やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ツヤハダゴマダラカミキリ(富山市)

2022-08-16 03:01:16 | 昆虫類

我が家の壁にカミキリムシがとまっているのに気付きました。ゴマダラカミキリです。

ゴマダラカミキリについては、富山でも「外来昆虫ツヤハダゴマダラカミキリに注意!」との呼びかけがされているので、注意して見分けてみました。

ウェブサイト『KOBE/外来種「ツヤハダゴマダラカミキリ」について』では、ツヤハダゴマダラカミキリを見分けるポイントについて、「棘がある頭の下部分に白い模様がない」「翅の付け根部分に白い模様がない」「体の表面はツルツル」を挙げています。

今回見かけたカミキリは、「棘がある頭の下部分(赤線内)に白い模様」がなく、「翅の付け根部分(黄線内)に白い模様」がなく、「体の表面」はツルツルなので、外来種のツヤハダゴマダラカミキリだと思います。

とやまサイエンストピックス№532「外来昆虫ツヤハダゴマダラカミキリに注意!」(2022年7月)によると、「富山県では、①少なくとも2010年には侵入していたこと、②2021年には射水、富山、魚津の3市で見つかり、特に富山市内にはたくさん住みついていること、などがわかってきました」とされています。


《壁にとまっていたツヤハダゴマダラカミキリ 2022/08/14》


《壁にとまっていたツヤハダゴマダラカミキリ 2022/08/14》


《ツヤハダゴマダラカミキリ 2022/08/14》


《ツヤハダゴマダラカミキリ(赤線内、黄線内に白い模様がない 2022/08/14》

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アブラゼミ(雨宿り?)(富山市)

2022-08-15 03:56:49 | 昆虫類

早朝、日課にしている小さな家庭菜園の収穫をしていると、オクラの葉裏にアブラゼミがとまっていました(05:22)。昨日は、夕方を中心に洪水警報が出される大雨が降ったので、オクラの葉裏で雨宿りをしていたのか、葉裏で眠っていたのか、そのあたりは定かではありません。

2時間ほどして同じ場所を見てみましたが、アブラゼミの姿は見当たりませんでした。


《オクラの葉裏にとまっていたアブラゼミ 2022/08/14》


《オクラの葉裏にとまっていたアブラゼミ 2022/08/14》

※ アメダスによる8月13日の富山市(秋ケ島)の日積算降水量は36.5mm。普段は空の住宅団地の雨水調整池は満水?近くまで水を貯めていました。


《北日本新聞朝刊(2022/08/14)》


《満水?近くまで水を貯めた住宅団地の雨水調整池(右は普段の状況) 2022/08/14》

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クロカナブン?(猿倉山森林公園/富山市[大沢野町]舟倉)

2022-08-14 06:13:19 | 昆虫類

樹液の滲み出たコナラに、クロカナブンが来ていました。クロカナブンは、カナブンやアオカナブンより成虫の出てくるのが遅いので、見るのは今年初めてです。

クロカナブンと断定的に書きましたが、真っ黒のカナブンだから直観的に(あてにならない直観です)クロカナブンとしただけで、きちんと調べたわけではありません。

あるウエブサイトに、クロカナブン(と思われる虫)の写真が載せられ、「…もうお分かりですね。そう、この虫はクロカナブン…ではなく、実はただのカナブン です」と続いていました。

間違った虫の名前を堂々とブログに何度も載せている前科があるので、「ひょっとして、また…⁈」と慌ててしまいました。

このウエブサイトは、こう続きます。「カナブンという虫は、実はとても色彩変異があり…
…という話は以前の記事で書いた(→カナブン)のですが、2012年の夏に初めて「黒」という個体を採集しました。…バナナトラップに来たもので、通常カラーのカナブンと一緒に付いており、最初遠目に見た時は「あ、カナブンとクロカナブンが来てるな」と思ったのですが、近付いてみて…違和感。「クロカナブ…ん?いや、違う……えっ、これカナブン!?」…と驚いて、掴んでみれば、体型は間違いなくカナブン。並べてみると、クロカナブンとは体型が異なるのが分かります。クロカナブンは、普通のカナブンに比べてスリムで、また脚も長いのが特徴的。」(ウェブサイト『虫けら屋のちょっと虫採りに行ってくる!/黒カナブン』より)

