ひげ爺さんのお散歩日記-3

日々新た、今日は今日、明日は明日の風が吹く

「ハナモモ(花桃)」 バラ科 

2023-03-27 08:14:25 | 日記
          「ハナモモ(花桃)」 バラ科 ☆3月3日の誕生花☆
    花言葉は… 恋のとりこ・良い気立て・チャーミング・なつかしい日




心配な事・・・【厚生労働省が26日に発表した新型コロナウイルスの
新たな感染者は、全国で6324人、東京都では667人となり、
全国、東京ともに前週の同曜日より4日連続で増えています】
最近はコロナの分類が2→5類に移行するだの、
マスクの着用緩和策、花見・花見などで、新型コロナに対する関心が
薄れつつあるようですが・・・ちょっと心配なニュースですね 


 今日の花は  「ハナモモ(花桃)」 です。

「花桃」 は花を観賞するために改良された桃で、実は生るには生るのですが
小さくて固くて食用には適しません。
最初の2枚は 「ゲンペイモモ(源平桃)」 です。
白地に赤やピンクの色が散りばめられ、とても華やかで賑やかな花ですね。

⇩ 花桃の代表的な品種 「ヤグチ(矢口)」 です。

“ひな祭り” の時に切り花として飾られる花桃はこの品種なのだそうです。

⇩ 「キクモモ(菊桃)」 です。 細い花弁が放射状に広がり、まるで菊の花の様です。




⇩ 白い花は 「カンパク(関白)」。

透き通るような純白の花、「寒白」 と書く事も有るそうです。

⇩ 最後の 「花桃」 の品種は分りませんが赤が鮮やかです。



 和泉市の西隣り、岸和田市包近(かねちか)地区は桃の産地です。
どうしてこの地区が桃の産地になったのか? 
岸和田の広報誌に載った “包近(かねちか)の赤鬼伝説” を紹介します。 
因みに… 近くに “父鬼町(ちちおにちょう)” の名も有り、
また今は “春木町(はるきちょう)” の名になっていますが、
以前は “母鬼町(ははきちょう)”  だったという町もあります。
また “九鬼町(くきちょう)”  と云う町名も残っています。 
文中に出てくる  “神於山(こうのやま)”  は包近の南に位置します。

     『包近の赤鬼伝説』 

 【昔なぁ、包近の辺りはなだらかな草の丘でなぁ、桃は1本も無かった頃のことやぁ。
ナミと云う名の可愛い少女がひとりで春菜を摘んでた。 
ナズナ・ハコベラ・ホトケノザ、 籠の中は七草のええ香りでいっぱいやったぁ。 
帰ろ、と目ぇ上げてびっくりした。  鬼が3匹立っちゃぁるんやもん。 
いちばん大きな赤鬼がニターッと牙をむき出して、
「お前、えらいべっぴんやなぁ。なんて名ぁや?」 牛のような太い声で尋ねた。
「うち、ナミ」 「ナミ、お前、俺の嫁になれ」 とたんに、後ろで青鬼と黒鬼が、
「そうや、兄きの嫁になれ!」 「決ぃまった、決ぃまった!」 って、囃し立てた。
「うち、いやや」 ナミは泣きもって家へ飛んで帰った。


 3匹の鬼はナミの家まで押しかけて来て、どうでもナミを嫁にくれ、いうて聞けへんかった。
親どもは土間に額をこすりつけて鬼に頼んだ。 
「堪忍してくれぇ!ナミはまだ子供や!」  「歳、なんぼや?」 
「13、いや、12や・・・・・」 「そら、ちっと若すぎるなぁ」
赤鬼は、えらそに腕を組んで、「ほな、3年待っちゃろ。 夏祭りの太鼓が聞こえたら、
嫁取り行列こしらえて迎えに来るでぇ… よう覚えとけよ!」 弟鬼どもがすごんだ。
「約束破ってみぃ、村の娘ども、みぃんなさろうて、食てまうぞ!」 やっと鬼は帰った。


