ベートーヴェン
交響曲第5番「運命」
指揮…バーンスタイン
演奏…バイエルン放送響
好み度…4.5(5点満点)
力強くバランスのとれた堂々たる運命でしょう。特に深みとか重みを感じさせるのとはちがうが、いい意味で緊張感から放たれたおおらかさと熱気を帯びた展開と響きはスケール管も感じさせるようである。
この演奏ではバーンスタインの演出家としての一面はあまり感じられず、もっと素のおおらかで爽やかな熱が出ているように思う。バーンスタインの熱をしっかり受けて表現するにはむしろウィーンフィルよりバイエルンのほうが相性がいいようにも思う。
ウィーンフィルがいつもウィーンフィルであろうとするのに対し、指揮者の意図を音にするというかある程度指揮者の色に染まれる柔軟性に富んでいるのかもしれない。どちらがいいというのではないが。
テンポはほんの少しゆっくりめ、終楽章冒頭もゆっくり大きく凱歌を歌っている。
やや明るめにバランスよく厚みと覇気あるバイエルンらしい美しい響きにバーンスタインの熱気を帯びた、おおらかな、名演の域の演奏と思う。
ウィーンフィル盤と比較すれば、若々しい躍動感と整ったアンサンブルはこちら、特有の響き・雰囲気あるいは風格というかアクの強さではあちら、個人的な好みではこちらに軍配、といったところ。
どこか他のところで書いたかもしれないが、バーンスタインとウィーンフィルは合っていないように思う。バイエルンとかニューヨークフィルとかの覇気や熱をストレートに出せるオケとの演奏のほうがこの人のよさが出ているように思う。
交響曲第5番「運命」
指揮…バーンスタイン
演奏…バイエルン放送響
好み度…4.5(5点満点)
力強くバランスのとれた堂々たる運命でしょう。特に深みとか重みを感じさせるのとはちがうが、いい意味で緊張感から放たれたおおらかさと熱気を帯びた展開と響きはスケール管も感じさせるようである。
この演奏ではバーンスタインの演出家としての一面はあまり感じられず、もっと素のおおらかで爽やかな熱が出ているように思う。バーンスタインの熱をしっかり受けて表現するにはむしろウィーンフィルよりバイエルンのほうが相性がいいようにも思う。
ウィーンフィルがいつもウィーンフィルであろうとするのに対し、指揮者の意図を音にするというかある程度指揮者の色に染まれる柔軟性に富んでいるのかもしれない。どちらがいいというのではないが。
テンポはほんの少しゆっくりめ、終楽章冒頭もゆっくり大きく凱歌を歌っている。
やや明るめにバランスよく厚みと覇気あるバイエルンらしい美しい響きにバーンスタインの熱気を帯びた、おおらかな、名演の域の演奏と思う。
ウィーンフィル盤と比較すれば、若々しい躍動感と整ったアンサンブルはこちら、特有の響き・雰囲気あるいは風格というかアクの強さではあちら、個人的な好みではこちらに軍配、といったところ。
どこか他のところで書いたかもしれないが、バーンスタインとウィーンフィルは合っていないように思う。バイエルンとかニューヨークフィルとかの覇気や熱をストレートに出せるオケとの演奏のほうがこの人のよさが出ているように思う。
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