この説明をもとに、写真の「クロカナブン」を見直しましたが、カナブンを標本にしてしげしげ見たこともないので、よくわかりません。

ほかのウエブサイトには、クロカナブンについて、
「両後足の付け根の左右の基節がお互いに接する。身体のラインはカナブンよりは比較的細みのやや縦長だがアオカナブンよりは少し太め。」(ウェブサイト『月夜野きのこ園飼育日記/カナブン、アオカナブン、クロカナブンの違い』)
「中脛節、後脛節の内側、中胸腹板突起前方の毛は黄褐色。頭楯側縁は外側に緩やかな弧を描き、表面は皮革様で、粗い点刻が密にある。前胸背板には小点刻がまばらに散布。上翅の点刻は基半部ではきわめてまばらで列状であるが、後半部ではより密で部分的にしわ状となる。
中胸腹板突起は縦横がほぼ等長、前方に向かって多少幅が広くなり、前縁は直線状かゆるやかな弧状となる。雄では腹部第2~4腹板の中央が縦にかすかにくぼむ。前脛節には雌雄とも明瞭な外歯が2本ある。触角片状節の長さは雌雄でほとんど差がない。」(ウェブサイト『図鑑・クロカナブン)』)
などと説明されていました。

この日見かけたクロカナブン?2匹は、ほかのカナブンとは離れてクロカナブン?だけで樹液にきていたので、やはりクロカナブンなのではないかと思ってしまいます。今度見かけたら、私でもわかる「両後足の付け根の左右の基節がお互いに接する」かどうかは確かめてみたいと思います。


《コナラの樹液を吸うクロカナブン?(黄○内はカナブン) 2022/08/10》


《コナラの樹液を吸うクロカナブン? 2022/08/10》


《コナラの樹液を吸うクロカナブン? 2022/08/10》


《コナラの樹液を吸うクロカナブン? 2022/08/10》

コナラの樹液にはカナブンやアオカナブン?も来ていました。


《コナラの樹液を吸うカナブン 2022/08/10》


《コナラの樹液を吸うアオカナブン? 2022/08/10》

※ 市立図書館から8月13(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています)。
   1 『へんな虫はすごい虫』(安富和男・著)
   2 『地球、この複雑なる惑星に暮らすこと』(ヤマザキマリ・養老孟司・著)
   3 『鳴く虫の博物誌』(松浦一郎・著)
   4 『生きもの毛事典』(保谷彰彦・著)
   5 『弘兼流60歳からの手ぶら人生』(弘兼憲史・著)
   6 『今日は、これをしました』(群れようこ・著)
   7 『鴨川ホルモー』(万城目学・著)
   8 『ボタニカ』(朝井まかて・著)
  8は借りるのが二度目(前回読み切れなかった)の本、1、3、7は他の本などに紹介されていた本、そのほかは富山市立図書館の新着図書案内から選んだ新しい本です。

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ヒロヘリアオイラガ(富山市)

2022-08-13 04:16:11 | 昆虫類

庭の水遣りなどをして、エゴノキの枝の下を通った時、何か緑色の物がポトンと落ちてきました。葉にしては重そうです。近寄ってみると、緑色の翅のイラガの仲間です。

ヒロヘリアオイラガではないか、とは思いましたが、緑色の翅のイラガの仲間がほかにもいるので、念のため、ウェブサイト「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」のイラガ科の成虫縮小画像一覧の写真で確認しました。

アオイラガとは違いました。クロシタアオイラガとはよく似ていましたが、 前翅外縁の淡褐帯が滑らかで突出した部分がないので、これとも違い、やはりヒロヘリアオイラガでした。

最近、公園や庭の樹木に付いたヒロヘリアオラガの羽化後の繭を見かけることが少なくなった気がします。


《エゴノキから落ちてきたヒロヘリアオイラガ 2022/08/12》


《エゴノキから落ちてきたヒロヘリアオイラガ 2022/08/12》


《エゴノキから落ちてきたヒロヘリアオイラガ 2022/08/12》

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ヤママユ♂(猿倉山森林公園/富山市[大沢野町]舟倉)

