「ハナモモ(花桃)」 バラ科 ☆3月3日の誕生花☆
花言葉は… 恋のとりこ・良い気立て・チャーミング・なつかしい日
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心配な事・・・【厚生労働省が26日に発表した新型コロナウイルスの
新たな感染者は、全国で6324人、東京都では667人となり、
全国、東京ともに前週の同曜日より4日連続で増えています】
最近はコロナの分類が2→5類に移行するだの、
マスクの着用緩和策、花見・花見などで、新型コロナに対する関心が
薄れつつあるようですが・・・ちょっと心配なニュースですね
今日の花は 「ハナモモ(花桃)」 です。
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「花桃」 は花を観賞するために改良された桃で、実は生るには生るのですが
小さくて固くて食用には適しません。
最初の2枚は 「ゲンペイモモ(源平桃)」 です。
白地に赤やピンクの色が散りばめられ、とても華やかで賑やかな花ですね。
⇩ 花桃の代表的な品種 「ヤグチ(矢口)」 です。
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“ひな祭り” の時に切り花として飾られる花桃はこの品種なのだそうです。
⇩ 「キクモモ(菊桃)」 です。 細い花弁が放射状に広がり、まるで菊の花の様です。
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⇩ 白い花は 「カンパク(関白)」。
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透き通るような純白の花、「寒白」 と書く事も有るそうです。
⇩ 最後の 「花桃」 の品種は分りませんが赤が鮮やかです。
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和泉市の西隣り、岸和田市包近(かねちか)地区は桃の産地です。
どうしてこの地区が桃の産地になったのか?
岸和田の広報誌に載った “包近(かねちか)の赤鬼伝説” を紹介します。
因みに… 近くに “父鬼町(ちちおにちょう)” の名も有り、
また今は “春木町(はるきちょう)” の名になっていますが、
以前は “母鬼町(ははきちょう)” だったという町もあります。
また “九鬼町(くきちょう)” と云う町名も残っています。
文中に出てくる “神於山(こうのやま)” は包近の南に位置します。
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『包近の赤鬼伝説』 
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【昔なぁ、包近の辺りはなだらかな草の丘でなぁ、桃は1本も無かった頃のことやぁ。
ナミと云う名の可愛い少女がひとりで春菜を摘んでた。
ナズナ・ハコベラ・ホトケノザ、 籠の中は七草のええ香りでいっぱいやったぁ。
帰ろ、と目ぇ上げてびっくりした。 鬼が3匹立っちゃぁるんやもん。
いちばん大きな赤鬼がニターッと牙をむき出して、
「お前、えらいべっぴんやなぁ。なんて名ぁや?」 牛のような太い声で尋ねた。
「うち、ナミ」 「ナミ、お前、俺の嫁になれ」 とたんに、後ろで青鬼と黒鬼が、
「そうや、兄きの嫁になれ!」 「決ぃまった、決ぃまった!」 って、囃し立てた。
「うち、いやや」 ナミは泣きもって家へ飛んで帰った。
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3匹の鬼はナミの家まで押しかけて来て、どうでもナミを嫁にくれ、いうて聞けへんかった。
親どもは土間に額をこすりつけて鬼に頼んだ。
「堪忍してくれぇ!ナミはまだ子供や!」 「歳、なんぼや?」
「13、いや、12や・・・・・」 「そら、ちっと若すぎるなぁ」
赤鬼は、えらそに腕を組んで、「ほな、3年待っちゃろ。 夏祭りの太鼓が聞こえたら、
