生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

現代詩?

2010年02月21日 01時30分49秒 | 詩 poetry
2010年2月16日
現代詩?

  香川産 穴子
  和歌山産 あじ
  鳥取産 ほうぼう
  島根産 やりいか
  和歌山産 生きはだまぐろ
  兵庫産 黒鯛
  兵庫産 天然平目
  鳥取産 どろえび
  鳥取産 赤ばい貝
  鳥取産 天然真鯛

小沢さかえ「魔法」

2010年02月21日 00時31分43秒 | 美術/絵画
2010年2月14日
収穫あり

 「絵画の庭ーゼロ年代日本の地平から」/国立国際美術館。
 収穫は、小沢さかえ2006年の「魔法」。透明な色で筋のある筆致。ディズニーのおとぎアニメのセル画みたいに全体が非現実的な感触になっていて不思議な絵。配色パターンも良い。この作家の他の作品数点とは描き方が異なっている。真ん中右下の木は無い方がよいような。奇跡的な感じがした。
 展示物とキャプションとの対応がわからないのがいくつかあったが、聞くと、一人の作家が4面ある部屋を自由に展示する方式(ブース形式と呼べばよいのか?)で、説明札 captionの位置も作家の最終決定だとのこと。
 参考図書室で、国立国際美術館で2005年10月25日~12月18日に開かれた「もの派ー再考 Mono-ha Reconsidering」という展覧会の図録があった。入手したい。
 売店(ショップと言うほうがなぜだか響きがよいように感じるのはなぜ?)で、林道郎『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』の
  1 Cy Twombly (2003.12)
  3 Robert Ryman (2004.9
  5 Natsuyuki Nakanishi (2007.3)
の3冊を買った。

友人のアトリエ訪問

2010年02月21日 00時30分48秒 | 美術/絵画
2010年2月13日
友人のアトリエ訪問

 ネパール三椏紙のしわに何かが見えていて(墨で)形を与えると、小さな何かがどんどん成仏するとのこと。何を見ているのだろうか。金縛りにあったことはないとのことだし。小さな妖精??
 おおきな目玉模様のものは面白い。いろいろと数多く書いている。しかも、製作メモなどをノートに整理して記録ているとは感心する。

非古典論理

2010年02月18日 00時59分25秒 | 生命生物生活哲学
 2月15日からの3日間、グレアム・プリースト(Graham Priest)教授の「非古典論理セミナー」(応用哲学会2010年冬の研究大会/於:京大文学部)を受講した。日本において最初に行なわれた非古典論理についての講義である。

テキストは、

Priest, Graham. 2008. Introduction to Non-Classical Logic: from If to Is. xxxii+613pp. Cambridge University Press. [ISBN 9780521670265].

様相論理 modal logic
非正規様相論理 non-normal modal logic
条件論理 conditional logic
直観論理 Intuitionist logic
多値論理 many-valued logic
ファジー論理 fuzzy logic
矛盾許容論理 Paraconsistent logic
[非爆発論理 Non-explosion logic]
適切論理 relevant logic

の説明(間で日本語訳があることもあり)と、その後の演習(個人指導者 tutorsつき)。

 特徴は、これらの諸論理について(真理値分析でなく)タブローを用いること。タブローを展開して、これらの体系での論理式の妥当性を判断し、開いた openの枝が反例 counter modelとなる。また、可能世界での図解もあり。

  丹治信春.1999.11.タブローの方法による論理学入門.v+137pp.朝倉書店.[ISBN 9784254500127].

のii頁に、
 「私の経験では、論理学の勉強で大事なのは、自分の手を動かして考えることである。……手を使って書き写すことによって、論理式の構造がはっきりと「見えて」くるのである。」
とある。
 チューターに何回も教えてもらったおかげで、全然わからなかったタブローのよるやり方が実地にかなりわかったような気がする。
 なお、次の訳書がある。
プリースト,G.2000.(菅沼聡訳 2008.2)1冊でわかる論理学.x+170pp.岩波書店,[ISBN 9784000268943]
 明日は奈良を散歩しようっと。

作者の内面表現/創造/模様(図案)・壁掛け装飾/デザイン

2010年02月13日 10時58分03秒 | 美術/絵画
作者の内面表現/創造/模様(図案)・壁掛け装飾/デザイン

吉田敦彦氏が抽象絵画について書いた文を引用する。

=== http://dantuku.blog59.fc2.com/blog-date-200801.html
「表現と創造
 抽象絵画が模様と違うのは、表現性と創造性の二点に置いてです。ただ見るものにとって心地よい、きれいなだけでは模様(図案)です。作者の内面的なものの表現になっているか、新たな空間の創造が試みられているかが抽象絵画に必要な条件です。」