2022-08-12 04:17:48 | 昆虫類

猿倉山森林公園キャンプ場の炊事棟の梁に、黄褐色の大きな蛾がとまっていました。この大きさからするとヤママユガ科の蛾です。

ヤママユガ科の蛾は、日本には世界最大級の蛾として有名なヨナグニサンを含め11種しかいないのに、蛾に(も)詳しくないのでその場では種名を断定できません。

帰宅後、写真をもとに『蛾の生態標本図鑑』で調べると、ヤママユでした。ヤママユの空繭(羽化殻)は、冬から春にかけて雑木林などでよく見かけるのですが、成虫を見るのは初めてです。

ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)』によるヤママユの説明です。
「前翅長は70 ~ 85mm…4枚の翅には、それぞれ1つずつ大きな黄茶色で目玉状の模様がある。幼虫はブナ科の…コナラ…などの葉を食べる。年1回の発生で、出現期は8~ 9月頃。…
幼虫は緑色で…、鮮やかな緑色をした繭を作る。繭一粒から得られる糸は長さ約600 ~700m、…絹糸が採取される。この糸は「天蚕糸」と呼ばれる。」

色形の似たの仲間の成虫出現月を比べると、ヤママユ(7~9月)、クスサン(9~11月)、ヒメヤママユ(10~11月)、ウスタビガ(10~11月)、クロウスタビガ(9~10月)。8月に成虫を見かけるのは、ヤママユだけのようです。


《炊事棟の梁にとまっていたヤママユ♂ 2022/08/10》


《炊事棟の梁にとまっていたヤママユ♂ 2022/08/10》

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ヒメアカタテハ(富山市)

2022-08-11 03:48:07 | 昆虫類

異常な暑さ(富山では最高気温が、2022/08/08は37.1℃と全国最高気温を記録、2022/08/09は37.5℃と猛暑日)が続くなか、買い物出かけようと外に出ると、僅かな花の蜜と日陰を求めてチョウたちが我が家の庭にやってきていました。

ヒメアカタテハは、私にとって今年の初見です。

ヒメアカタテハは、世界各地に広く分布しる汎世界種ですが、日本でも定着しているのは暖地だけです。富山県では、夏から秋にかけて飛来した個体が発生を数回くりかえしますが、越冬はできないようです。


《庭で花の蜜を吸うヒメアカタテハ 2022/08/09》


《庭の緑陰で翅を休めるヒメアカタテハ 2022/08/09》


《庭の緑陰で翅を休めるヒメアカタテハ 2022/08/09》

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コミスジ(富山市)

2022-08-10 04:10:51 | 昆虫類

異常な暑さ(富山では最高気温が、一昨日2022/08/08は37.1℃と全国最高気温を記録、昨日2022/08/09は37.5℃と猛暑日)が続くなか、買い物出かけようと外に出ると、僅かな花の蜜と日陰を求めてチョウたちが我が家の庭にやってきていました。

濃げ茶色の地に三本の白い帯、少し小さめのタテハチョウのコミスジは、低地や丘陵地の林周辺や河原などでよく見かけるチョウですが、我が家の庭では(たぶん)初顔のチョウです。


《庭で花の蜜を吸うコミスジ 2022/08/09》


《庭で花の蜜を吸うコミスジ 2022/08/09》


《庭の緑陰で翅を休めるコミスジ 2022/08/09》

※ 連日の猛暑日の炎天下に積乱雲が沸き上がり、太陽には日暈(ひがさ、にちうん)がかかっていました。
  日暈は、太陽や月に薄い雲がかかったときにその周囲に光の輪が現れる大気光学現象ことで、ハローともいいます。(ウェブサイト『ウィキペディア』参照)


《薄雲が広がる猛暑のなか、沸き上がる積乱雲 2022/08/09》


《薄雲が広がるなか、太陽にかかる日暈(ひがさ、にちうん) 2022/08/09》

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サザナミスズメ(富山市)

2022-08-09 07:12:45 | 昆虫類

「窓に何かセミのようなものがとまってる」、夕方、洗濯物を取り込んでいた妻に言われて窓を見上げると、黒っぽい大きな影がありました。近寄ってよく見ると、大きなスズメガ(の仲間)が網戸の内側にとまっています。

