の仲間です。
丘陵地帯などでは、ホタルガによく似たシロシタホタルガも見かけます。シロシタホタルガの幼虫の食餌植物は、サワフタギなどです。
《ホタルガ 2012/06/27》
公園のプラタナスの幹に、いくつかカミキリムシの脱出口があったので探していると、大木の根際に、ゴマダラカミキリがとまっていました。ゴマダラカミキリは、黒色に白い斑点が特徴的で大型のカミキリムシで、都会でも見かける種類です。腹端を少し幹に差し込んで、産卵しているようでした。
ゴマダラカミキリは、いろいろな種類の生きた樹木を食べ、ミカンなどの果樹やプラタナスなどの街路樹に大きな被害を与える害虫です。
なお、ゴマダラカミキリについては、富山県昆虫同好会のNさんに助言をいただきました。
《プラタナスの根際に産卵しているゴマダラカミキリ 2012/07/02》
《ゴマダラカミキリ 2012/07/02》
《プラタナスの幹のゴマダラカミキリ成虫脱出口 2012/07/02》
池の周りを歩いていると、草むらに羽化したばかりと思えるチョウトンボがとまっていました。写真を撮りながら徐々に近づいていくと、弱々しい感じでふわふわと飛び立ち、近くの木の葉にとまりました。
《羽化したばかりと思われるチョウトンボ 2012/07/04》
《近くの木にとまったチョウトンボ 2012/07/04》
園内にある実生のエノキ(低木)の葉を期待もせずに見ていると、写真(上)のように低い所の葉上にゴマダラチョウの幼虫がとまっていました。エノキの葉の中央脈の基部に、頭を葉柄の反対側に向けて休んでいました。
これまで、ゴマダラチョウの越冬幼虫を見たことはありますが、越冬後の幼虫は見たことはありませんでした。小さいことでも自分としての新しい発見があると、何故だかうれしくて、一日いい気分で過ごせます。今度は、ゴマダラチョウの卵や蛹、交尾、睡眠などを見たいと思います。
《エノキ葉上のゴマダラチョウ幼虫(中央右) 2012/07/04》
《ゴマダラチョウ幼虫 2012/07/04》
エサキモンキツノカメムシが産卵していたキハダの葉で、孵化した弱齢幼虫を親が護って(?)いる様子を見ることができました。その後、同じ場所で探しましたが、幼虫が分散してしまったのか、成虫も幼虫も見られなくなりました。
《幼虫を護る?エサキモンキツノカメムシ 2012/06/29》
《幼虫を護る?エサキモンキツノカメムシ 2012/06/29》
朝の7時半ころ、池のそばのケヤキの大木で、ショウジョウトンボが羽化殻につかまって羽を伸ばしていました。池からおよそ5メートルほど離れ、高さは2メートルほどの所でした。
ショウジョウトンボの「羽化は…、主に夜間から早朝にかけて水辺の植物や棒杭につかまって行われ、…」(『富山県のトンボ』)とされています。水辺には草丈1メートルほどの草本植物がたくさん生えているのに、少し離れた木の幹の高い所で羽化した今回の観察事例は、例外なのかも知れません。
《羽化殻につかまり羽を伸ばすショウジョウトンボ 2012/07/02》
《羽化殻につかまり羽を伸ばすショウジョウトンボ 2012/07/02》
梅雨に入り、雨模様の日が続くと、つい庭に出る機会が少なくなります。そして、ある日気がつくと、我が家のハナミズキもアメリカシロヒトリの幼虫にやられていました。
幸いにして分散する前だったので、枝を切り取って処分しました。
《分散前のアメリカシロヒトリの幼虫 2012/06/29》
《分散前のアメリカシロヒトリの幼虫 2012/06/29》
遊歩道の側に、あまり大きくないカラスザンショウの木がありました。葉に何かに食べられた痕があったので、近寄って探すと、さまざまな齢級のモンキアゲハの幼虫がいました。
モンキアゲハの終齢幼虫は、クロアゲハの終齢幼虫とひじょうによく似ている(しかも、幼虫の模様は個体差が大きい)ので、注意して見分ける必要があります。
モンキアゲハの幼虫は、驚かすと独特の臭いとともに紅色の臭角をだします(下の写真)。アゲハチョウ科の幼虫の臭角の色は、種によって違っており、見分ける参考になります(ちなみに、一番身近なアゲハの臭角は橙黄色です)。
《カラスザンショウ葉上の終齢幼虫 2012/06/28》
《モンキアゲハの臭角(紅色)》