好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブルックナー 交響曲第8番 ティーレマン/ウィーンフィル 

2022-09-04 17:35:39 | ブルックナー 交響曲(第3番/第5番/第8番)
ブルックナー 
交響曲第8番

指揮…ティーレマン 
演奏…ウィーン 
好み度…4.5(5点満点)

世評では評価は2分されているような感を受ける。「よい」とする声と「特にどうということなかった」とする声と。
運びはオーソドックスの範疇(印象としてはややゆったりめ)だし余分な熱も力拳もないが、美しき貫禄に満ちた、私は「よい」の声に一票である。
これはウィーンフィルの響きに拠るところ大。というか、この盤のいちばんの魅力はそこだろう。
何せ弦が美しいし金管の厚い重なりもソロも尖らず流石のもの。
オケの響きは迫力とか圧倒感とかというよりは格調高さを感じさせる。
特に第3楽章の響きは美しく、「ウィーンフィルの美音」を堪能する思いがする。録音もその美しさをしっかり伝えていると思う。
ただ、確かにウィーンフィルの美音の他に何か感銘があるかと言われれば確かに特に手応えもないような気も…、
いやしかし、これだけ堂々と美音を聴かせるのが手腕なのかもしれないし、特にどうということないようだけど気がつけば例えばヴァントとかとは違う独特の雰囲気をつくっているし…、
とにかく堂々たる美しい響きが聴けるのは確かであり…、
そんな盤であり、やっぱりこれから何度も手の伸びる盤になるように思う。


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