ベートーヴェン
交響曲第9番「合唱」
指揮…ヤンソンス(アルヴィド)
演奏…ベルリン放送響
合唱…ベルリン放送合唱団 他
好み度…4(5点満点)
冒頭からゆっくりしたテンポのせいか、重く響く低弦のせいか、重厚で堂々たる響き。
第1楽章、第2楽章でのその重みは武骨と敬虔が入り混じったような重量感と力感を感じさせる。ことさらな演出や激しさはないが十分な雰囲気をもった、味わいのある情と力のある重厚感である。
第3楽章も深みを帯びた美しさ。繊細とか幽玄でなく、素朴でちゃんとした力をもった美しさと感じる。
終楽章は、独唱はテノールが前半ちょっと張り切りすぎの感あり落ち着かない。合唱はおおらかな力感と奥行きのある美しさも感じさせて悪くない。終盤は特に熱さを増していくようなこともなく、ちょっと普通に流されていく感はあるが、全体の印象としては、なかなか大きく深く奥行きのある、情の感じられる演奏といった印象である。
録音は少々ノイズもあるが特に悪くない。
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