関連して、具体例として日展洋画部門について書かれた箇所を引用する。

=== http://dantuku.blog59.fc2.com/blog-entry-136.html
「絵画の二つの道
 ここしばらく見てはいないのですが、今開催されている日展の洋画部門の作品などは、これを絵画芸術の作品と見るべきかどうかと考えます。きれいなものをきれいに描くことで、その技術を競い、見る人の歓心を買おうとしているものばかりではないかと思うのです。そこには作者の個性も表現に対する意欲も殆んど見られない。
 私はこれらの作品はデザインの一種、壁掛け装飾とみなしています。あるいは売り絵又は絵を売るための宣伝広告か。」

 模様(図案)とか壁掛け装飾という言葉で言おうとしていることが、よくわからない。対比されているのは、作者の内面表現になっていることとか、新たな空間の創造が試みられていることである。
 部屋に絵画を飾れば、壁掛け装飾としての機能を発揮してもよいと思うのだが。或る部屋の空間構成物の一つとしておとなしく納まっていることが求められ、そのような作品が求められるかもしれない。→会場展示作品と室内収納作品の(求められる方向の)差異?
 抽象絵画の方向としては、作者の内面表現だけではないだろう。そしてそれは、図案的あるいは壁掛け装飾的、あるいはデザイン的ではないか。これらの用語の定義や使われ方はどうなっているのだろうか?

絵画製作の層別法

2010年02月12日 00時36分36秒 | 美術/絵画
■ 絵画製作の層別法

 たとえば、透視遠近法で描かれた絵には、多くの場合、奥行きが感じられる。しかし、作り方としての層、したがって世界の層は、1層であるのが普通である。
 木枠に張った布という支持体に、油絵が製作される場合、
  1. 地塗り
  2. 下塗り
  3. 油絵具
となる。油絵具を塗った面(「線」と言われるものも、線状の面である)の上に、同じまたは異なる色の油絵具が薄くあるいは厚く塗られたり、逆に削られたりするかもしれない。物理的には2層以上であり得る。しかし、見えの画面構成からは、1層である。近景、中間景、そして遠景と描き分けられていても、それらは一つの世界のなかでのことである。そうでなければ、一つの風景を構成する近景とか遠景とかになり得ないはずである。
 抽象絵画の場合には、(幸いなことに)層として画分したようになっていれば、世界を層別に描いていると解釈されるかもしれない。抽象絵画は、(少なくとも極北では)具体的な世界を指し示すものではないからである。

批評理論

2010年02月12日 00時36分05秒 | 美術/絵画
■ 批評理論

 批評理論が美術史の考え方に与えた影響について、ダナ・アーノルド(鈴木杜幾子訳 2006: 117頁)が論じている。

1. フーコーの『作者とは何か?』
 フーコーの『作者とは何か?』における議論は、a:「作品の意味を作者から切り離すよううながす」、b:「無名の作品もそれぞれ重要な社会的、〔「、」はandなのかorなのか、それとも原文自身が「,」なのだろうか〕文化的シニフィアンであることに気づかせてくれる」(アーノルド 2006: 117頁)という。
 根拠が論理的ではない。
 作者不明の場合。

2. ジャック・デリダ 1978『絵画における真理』

抽象絵画における美

2010年02月12日 00時35分38秒 | 美術/絵画
■ 抽象絵画における美とは何か?
  具象絵画における美とは何か?
 肉眼に見えるものを指示する仕方としての写実的描き方
  或る物体を描いて真に迫る絵画(これもrelalityの種類の一つ)
  しかしすべてを真似ることはできないので(絵具と描くことにかける時間は有限である)、結果として(ほぼ必然的に。そうでなければ実物_複製_機が必要。「写す」ことばが、他の物体によって真似るということを含んでいる。)

個物同定と美的同一性
 見せ方は作者の制御下にあるとは限らない。展示方法を指定することはできるが、設備上の制限のために、実現できるとは、あるいは誤解されて指図どおりにしてもらえず、実現してもらえるとは限らない。美術館の照明方法の自由度。
 
 環境(とりわけ環境形成または展示方法としての、)

記号学的アプローチとは
批評理論の批判
new art historyとは

美的感覚の問題

2010年02月12日 00時34分52秒 | 美術/絵画
美的感覚の問題

千足伸行.2008.7.すぐわかる20世紀の美術:フォーヴィスムからコンセプチュアル・アートまで.東京美術.[ISBN 9784808708467][20100203読了]

方法
 種類と程度。同定。精度。感覚の閾値(感覚域・強度・感受性/度)。
 環境と作品の関係の分析=展示の仕方として記述。
 物と物体は同義語。物と構築体。対象は、物体か構築体かのどちらかに(排他的に)分類できる。

■ 再現reproduction

 produceとreproduce→精度(の種類と程度)
  色彩という側面の再現、絵画の表面構造という側面の再現、
  或る主体が或る物を再現reproduceすることで、この世に元の物体(an original thing)の複製物体(a copy)が再現するreappear。出現するものは複製物体であり、同一の物体はその組成などについても厳密に同一のものは無いから、その意味で唯一originalであるが、元との比較した意味をつけて、再現物と呼んでいる。

 抽象芸術または概念芸術も同種〔どういう意味?〕の再現的性格も持つと、アーノルド(2006: 127頁)は主張する。→ホント? 『同種の』とは、どういう意味か? 観者と訳されている原語はなんだろう?

