ブルックナー
交響曲第5番
指揮…パーテルノストロ
演奏…ヴュルツテンベルクフィル
好み度…5(5点満点)
残響は凄まじいばかりで、他の曲ならちょっと遠慮願いたいところかもしれないが、この曲の場合は心地よい。
出だしの全奏で吹いてピタッと止めるあたりの残響かがきれいでそう感じさせるのかもしれない。
冒頭から、静かに柔らかく重なる弦もいいが、残響に包まれる空気の中、更に荘厳に重なって響き渡る金管…。
これくらい残響が多いと多分テンポは自然と遅くなり、ゆったり大きく響く金管や弦とその残響に包まれる感じはこの曲に合っていて、これくらい教会の残響が合う曲もなかろうと思うし、ブルックナーならではとも思う。
オケも指揮者もあまり聞かない両者だが、技量的に不足感はなく、ブルックナーのシンフォニーといった感の管弦のバランスでゆったりとごく自然に、残響も含めて大きく美しく聴かせる。
第2楽章の、スーパーオケの洗練された響きとはまたちがった、清廉な滋味深い響きもいい。
第3楽章もしっかり緊張感とかっちり感と堂々とした大きさも感じさせてなかなかいいし、終楽章フィナーレもゆったりテンポをとって堂々と荘厳雄大に感動的といっていいかと。ブルックナーのフィナーレは響きは大きいがメロディアスな旋律を伴わないものが多い印象がある中、この曲のフィナーレは旋律美も伴って、その旋律美と荘厳な音の重なりのよさが出ていると思う。
ブルックナーでも8番なんかは名の通った指揮者オケの演奏に魅かれる盤が多いように思うが、この5番はブルックナーでしか名を聞かないような指揮者オケの演奏に魅かれる盤が多いようにも思う。何でかわからないがそういう曲のように思う。
廉価の全集の中の1枚のようだが、この盤では全体通してアンサンブルの緩さも感じないし、このゆったりめのテンポの中、金管も表情も豊かに上手く吹いてるし、管弦のバランスもよく、少なくともこの盤ではオケの非力を感じることはなく、他の曲ははともかくこの曲は秀逸の域。この曲を聴くためだけでもこの全集は価値あると思う。
交響曲第5番
指揮…パーテルノストロ
演奏…ヴュルツテンベルクフィル
好み度…5(5点満点)
残響は凄まじいばかりで、他の曲ならちょっと遠慮願いたいところかもしれないが、この曲の場合は心地よい。
出だしの全奏で吹いてピタッと止めるあたりの残響かがきれいでそう感じさせるのかもしれない。
冒頭から、静かに柔らかく重なる弦もいいが、残響に包まれる空気の中、更に荘厳に重なって響き渡る金管…。
これくらい残響が多いと多分テンポは自然と遅くなり、ゆったり大きく響く金管や弦とその残響に包まれる感じはこの曲に合っていて、これくらい教会の残響が合う曲もなかろうと思うし、ブルックナーならではとも思う。
オケも指揮者もあまり聞かない両者だが、技量的に不足感はなく、ブルックナーのシンフォニーといった感の管弦のバランスでゆったりとごく自然に、残響も含めて大きく美しく聴かせる。
第2楽章の、スーパーオケの洗練された響きとはまたちがった、清廉な滋味深い響きもいい。
第3楽章もしっかり緊張感とかっちり感と堂々とした大きさも感じさせてなかなかいいし、終楽章フィナーレもゆったりテンポをとって堂々と荘厳雄大に感動的といっていいかと。ブルックナーのフィナーレは響きは大きいがメロディアスな旋律を伴わないものが多い印象がある中、この曲のフィナーレは旋律美も伴って、その旋律美と荘厳な音の重なりのよさが出ていると思う。
ブルックナーでも8番なんかは名の通った指揮者オケの演奏に魅かれる盤が多いように思うが、この5番はブルックナーでしか名を聞かないような指揮者オケの演奏に魅かれる盤が多いようにも思う。何でかわからないがそういう曲のように思う。
廉価の全集の中の1枚のようだが、この盤では全体通してアンサンブルの緩さも感じないし、このゆったりめのテンポの中、金管も表情も豊かに上手く吹いてるし、管弦のバランスもよく、少なくともこの盤ではオケの非力を感じることはなく、他の曲ははともかくこの曲は秀逸の域。この曲を聴くためだけでもこの全集は価値あると思う。
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