嫁取り行列こしらえて迎えに来るでぇ… よう覚えとけよ!」 弟鬼どもがすごんだ。
「約束破ってみぃ、村の娘ども、みぃんなさろうて、食てまうぞ!」 やっと鬼は帰った。
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「えらいことになったなぁ」 親子3人抱き合うて泣いていると、お寺の五郎がやってきた。
五郎は孤児で、小さい時分から和尚さんに引き取られて育ったけど、元気のええ若い衆や。
わけ聞いて、目ぇ釣り上げた。 「悪いやっちゃ。俺、捕まえて退治しちゃる!」
「やめとき。鬼に逆ろうてみぃ、八つ裂きにされてしまうでぇ」
しかし五郎は止めるのも聞かずとび出した。 丘越え、野越え、林を抜けた。
牛滝の川を渡り、槇尾山の麓を走って国分の峠にさしかかったころ、日が暮れた。
ヤブの向こうに火が見えた。 焚火や。
用心しぃもって近付くと、煙の中に大きな鬼の影が浮かんでた。
血ぃのしたたる猪肉をさかなに瓢箪の濁酒をぐびぐび飲んで、青鬼が吠えた。
「兄きぃ、べっぴんの嫁さん見つかって、よかったなぁ。次はオラたちの番やでぇ」
「おう、わかってらぇ。あの村ぁ、桃が一本もないよって、なんぼでも行けるがな」
「そやっ! 桃みたいなもん植えられたら、もう、うかうかと行かれへん。
桃の実ぶつけられたら死んでまう」 3匹の鬼どもは、恐ろしいげに顔見合わせた。
―そうか!― 五郎は大きくうなずいて、その場を離れた。
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「桃の苗木が欲しいて? ほな、紀州の知り合いに仰山作ってる人がおるよって、たのんじゃろ」
和尚さんに手紙書いてもろうて、五郎は旅に出た。
「ナミよ、待っていや。桃の木いっぱいお前の家の周りに植えて、
鬼めら追っぱらっちゃる。 大事なお前を鬼なんぞに盗られてたまるか!」
紀州についた五郎は桃屋敷ちゅう大きな家に住み込んで、桃作りを手伝うた。
朝早うから日暮れまで、草むしって、 肥やしやって、虫取った…。
薄桃色の花咲いて、やがて小さい実がなって、ひと雨ごとに ふくらんだ。
1番肥え、2番肥え、3番肥えと肥えやった。
大きな桃をとるにゃあ余分な実ぃは摘まんならん。
鳥に食われんように袋も被せんならん。
五郎はそんな仕事をひとつ ひとつ、しっかり胸にきざみ込んだ。
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空いっぱいに鱗雲が広がる秋になった。
苗木入れた籠を背負うて、五郎は帰り道を急いだ。
「ナミ、もどったでぇ。桃の苗木や。はよ植えよ」
神於山(こうのやま)の紅葉が日に映え、ナミの頬も赤く染まったがやぁ。
ふたりして畑を作り桃の苗を植えた。
野分けが吹きはじめるころ、やっと全ての仕事が終わった。
一本も枯らしたらあかん。 どうでもこの冬を越ささんならん。 毎日見廻って水やった。
身ぃ切るような吹雪が吠えてる夜遅くに、五郎はナミを畑で見付けて驚いた。
「なにしてるんや。風邪ひくやないか」
ナミは、凍えそうな苗木を見つめて、 目にいっぱい涙を溜めていた。
「うち、死んでも鬼の嫁にいくのいやや。 苗枯れたら どないしょう」
五郎はクシュンと鼻すすって言った。
「よっしゃ、藁で囲っちゃろ。 心配いらん。 枯らしてたまるかぇ!」
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春になった。桃の木は幹もしっかり太くなって、ぐんぐん枝のばし、葉も茂ったが、
ナミと五郎はびくびくしながら夏祭りの太鼓を聞いた。
―あと1年。それまでに、どうでも桃を実らさんならん・・・・・・―
また秋が来、寒い冬が過ぎ、3年めの春。
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桃の花が咲いた。いっぱい、いっぱい実がなった。
「何なら、ありゃぁ?」 「桃や。村間違たんちゃうか?」 鬼の嫁取り行列は丘の上で止まってしもうた。
ナミの家は、屋根も見えへんほど桃の木が茂ってるんや。
