ベートーヴェン
交響曲第9番「合唱」
指揮…マッケラス
演奏…エイジ・オブ・インライトゥメント管 他
好み度…5(5点満点)
第1楽章なんかはかなり速い。どこかで速さを変えるかと思ったらそのまま突っ走る。
全体でも約64分だから結構速く重厚荘重という風でもなく、響きも古楽器風。
が、細いとか軽いといった印象を与えず、速いテンポの中でアンサンブルもしっかりと古楽器風の弦の響きはどこかバロック調のような敬虔さを醸しつつ、緊張感に満ちた力感も十分にどこかスリリングな印象を感じる。
古楽器風だからといってやたらと音を短く切ることもなく、あっという間の楽章を通して緊張感と力感は結構なもので速いテンポと古楽器の響きは峻厳な敬虔とでもいうような雰囲気をつくっている。
楽器間の見通しもよくアンサンブルも美しく、第2楽章も速めの緊張感ある展開の中、情を排した敬虔さと力感と美しさを感じる。
古楽器風といいつつ第1楽章も第2楽章もティンパニなんかも結構響いてそれが違和感を感じさせない。
第3楽章も人の情とかというよりは天上からの光とかを連想させるような感覚。バロック調の雰囲気がそう感じさせるのかもしれない。あるいは古楽器風の弦の響きがいちばん功を奏しているのはこの楽章かもしれない。
終楽章の合唱も規模の大きさとか広がりで人の世の歓喜や力強さを歌い上げるというところはないが、ときに教会音楽のような美しさを感じさせしかし十分に力強く、美しく活力ある管弦もいい塩梅に絡んで、演奏後の、自然と湧き上がる大きな拍手がごく自然に感じられる。
第9にバロック調の古風な美しさと峻厳な敬虔さを与え、そこからほのかににじむ天上からの優しさを感じるような、人の世の上にあるものを仰ぎ見るような、もしかしたらベートーヴェンのイメージもこういう風だったのかもしれない、と思わせるような、現代の演奏と古楽器の雰囲気がよい形で融合した、凛とした美しい演奏のように思うし、他に情や力強さに満ちた盤があっての上だけど、名盤の1つと思う。
交響曲第9番「合唱」
指揮…マッケラス
演奏…エイジ・オブ・インライトゥメント管 他
好み度…5(5点満点)
第1楽章なんかはかなり速い。どこかで速さを変えるかと思ったらそのまま突っ走る。
全体でも約64分だから結構速く重厚荘重という風でもなく、響きも古楽器風。
が、細いとか軽いといった印象を与えず、速いテンポの中でアンサンブルもしっかりと古楽器風の弦の響きはどこかバロック調のような敬虔さを醸しつつ、緊張感に満ちた力感も十分にどこかスリリングな印象を感じる。
古楽器風だからといってやたらと音を短く切ることもなく、あっという間の楽章を通して緊張感と力感は結構なもので速いテンポと古楽器の響きは峻厳な敬虔とでもいうような雰囲気をつくっている。
楽器間の見通しもよくアンサンブルも美しく、第2楽章も速めの緊張感ある展開の中、情を排した敬虔さと力感と美しさを感じる。
古楽器風といいつつ第1楽章も第2楽章もティンパニなんかも結構響いてそれが違和感を感じさせない。
第3楽章も人の情とかというよりは天上からの光とかを連想させるような感覚。バロック調の雰囲気がそう感じさせるのかもしれない。あるいは古楽器風の弦の響きがいちばん功を奏しているのはこの楽章かもしれない。
終楽章の合唱も規模の大きさとか広がりで人の世の歓喜や力強さを歌い上げるというところはないが、ときに教会音楽のような美しさを感じさせしかし十分に力強く、美しく活力ある管弦もいい塩梅に絡んで、演奏後の、自然と湧き上がる大きな拍手がごく自然に感じられる。
第9にバロック調の古風な美しさと峻厳な敬虔さを与え、そこからほのかににじむ天上からの優しさを感じるような、人の世の上にあるものを仰ぎ見るような、もしかしたらベートーヴェンのイメージもこういう風だったのかもしれない、と思わせるような、現代の演奏と古楽器の雰囲気がよい形で融合した、凛とした美しい演奏のように思うし、他に情や力強さに満ちた盤があっての上だけど、名盤の1つと思う。
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