蛾(特に大きなもの)は苦手なので、写真を撮って早々に処分してしまいました。

写真をもとに、ウェブサイト「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」のスズメガ科の成虫縮小画像一覧の写真を1枚ずつ見ていき、サザナミスズメにたどりつきました。ところが、「ヒメサザナミスズメに似るが、本種のほうが大型で、腹部の腹面は白色で、中央に黒っぽい紋の列が出る」との説明。

ウェブサイト『虫ナビ/サザナミスズメ』には、こう書いてありました。
「さざ波模様をした翅を持つスズメガ。緑色を帯びた褐色で、翅の中央付近に白い紋がある。
本種はヒメサザナミスズメ(Dolbina exacta)に酷似するが、山地性で小型、腹部腹面が全体的に暗く斑紋がないのに対し、本種では平地~低地に生息し腹部腹面に黒っぽい角紋の列があることで区別できる」

ところが、網戸にとまっていたのに、腹部腹面の写真は撮っていません。

また、ウエブサイトや図鑑などに紹介されている「大きさ」は、ほとんどが開張。写真から開張を推定するのは面倒そうなので、前翅長が書かれたものを探したところ、ウェブサイト『野道を行けば/スズメガ-3』に、サザナミスズメの前翅長38mm、ヒメサザナミスズメ?の前翅長は25mmくらい、と書かれていました。 

写した写真をプリントし、網戸の網目の大きさから推定すると、前翅長は37㎝ほど。生息場所や大きさからすると、サザナミスズメでいいのではないかと思います。


《網戸にとまっていたサザナミスズメ 2022/07/08》


《網戸にとまっていたサザナミスズメ 2022/07/08》

※ その昔(10年以上前にこと)、孫娘の小学校の夏休みの宿題を手伝っているとき、虫かごにセミを何匹か入れた汗だらけの彼女が、「こんなセミがいた!」と見せにきたことを思い出しました。網の中を覗くと、黒くて大きなスズメガが入っていました。私は蛾のなかでもこういう大きな蛾が大の苦手。弱みを見せないよう平気なふりをしてよく見ると、背面に不気味な人面の模様。映画『羊たちの沈黙』で有名になったクロメンガタスズメのようです。
  とりあえず、ケヤキの幹にとまらせて写真を撮り、後日、富山市科学文化センターのNさんのところへ写真を持っていきました。当時、クロメンガタスズメの富山県内記録はほとんどなく、地元新聞に載りました。
  そんな孫娘も、今や日焼けや汗をかくことを嫌がり、帰省している間は自動車学校に通っています。もちろん、アイスクリームのご褒美などで釣られるはずもなく、「魔法の龍/パフ」の世界です。私はといえば、気持ちは昔と変わらず、一人で不自由な足と老齢の身に許される(?)範囲の野外を少しぶらついて暑い夏を過ごしてます。


《クロメンガタスズメ(富山市営農サポートセンター) 2011/08/25》

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ツクツクボウシ♂(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2022-08-08 04:15:25 | 昆虫類

気がつくと、トチノキの幹にツクツクボウシ♂(♀には長い産卵管があります)がとまっていました。鳴いていないので、食事(吸汁)中だと思います。

公園では今アブラゼミが最盛期、それにニイニイゼミやツクツクボウシの鳴き声が混じります。以前、ミンミンゼミやヒグラシが鳴いていたこともあり、一度ほどクマゼミの鳴き声を聞いたこともあります。