「俺の嫁さんはどこなら? 3年も待ったんやぞぉ。ナミー、ナミーッ」
赤鬼は火だるまみたいになって駆け出した。 ほかの鬼たちも、どっと村へ駆け込んだ。
と、バラバラバラ・・・・・・雨あられと桃の実が飛んできた。 赤くなった大きな桃の実や。
「ギャーッ、桃や、桃やっ」 逃げも避けもでけへん。
おでこにビシッ、お尻にビシャッ、 胸板にバシーン! 「アッツ、ツツ・・・・・・」 「イテッ、テ、助けてくれぇ」
あわをくった鬼どもみんな、命からがら逃げ散ってしもうた。
「やった、やったぁ」 「やったぞう」
木陰から飛び出したんは、五郎、ナミ、おっとうに おっかあ、助っ人にきた若い衆や。
鬼どもを追い散らした後、皆んなナミの家に集まった。
「おう、こら、うまい」 みな、桃をかじった。 「こないにうまい桃、はじめてや」
「いやぁ、ほんまや」 「ほんまにうまいぞう」 「よかったなぁ、ナミ」
「おおきに、五郎」 桃の木陰で、ふたりはしっかりと手を握り合うた。
その秋、五郎とナミはめでたく祝言をあげた。
それから、包近の村じゅうどっこでも、いっぱい桃を作るようになったんやてぇ】
“児童絵画展”にアップされていた絵を紹介しています。
今日の絵は小学3年生の女の子が描いた 「イッポン!!」 です。
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絵を拡大して見ると帯に彼女の名が書かれていました。 この絵のモデルは作者自身です。
凄い迫力ですねぇ。 女三四郎ですね(笑。 投げられた方は男の子?(笑。
過去の 「ひげ爺の子供見守り隊」 の紹介です
2015年11月13日 4~5人の男の子、女の子が纏まって帰って来ました 「おかえり~」
「ただいま~」 5年生の男の子が 「おっちゃん、もうすぐマラソン大会が有るねんな~」
「おう知っとる」 「でな~、3位以内に入ったら好きなもん買ってもらえるねん」
「ほ~そりゃええのぅ」 「10位以内なら好きなもん食べさせてもらうねん」
「おうおう、去年は何位じゃったん?」 「22位」 「そりゃ、だいぶ頑張らにゃぁイケンのぅ」(笑。
「あんな~、おれ野球やってんな~、去年まで下のリーグやったけど今年は上のリーグやねん」
1部2部、またはJ1J2のように実力によって参加するリーグが違うそうです。
「でな~今年は練習がきつくてだいぶ走らされてん」 「おうおう、自信が有るんか?」
「うん、10位には入れると思う」 「ほう~そりゃ楽しみじゃのう」
すると傍を歩いていた女の子が 「うちは3位以内なら5000円、5位以内なら3000円、
10位以内は1000円やねん」 「へ~、お前ら皆んなお金持ちじゃの~」(笑。
「でもな~10位以下なら罰金とられるねん」 「ほうほう、なんぼや?」 「500円」
なんか親御さんたち “馬の目先に人参” 作戦ですね(笑。
2015年11月20日 今日の見守りは2時半と3時半の2回。 3時から見守って来ました。
まだ子供たちは帰って来んなぁ、と思ってぼんやり空を見上がるとお月様が…
「わっ!」 「わ~びっくりしたぁ、脅かすなやぁ」 4年生の女の子です(笑。
「おっちゃん何見てん?」 「あそこにお月さんが出とるじゃろう」 「ほんまや」
「さっきからあの月の近くを飛行機が通るんじゃ。 月を串刺しにする写真が撮れんか思うて」
次に飛んで来た飛行機 「おっちゃん、あの飛行機はええんちゃうん? 串刺しすんでぇ」
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が、月の僅か下を通って行ってしまいました。 「残念やなおっちゃん」 くそっ(汗。
「串刺ししたらお前にチョコをやろう思うっとったんじゃが… ヤメじゃ」(笑。
「ええ~? ちょうだい、ちょうだい」(笑。 もちろんやりましたよ。
2015年11月26日 昨日・今日・明日、先生と父兄の懇談会が有るため、見守りは1時からです。
5年生の女の子が帰って来ました 「おかえり~、おっ、髪型がかわっとる。 失恋したんか?」(笑。
この子はいつも髪をポニーテールにしているんですが、今日はおかっぱ頭でした。