 「えらいことになったなぁ」 親子3人抱き合うて泣いていると、お寺の五郎がやってきた。
五郎は孤児で、小さい時分から和尚さんに引き取られて育ったけど、元気のええ若い衆や。
わけ聞いて、目ぇ釣り上げた。 「悪いやっちゃ。俺、捕まえて退治しちゃる!」
「やめとき。鬼に逆ろうてみぃ、八つ裂きにされてしまうでぇ」 
しかし五郎は止めるのも聞かずとび出した。 丘越え、野越え、林を抜けた。
牛滝の川を渡り、槇尾山の麓を走って国分の峠にさしかかったころ、日が暮れた。  
ヤブの向こうに火が見えた。  焚火や。
用心しぃもって近付くと、煙の中に大きな鬼の影が浮かんでた。
血ぃのしたたる猪肉をさかなに瓢箪の濁酒をぐびぐび飲んで、青鬼が吠えた。
「兄きぃ、べっぴんの嫁さん見つかって、よかったなぁ。次はオラたちの番やでぇ」
「おう、わかってらぇ。あの村ぁ、桃が一本もないよって、なんぼでも行けるがな」
「そやっ! 桃みたいなもん植えられたら、もう、うかうかと行かれへん。
桃の実ぶつけられたら死んでまう」 3匹の鬼どもは、恐ろしいげに顔見合わせた。 
     ―そうか!―  五郎は大きくうなずいて、その場を離れた。


 「桃の苗木が欲しいて? ほな、紀州の知り合いに仰山作ってる人がおるよって、たのんじゃろ」  
和尚さんに手紙書いてもろうて、五郎は旅に出た。
「ナミよ、待っていや。桃の木いっぱいお前の家の周りに植えて、
鬼めら追っぱらっちゃる。  大事なお前を鬼なんぞに盗られてたまるか!」 
紀州についた五郎は桃屋敷ちゅう大きな家に住み込んで、桃作りを手伝うた。 
朝早うから日暮れまで、草むしって、 肥やしやって、虫取った…。 
薄桃色の花咲いて、やがて小さい実がなって、ひと雨ごとに ふくらんだ。
1番肥え、2番肥え、3番肥えと肥えやった。 
大きな桃をとるにゃあ余分な実ぃは摘まんならん。 
鳥に食われんように袋も被せんならん。 
五郎はそんな仕事をひとつ ひとつ、しっかり胸にきざみ込んだ。


 空いっぱいに鱗雲が広がる秋になった。 
苗木入れた籠を背負うて、五郎は帰り道を急いだ。
「ナミ、もどったでぇ。桃の苗木や。はよ植えよ」  
神於山(こうのやま)の紅葉が日に映え、ナミの頬も赤く染まったがやぁ。 
ふたりして畑を作り桃の苗を植えた。 
野分けが吹きはじめるころ、やっと全ての仕事が終わった。 
一本も枯らしたらあかん。 どうでもこの冬を越ささんならん。 毎日見廻って水やった。
身ぃ切るような吹雪が吠えてる夜遅くに、五郎はナミを畑で見付けて驚いた。
「なにしてるんや。風邪ひくやないか」 
ナミは、凍えそうな苗木を見つめて、 目にいっぱい涙を溜めていた。 
「うち、死んでも鬼の嫁にいくのいやや。 苗枯れたら どないしょう」 
五郎はクシュンと鼻すすって言った。 
「よっしゃ、藁で囲っちゃろ。 心配いらん。 枯らしてたまるかぇ!」


 春になった。桃の木は幹もしっかり太くなって、ぐんぐん枝のばし、葉も茂ったが、
ナミと五郎はびくびくしながら夏祭りの太鼓を聞いた。
   ―あと1年。それまでに、どうでも桃を実らさんならん・・・・・・―
また秋が来、寒い冬が過ぎ、3年めの春。


桃の花が咲いた。いっぱい、いっぱい実がなった。

 「何なら、ありゃぁ?」 「桃や。村間違たんちゃうか?」 鬼の嫁取り行列は丘の上で止まってしもうた。 
ナミの家は、屋根も見えへんほど桃の木が茂ってるんや。
「俺の嫁さんはどこなら? 3年も待ったんやぞぉ。ナミー、ナミーッ」
赤鬼は火だるまみたいになって駆け出した。 ほかの鬼たちも、どっと村へ駆け込んだ。
と、バラバラバラ・・・・・・雨あられと桃の実が飛んできた。 赤くなった大きな桃の実や。
「ギャーッ、桃や、桃やっ」 逃げも避けもでけへん。
おでこにビシッ、お尻にビシャッ、 胸板にバシーン! 「アッツ、ツツ・・・・・・」 「イテッ、テ、助けてくれぇ」
あわをくった鬼どもみんな、命からがら逃げ散ってしもうた。