《トチノキの幹にとまっていたツクツクボウシ 2022/08/06》


《トチノキの幹にとまっていたツクツクボウシ 2022/08/06》

※ 本は好きですが、経済的・空間的制約があり、原則として買わないで図書館から借りて読んでいます(少々不便ですが、図書館は私の別館書庫と思うことにしています。同じように、公園は我が庭、ホテルなどは別宅・別荘、スーパーやコンビニ、ホームセンターなどは冷蔵庫や倉庫です)。
  ところで、ときどき、この原則を破りたい本に出会います。今図書館から借りている昆虫写真家森上信夫さんの本『虫のオスとメス、見分けられますか?』もそういう本の一冊です。買いたい気持ちを少し寝かせておくため、AMAZONのショッピングカートに入れてあります。しばらくたって、まだ欲しい(手元に置きたい)ようなら買おうと思います。
  AMAZONには、次のように紹介されています。
「虫のオスとメス、見分けられますか?
カブトムシやクワガタムシは、ツノや顎などで見分けられますが、では、タマムシやカマキリ、ナナホシテントウなどはどうでしょう?これらはよく知っている昆虫ですが、オスとメスの違いを聞かれるとちょっと迷ってしまいますよね。
本書は、身近で見られる虫を125種ほど取り上げ、オスとメスの違いを紹介します。子どもから大人まで大人気の虫や、虫好きでも違いをなかなか知らないような虫まで盛りだくさん。
さらに、見た目ではなく、行動や生態で雌雄を見分けることができる虫もいるので、昆虫観察がさらに楽しくなること間違いなし。
昆虫の世界の多様性へと運んでくれる一冊です。」
    目次 1章 「かたち」に注目…触角
       2章 「かたち」に注目…前脚
       3章 「かたち」に注目…産卵管
       4章 「かたち」に注目…尾端 (産卵管以外)
       5章 「かたち」に注目…その他の部位
         1 「一目瞭然」から「差異微妙」まで
         2 アンバランスな体形は、たいていオス?
       6章 「かたち」に注目…トンボはここを見る
       7章 「かたち」に注目…セミはここを見る
       8章 「かたち」に注目…ハエやハナアブはここを見る
       9章 「大きさ」に注目
        10章 「色・もよう」に注目
         1 チョウ
         2 トンボ
        11章 こんな見分け方もある
             12章 「しなやかな鎧」

《『虫のオスとメス、見分けられますか?』(森上信夫・著)》

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ヘビトンボ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2022-08-07 04:29:34 | 昆虫類

ふと見上げたトチノキの掌状葉の葉裏に、ヘビトンボがとまっていました。トチノキの樹液を吸いにきたのかも知れません(この公園では、近頃、虫たちが集まる樹液を出す木が少なくなりました)。

ヘビトンボは、アミメカゲロウ目(脈翅目)、ヘビトンボ亜目(広翅亜目)、ヘビトンボ科の完全変態をする昆虫で、姿形は似ていますが不完全変態をするトンボの仲間(トンボ亜目)とは系統的には近くありません。

孫太郎虫などと呼ばれ民間薬に利用されてきたという幼虫を見たことはありませんが、成虫は時々見かけます。不用意に捕まえると、大きな顎で噛みついてきます。


《トチノキの葉裏にとまっていたヘビトンボ 2022/08/06》


《トチノキの葉裏にとまっていたヘビトンボ 2022/08/06》


《トチノキの葉裏にとまっていたヘビトンボ 2022/08/06》

※ 市立図書館から8月6日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています)。
   1 『ダマして生きのびる虫の擬態』(海野和男・著)
   2 『変形菌ー発見と観察を楽しむ自然図鑑ー』(川上新一・解説)
   3 『捨てない生きかた』(五木寛之・著)   
  1は借りるのが二度目の本、そのほかは富山市立図書館の新着図書案内から選んだ新しい本です。

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アブラゼミ(休息??)(富山市)

2022-08-06 05:38:10 | 昆虫類

この日(2022/08/04)、東北や北陸では大雨が降り各地で大きな被害が出ましたが、我が家のあたりは幸い時々雨が強く降る程度でした。

朝の9時半ころ、よく茂ったゴーヤのカーテンの裏側に、アブラゼミがとまっているのに気づきました。休んでいるのか、風雨を避けているのか、ゴーヤで吸汁しているのか(写真を見ると、はっきりとはしませんがゴーヤの蔓に口吻を刺して吸汁しているようにも見えます)よくわかりません。

夕方に確認したところ同じ姿勢でとまっていたので、今夜はここで眠るのだろうと思っていましたが、翌朝5時ころに確認したところ、見当たりません。下にも落ちていませんでした。何時いなくなったのか、不思議です(世の中、わからないとこだらけなので面白いのですが…)。


《ゴーヤのカーテン(この裏側にアブラゼミがとまっていた) 2022/08/04》


《ゴーヤのカーテンの裏側にとまっていたアブラゼミ 2022/08/04》


《ゴーヤのカーテンの裏側にとまっていたアブラゼミ 2022/08/04》


《アブラゼミ(ゴーヤの蔓に口吻を刺して吸汁しているようにも見える) 2022/08/04》


《翌朝のゴーヤのカーテン(アブラゼミは見当たらなかった) 2022/08/05 05:02》

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オナガサナエ♂(富山市小杉)