「ちゃうよう~、朝寝坊して髪をとかす時間が無かってん」 すると傍を歩いていた友達が
「おっちゃん古いなぁ、失恋しても髪型変える子なんて今時い~へんでぇ」
「はっはっは、さよかぁ」(笑。 「でも髪型が変わったのに気付いたのはエライわぁ~」
「さすがやなぁ、おっちゃん!」 すかさず手を差し出し 「なんやこの手は?」
「褒めてあげたじゃん。 チョコチョコ」 ったく、こいつら~(笑。
花言葉は… 恋のとりこ・良い気立て・チャーミング・なつかしい日
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新たな感染者は、全国で6324人、東京都では667人となり、
全国、東京ともに前週の同曜日より4日連続で増えています】
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マスクの着用緩和策、花見・花見などで、新型コロナに対する関心が
薄れつつあるようですが・・・ちょっと心配なニュースですね
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「花桃」 は花を観賞するために改良された桃で、実は生るには生るのですが
小さくて固くて食用には適しません。
最初の2枚は 「ゲンペイモモ(源平桃)」 です。
白地に赤やピンクの色が散りばめられ、とても華やかで賑やかな花ですね。
⇩ 花桃の代表的な品種 「ヤグチ(矢口)」 です。
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“ひな祭り” の時に切り花として飾られる花桃はこの品種なのだそうです。
⇩ 「キクモモ(菊桃)」 です。 細い花弁が放射状に広がり、まるで菊の花の様です。
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⇩ 白い花は 「カンパク(関白)」。
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透き通るような純白の花、「寒白」 と書く事も有るそうです。
⇩ 最後の 「花桃」 の品種は分りませんが赤が鮮やかです。
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どうしてこの地区が桃の産地になったのか?
岸和田の広報誌に載った “包近(かねちか)の赤鬼伝説” を紹介します。
因みに… 近くに “父鬼町(ちちおにちょう)” の名も有り、
また今は “春木町(はるきちょう)” の名になっていますが、
以前は “母鬼町(ははきちょう)” だったという町もあります。
また “九鬼町(くきちょう)” と云う町名も残っています。
文中に出てくる “神於山(こうのやま)” は包近の南に位置します。
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ナミと云う名の可愛い少女がひとりで春菜を摘んでた。
ナズナ・ハコベラ・ホトケノザ、 籠の中は七草のええ香りでいっぱいやったぁ。
帰ろ、と目ぇ上げてびっくりした。 鬼が3匹立っちゃぁるんやもん。
いちばん大きな赤鬼がニターッと牙をむき出して、
「お前、えらいべっぴんやなぁ。なんて名ぁや?」 牛のような太い声で尋ねた。
「うち、ナミ」 「ナミ、お前、俺の嫁になれ」 とたんに、後ろで青鬼と黒鬼が、
「そうや、兄きの嫁になれ!」 「決ぃまった、決ぃまった!」 って、囃し立てた。
「うち、いやや」 ナミは泣きもって家へ飛んで帰った。
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親どもは土間に額をこすりつけて鬼に頼んだ。
「堪忍してくれぇ!ナミはまだ子供や!」 「歳、なんぼや?」
「13、いや、12や・・・・・」 「そら、ちっと若すぎるなぁ」
赤鬼は、えらそに腕を組んで、「ほな、3年待っちゃろ。 夏祭りの太鼓が聞こえたら、
嫁取り行列こしらえて迎えに来るでぇ… よう覚えとけよ!」 弟鬼どもがすごんだ。