 
 「やった、やったぁ」 「やったぞう」 
木陰から飛び出したんは、五郎、ナミ、おっとうに おっかあ、助っ人にきた若い衆や。 
鬼どもを追い散らした後、皆んなナミの家に集まった。
「おう、こら、うまい」 みな、桃をかじった。 「こないにうまい桃、はじめてや」
「いやぁ、ほんまや」 「ほんまにうまいぞう」 「よかったなぁ、ナミ」 
「おおきに、五郎」 桃の木陰で、ふたりはしっかりと手を握り合うた。
その秋、五郎とナミはめでたく祝言をあげた。 
それから、包近の村じゅうどっこでも、いっぱい桃を作るようになったんやてぇ】


 児童絵画展”にアップされていた絵を紹介しています。

今日の絵は小学3年生の女の子が描いた 「イッポン!!」 です。


絵を拡大して見ると帯に彼女の名が書かれていました。 この絵のモデルは作者自身です。 
凄い迫力ですねぇ。 女三四郎ですね(笑。 投げられた方は男の子?(笑。

 過去の 「ひげ爺の子供見守り隊」 の紹介です

 2015年11月13日  4~5人の男の子、女の子が纏まって帰って来ました 「おかえり~」
「ただいま~」  5年生の男の子が 「おっちゃん、もうすぐマラソン大会が有るねんな~」
「おう知っとる」  「でな~、3位以内に入ったら好きなもん買ってもらえるねん」 
「ほ~そりゃええのぅ」  「10位以内なら好きなもん食べさせてもらうねん」 
「おうおう、去年は何位じゃったん?」  「22位」 「そりゃ、だいぶ頑張らにゃぁイケンのぅ」(笑。
「あんな~、おれ野球やってんな~、去年まで下のリーグやったけど今年は上のリーグやねん」
1部2部、またはJ1J2のように実力によって参加するリーグが違うそうです。

「でな~今年は練習がきつくてだいぶ走らされてん」 「おうおう、自信が有るんか?」
「うん、10位には入れると思う」 「ほう~そりゃ楽しみじゃのう」
すると傍を歩いていた女の子が 「うちは3位以内なら5000円、5位以内なら3000円、
10位以内は1000円やねん」 「へ~、お前ら皆んなお金持ちじゃの~」(笑。
「でもな~10位以下なら罰金とられるねん」 「ほうほう、なんぼや?」 「500円」
なんか親御さんたち “馬の目先に人参” 作戦ですね(笑。

 2015年11月20日  今日の見守りは2時半と3時半の2回。 3時から見守って来ました。
まだ子供たちは帰って来んなぁ、と思ってぼんやり空を見上がるとお月様が…
「わっ!」 「わ~びっくりしたぁ、脅かすなやぁ」 4年生の女の子です(笑。
「おっちゃん何見てん?」 「あそこにお月さんが出とるじゃろう」 「ほんまや」
「さっきからあの月の近くを飛行機が通るんじゃ。 月を串刺しにする写真が撮れんか思うて」
次に飛んで来た飛行機 「おっちゃん、あの飛行機はええんちゃうん? 串刺しすんでぇ」


が、月の僅か下を通って行ってしまいました。 「残念やなおっちゃん」  くそっ(汗。
「串刺ししたらお前にチョコをやろう思うっとったんじゃが… ヤメじゃ」(笑。
「ええ~? ちょうだい、ちょうだい」(笑。  もちろんやりましたよ。

 2015年11月26日  昨日・今日・明日、先生と父兄の懇談会が有るため、見守りは1時からです。
5年生の女の子が帰って来ました 「おかえり~、おっ、髪型がかわっとる。 失恋したんか?」(笑。
この子はいつも髪をポニーテールにしているんですが、今日はおかっぱ頭でした。
「ちゃうよう~、朝寝坊して髪をとかす時間が無かってん」 すると傍を歩いていた友達が 
「おっちゃん古いなぁ、失恋しても髪型変える子なんて今時い~へんでぇ」
「はっはっは、さよかぁ」(笑。  「でも髪型が変わったのに気付いたのはエライわぁ~」 
「さすがやなぁ、おっちゃん!」 すかさず手を差し出し 「なんやこの手は?」 
「褒めてあげたじゃん。 チョコチョコ」 ったく、こいつら~(笑。
コメント (4)
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