2022-08-05 03:45:11 | 昆虫類

早朝、自転車で散歩していると、地鉄上滝線と交差する県道のアンダーパスの擁壁に、トンボがとまっていました。サナエトンボの仲間で、羽化して間もない眼が灰色の個体です。このような場所でサナエトンボを見かけるのは意外です。

サナエトンボは黒地に黄色い紋で似た種が多く、種名を思いつかないので、「翅胸前面の黄色条が襟条」「腹端」などの識別点(うろ覚えです)がわかるよう写真を撮りました。

帰宅後、『ポケット図鑑日本の昆虫1400②』でサナエトンボ科の検索をあてはめていくと、「胸正面の背隆線上に黄~黄白色部がある」⇒「胸の八字状紋と襟条はつながらない」⇒「全長49mm以下」⇒オナガサナエになりまし(実は、最後の識別点である体長はわからなかったのですが、明らかにコオニヤンマではなかったので、オナガサナエとしました)。

オナガサナエは、『レッドデータブックとやま2012』では、「県内では1959年を最後に確認例がなく、絶滅状態に近い」として絶滅危惧Ⅰ類(富山県カテゴリー)に選定されていました。また、『富山県のトンボ』(2004)には「富山県では1976年に…採集されたのが最初である。その後一時的に記録が途絶えていたが、1994年に…同地で再確認した」とあります。

今回の観察は貴重な記録に違いない、標本を残しておかないとと、猛暑のなか昼から再び現地に行きましたが、何時間もたっており、当然ではありますが姿はありませんでした。

(その後の意外な結末については、写真の後をご覧ください)


《アンダーパスの擁壁にとまっていたオナガサナエ♂ 2022/07/31》


《オナガサナエ♂(眼が灰色) 2022/07/31》


《オナガサナエ♂ 「背隆線上に黄部」「八字状紋と襟条はつながらない」 2022/07/31》


《オナガサナエ♂ (特徴的な尾部付属器) 2022/07/31》

 ところが、念のためにと「オナガサナエ、富山、やまぼうし」でネット検索してみると、ありました。私のブログが…‼。去年の秋に、公園でオナガサナエを見ていたのです。毎度のことで驚くにはあたらないのですが、去年のことなのにまったく忘れてしまっていました。

2021/09/23の私のブログ「オナガサナエ♂(県総合運動公園/富山市南中田)」を再掲します。
「公園を散歩していて、スイフヨウの茂みにトンボがとまっているのに気づきました。はじめは、シオカラトンボかなとも思いましたが、それより少し大きめのサナエトンボの仲間です。尾部の様子からウチワヤンマ?と一瞬思いましたが、大きさが違い、大きな池なども近くにありません。とりあえず写真に撮って、帰宅してから調べることにしました。
『ポケット図鑑日本の昆虫1400②』で、サナエトンボ科の検索で調べ、オナガサナエにたどりつきました。
「富山県のトンボ(2020年度記録)」によると、オナガサナエは、「2016年に滑川市で県内からは57年ぶりに発見され…2020年は35ヶ所で確認」されるなど、近年各地で確認されているようです。」


《スイフヨウの茂みにとまっていたオナガサナエ♂ 2021/09/21》

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ツマグロヒョウモン♂(睡眠)(猿倉山/富山市[大沢野町]舟倉)

2022-08-04 04:50:05 | 昆虫類

朝早く(7時半ころ)訪れた猿倉山で、林縁のタケニグサに下向きにとまっているヒョウモンチョウに気づきました。ツマグロヒョウモン♂です。まだ小さな葉の裏に後翅の間に完全に前翅を入れてとまっています。

この姿は、以前にこのブログで、「ツマグロヒョウモン♂が睡眠に入るところではないか」として紹介した写真の姿とほぼ同じでした。やはり、「葉裏にとまって翅を閉じる」のがツマグロヒョウモンの睡眠パターンのようです。