■ 写実の問題
 何を写すのか、表現するのか。解読 decipher。
 風景画においては、写される元となった或る自然における景色が美しいから、その絵画も美しいのか? →写実的で真に迫るほど、その絵画は価値がある?(元の風景が美しいから?) 
 人物画においては、その人の表情や姿勢によって、その人の性格や感情を表わす?

  絵画→[或る照射光パターンのもとで](見る)→視覚像の形成→

 絵画→(見る=視覚像の形成。しかし同時にその視覚像によってたとえば、その絵画に描かれたものは美しくなくとも、その絵画に描かれたような人を(実在するものとして)想起するかもしれないし、)
 脳内の像を鑑賞している。再度>>>



『進化』的ニッチ概念

2010年02月11日 16時50分50秒 | 生命生物生活哲学
『進化』的ニッチ概念/ニッチ20100211

現生生物体の性質から可能的種ニッチの推定
 (註。『進化』としているのは、進化についておおかたの捉え方とは異なり、したがって意味するところが異なるからである。Mahner & Bunge 『生物哲学の基礎』を見よ。ついでに言えば、進化は事実ではありようがなく、『進化は事実』仮説、そして過去の状態はせいぜい化石からの推定なので(よっぽど手段の革新がない限りテスト不可能な主張である。Lo/vtrup の本 Darwinism: the refutation of a myth またはその本のもととなったRevista掲載の論文 Four theories of evolution... を見よ。小野山敬一「進化は事実?」参照。)


 生物体の『進化』的展開を予測するために、ニッチ概念を使うにはどうしたらよいか?
 すなわち、各生物種のニッチを同定/測定し、それらの結果から或る環境条件下での可能なニッチを推定するには、どのような仮定が必要か? 
 (註。これは、現存の種生物体について測定する(操作的なニッチ概念である)Hutchinsonの基礎的ニッチfundamental nicheとは異なる。ただし、Hutchinsonの Ecological Theater and Evolutionary Playにおける立論について検討の要あり。)
 この可能的ニッチ(さしあたって種レベルだけを考える)は、進化が成り行き的展開であったとすれば、たとえば生物体の活動結果が、次に生存する諸生物体になんらかの影響を与えて、生物体の諸性質に変化を引き起こした(諸法則性のもとに環境条件の変化が契機となって、とか、直接的に(諸システムの働きのもとに)DNA物体の生物体システムへの取り込みなどによって)とすれば、変化段階ごとに(望ましい精度で言えば一つの種が出現するごとに)関係する諸条件を生起順序にしたがって特定できるとよい。

 タクソン学的公準:あらゆる生物体は、なんらかの種に属する。
  雑種個体の存在は、むしろ種的離散性の根拠と見なし得る。

 システム成立の公準:システムの多くは観測すれば、離散的である。
  われわれの観測は離散値を基礎としている(同定・分類というわれわれの知的作用の性質からの措定。なお、物質的構成が分析できるということから、物質についての原子論も仮定することにする。(もっとも、これはsuper stringが連続的なものであってもかまわない))。連続性はその上に仮構するものである。


抽象絵画の諸方向

2010年02月11日 16時01分27秒 | 美術/絵画
抽象絵画の諸方向

 記述軸(両極)の設定
 一つの絵画の変域 (音響ではdynamic range)
 絵画物体製造の意図と技法と実現性と評価

1. 単純性ー複雑性
  幾何学的図形/線描と面塗

  形態と色彩の単純化
   例:モンドリアン
      「はじめにモンドリアンは実際に世の中に存在するものだけを描き、……過程を経てひとたび基本的な形と色による表現技法に到達してからは、実在するものを想定することなく、まったく自由に創作することができるようになった」(ウィットフォード(木下哲夫訳 1991)『抽象美術入門』:19頁)。

2. 単層性ー多層性
  地と図

3. 唯一性ー多数性
  同一性と模倣・複写・複製
   版
  フルクサスのマルチプル

4. 少数者と多数者
  前衛と普及度
   クラシック音楽とポビュラー音楽

5. 内部表出性ー外部存在性