「約束破ってみぃ、村の娘ども、みぃんなさろうて、食てまうぞ!」 やっと鬼は帰った。
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わけ聞いて、目ぇ釣り上げた。 「悪いやっちゃ。俺、捕まえて退治しちゃる!」
「やめとき。鬼に逆ろうてみぃ、八つ裂きにされてしまうでぇ」
しかし五郎は止めるのも聞かずとび出した。 丘越え、野越え、林を抜けた。
牛滝の川を渡り、槇尾山の麓を走って国分の峠にさしかかったころ、日が暮れた。
ヤブの向こうに火が見えた。 焚火や。
用心しぃもって近付くと、煙の中に大きな鬼の影が浮かんでた。
血ぃのしたたる猪肉をさかなに瓢箪の濁酒をぐびぐび飲んで、青鬼が吠えた。
「兄きぃ、べっぴんの嫁さん見つかって、よかったなぁ。次はオラたちの番やでぇ」
「おう、わかってらぇ。あの村ぁ、桃が一本もないよって、なんぼでも行けるがな」
「そやっ! 桃みたいなもん植えられたら、もう、うかうかと行かれへん。
桃の実ぶつけられたら死んでまう」 3匹の鬼どもは、恐ろしいげに顔見合わせた。
―そうか!― 五郎は大きくうなずいて、その場を離れた。
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和尚さんに手紙書いてもろうて、五郎は旅に出た。
「ナミよ、待っていや。桃の木いっぱいお前の家の周りに植えて、
鬼めら追っぱらっちゃる。 大事なお前を鬼なんぞに盗られてたまるか!」
紀州についた五郎は桃屋敷ちゅう大きな家に住み込んで、桃作りを手伝うた。
朝早うから日暮れまで、草むしって、 肥やしやって、虫取った…。
薄桃色の花咲いて、やがて小さい実がなって、ひと雨ごとに ふくらんだ。
1番肥え、2番肥え、3番肥えと肥えやった。
大きな桃をとるにゃあ余分な実ぃは摘まんならん。
鳥に食われんように袋も被せんならん。
五郎はそんな仕事をひとつ ひとつ、しっかり胸にきざみ込んだ。
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苗木入れた籠を背負うて、五郎は帰り道を急いだ。
「ナミ、もどったでぇ。桃の苗木や。はよ植えよ」
神於山(こうのやま)の紅葉が日に映え、ナミの頬も赤く染まったがやぁ。
ふたりして畑を作り桃の苗を植えた。
野分けが吹きはじめるころ、やっと全ての仕事が終わった。
一本も枯らしたらあかん。 どうでもこの冬を越ささんならん。 毎日見廻って水やった。
身ぃ切るような吹雪が吠えてる夜遅くに、五郎はナミを畑で見付けて驚いた。
「なにしてるんや。風邪ひくやないか」
ナミは、凍えそうな苗木を見つめて、 目にいっぱい涙を溜めていた。
「うち、死んでも鬼の嫁にいくのいやや。 苗枯れたら どないしょう」
五郎はクシュンと鼻すすって言った。
「よっしゃ、藁で囲っちゃろ。 心配いらん。 枯らしてたまるかぇ!」
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ナミと五郎はびくびくしながら夏祭りの太鼓を聞いた。
―あと1年。それまでに、どうでも桃を実らさんならん・・・・・・―
また秋が来、寒い冬が過ぎ、3年めの春。
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桃の花が咲いた。いっぱい、いっぱい実がなった。
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ナミの家は、屋根も見えへんほど桃の木が茂ってるんや。
「俺の嫁さんはどこなら? 3年も待ったんやぞぉ。ナミー、ナミーッ」
赤鬼は火だるまみたいになって駆け出した。 ほかの鬼たちも、どっと村へ駆け込んだ。
と、バラバラバラ・・・・・・雨あられと桃の実が飛んできた。 赤くなった大きな桃の実や。
「ギャーッ、桃や、桃やっ」 逃げも避けもでけへん。
おでこにビシッ、お尻にビシャッ、 胸板にバシーン! 「アッツ、ツツ・・・・・・」 「イテッ、テ、助けてくれぇ」
あわをくった鬼どもみんな、命からがら逃げ散ってしもうた。