《タケニグサの葉裏で眠っていたツマグロヒョウモン♂ 2022/07/01》


《タケニグサの葉裏で眠っていたツマグロヒョウモン♂ 2022/07/01》

※ 『ツマグロヒョウモン(睡眠)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)』(2017/07/01)の抜粋です。
ツマグロヒョウモンが池の縁のキハナショウブの葉の裏(?、下側)にとまっていました。午後6時ころだったこと、翅を閉じていたことなどから、夜の睡眠にはいろうとしていたのではないかと思います。…
蝶の睡眠について、『蝶の生態と観察』には、こう書かれています。「蝶の夜間の睡眠は、多くの場合、葉陰や茂みのなかの目立たないところで行われるが、静止中の姿勢、たとえば背面を上にするか下にするか、翅を閉じるか開くか、また触角をどの方向に向けるかなどに注目する必要がある。睡眠中の姿勢は活動中の場合と多少異なっている。…ツマグロヒョウモンやコミスジは、メダケ類や低木などの葉裏にとまり、はじめゆっくりと翅を開閉しているが、しばらくすると翅を閉じて睡眠に入る。」


《キショウブの葉にとまって睡眠にはいるツマグロヒョウモン 2017/06/27》

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イボバッタ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2022-08-03 04:24:48 | 昆虫類

灰色、翅の長い小さなバッタが、側溝の上の小石にとまっていました。写真を撮ろうと、そこそこ近づいても逃げません。

帰宅して写真を見ると、眼がとび出ていて背面の翅にこれといって特徴的な紋がなく、ハネナガヒシバッタのようです。

よく似たニセハネナガヒシバッタは、主に砂地のある河原に棲息し、背面の翅根元付近の暗色部の後方にある半月状の黄白色の紋が特徴的(ウェブサイト『虫ナビ/ハネナガヒシバッタ』参照)だそうです。

イボバッタのようです。
イボバッタは、灰色っぽいゴツゴツしたバッタ。駐車場など地面が砂利になっているところによく見られ、その体色から非常に目立ちにくいバッタです。胸部にはギザギザした突起があり、イボバッタと言われる由縁になっているとのことです。(ウェブサイト『虫ナビ/イボバッタ』参照)


《側溝の上の小石にとまっていたイボバッタハネナガヒシバッタ 2022/07/29》


《側溝の上の小石にとまっていたイボバッタハネナガヒシバッタ 2022/07/29》

訂正2022/0808 himesijimiさんのgoo blog『今日も、こっそり自然観察!/かくれんぼ!』2022/08/07を見て、冷や汗が噴き出てきました。周りに同化し一体化している例として最初にあげられているイボバッタは、私がハネナガヒシバッタとして2022/08/03に紹介したバッタにそっくりだったのです。自分で写した写真を見て、眼がとび出ていて翅が長いので、これはハネナガヒシバッタに違いないと思い込み、「何か違う気がするが…」との思いもあったのですが、ままよ‼と突き進んでしまいました。大きさは、イボバッタが♂約24mm、♀約35mm、ハネナガヒシバッタは♂9.4~9.7mm、♀10.8~13.2mmと、倍以上違います。
「過ちては改むるに憚ること勿れ」、今度こそ間違ってなければよいのですが…。

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ナナフシモドキ♀(富山市布市)

2022-08-02 04:53:03 | 昆虫類

北陸自動車道と交差する道路のトンネルの壁に、褐色のナナフシがとまっていました。

触角が、前脚の腿節より短いのでナナフシモドキです(よく似たエダナナフシは、触角が前脚全体より長いので見分けられます)。

ナナフシモドキは、通常、♀だけで単為生殖をおこなうため、♂はめったに見つからないようです。ちなみに、♂♀の区別としては、♂の特徴として(♀と比べて)、
  1 体が細長い
  2 触角が長い
  3 脚が細く長い
  4 腹端部が膨らむ
  5 体側に淡色条がある
などの特徴があるようです(ウェブサイト『北本自然観察公園で貴重なナナフシモドキの雄が発見されました!』参照)。

このあたりでは、数回ナナフシモドキを見かけています。


《トンネルの壁にとまっていたナナフシモドキ♀ 2022/07/31》


《トンネルの壁にとまっていたナナフシモドキ♀ 2022/07/31》


《トンネルの壁にとまっていたナナフシモドキ♀ 2022/07/31》


《トンネルの壁にとまっていたナナフシモドキ♀ 2022/07/31》


《ナナフシモドキの頭部(触角が前脚の腿節より短い) 2022/07/31》

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