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木陰から飛び出したんは、五郎、ナミ、おっとうに おっかあ、助っ人にきた若い衆や。
鬼どもを追い散らした後、皆んなナミの家に集まった。
「おう、こら、うまい」 みな、桃をかじった。 「こないにうまい桃、はじめてや」
「いやぁ、ほんまや」 「ほんまにうまいぞう」 「よかったなぁ、ナミ」
「おおきに、五郎」 桃の木陰で、ふたりはしっかりと手を握り合うた。
その秋、五郎とナミはめでたく祝言をあげた。
それから、包近の村じゅうどっこでも、いっぱい桃を作るようになったんやてぇ】
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今日の絵は小学3年生の女の子が描いた 「イッポン!!」 です。
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絵を拡大して見ると帯に彼女の名が書かれていました。 この絵のモデルは作者自身です。
凄い迫力ですねぇ。 女三四郎ですね(笑。 投げられた方は男の子?(笑。
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「ただいま~」 5年生の男の子が 「おっちゃん、もうすぐマラソン大会が有るねんな~」
「おう知っとる」 「でな~、3位以内に入ったら好きなもん買ってもらえるねん」
「ほ~そりゃええのぅ」 「10位以内なら好きなもん食べさせてもらうねん」
「おうおう、去年は何位じゃったん?」 「22位」 「そりゃ、だいぶ頑張らにゃぁイケンのぅ」(笑。
「あんな~、おれ野球やってんな~、去年まで下のリーグやったけど今年は上のリーグやねん」
1部2部、またはJ1J2のように実力によって参加するリーグが違うそうです。
「でな~今年は練習がきつくてだいぶ走らされてん」 「おうおう、自信が有るんか?」
「うん、10位には入れると思う」 「ほう~そりゃ楽しみじゃのう」
すると傍を歩いていた女の子が 「うちは3位以内なら5000円、5位以内なら3000円、
10位以内は1000円やねん」 「へ~、お前ら皆んなお金持ちじゃの~」(笑。
「でもな~10位以下なら罰金とられるねん」 「ほうほう、なんぼや?」 「500円」
なんか親御さんたち “馬の目先に人参” 作戦ですね(笑。
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まだ子供たちは帰って来んなぁ、と思ってぼんやり空を見上がるとお月様が…
「わっ!」 「わ~びっくりしたぁ、脅かすなやぁ」 4年生の女の子です(笑。
「おっちゃん何見てん?」 「あそこにお月さんが出とるじゃろう」 「ほんまや」
「さっきからあの月の近くを飛行機が通るんじゃ。 月を串刺しにする写真が撮れんか思うて」
次に飛んで来た飛行機 「おっちゃん、あの飛行機はええんちゃうん? 串刺しすんでぇ」
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が、月の僅か下を通って行ってしまいました。 「残念やなおっちゃん」 くそっ(汗。
「串刺ししたらお前にチョコをやろう思うっとったんじゃが… ヤメじゃ」(笑。
「ええ~? ちょうだい、ちょうだい」(笑。 もちろんやりましたよ。
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5年生の女の子が帰って来ました 「おかえり~、おっ、髪型がかわっとる。 失恋したんか?」(笑。
この子はいつも髪をポニーテールにしているんですが、今日はおかっぱ頭でした。
「ちゃうよう~、朝寝坊して髪をとかす時間が無かってん」 すると傍を歩いていた友達が
「おっちゃん古いなぁ、失恋しても髪型変える子なんて今時い~へんでぇ」
「はっはっは、さよかぁ」(笑。 「でも髪型が変わったのに気付いたのはエライわぁ~」
「さすがやなぁ、おっちゃん!」 すかさず手を差し出し 「なんやこの手は?」
「褒めてあげたじゃん。 チョコチョコ」 ったく、こいつら~(笑。