言葉は教師の最大の商売道具です。
アナウンサーや俳優が,自分のセリフについて専門家に習ったり,何度も練習したりしますが,教師にもできればそんな機会がほしいくらいです。
でも,自分の子どもへの話し方というのを意識できている教師がどれほどいるでしょうか。
そこまで考えて普段から話し方を工夫できている教師は,仕事に対するセンスがあると思います。
しかし,それができていない教師も少なからずいますよね。
子どもにとって,聴きづらく,心まで届きにくい話し方をする教師もいます。
それは,単純に主述が整った文章が言えないということから,ゴモゴモと聴き取りにくいまで,幅広くいます。
こういった教師が話すことは,子どものみならず,職員会議などの席において,他の教師からも聴きづらい。
教師としては致命的です。
一方で,話し方が上手な教師もいます。
その教師が話せば,なぜか説得力がある。
子どもたちも自然と聴く姿勢がよくなり,言われることがスッと耳に入る。心に響く。
話し方の工夫の差でしょうね。
この工夫とはいくつかあると思いますが,1つずつ考えてみましょう。
まず,今回の攻略法はこれです!
語尾を使い分ける!
ですね。
話す言葉の最後の印象を,その話の内容によって使い分けるだけで,ずいぶんと話のクオリティーが変わってきます。
使い分けるといっても,単純です。語尾が強いか,弱いかだけです。
以下のように使い分けるといいでしょう。
~語尾を強くするとき~
・ほめるとき ・叱るとき ・勇気づけたいとき ・教師の意思を語るとき
・基本として,クラス全体に話をするとき
~語尾を弱くするとき~
・語る(諭す)とき ・なぐさめるとき ・あいずちをうつとき
・基本として,子どもと一対一で話をするとき
このように使い分けます。
「語尾を強くする」とは,言葉の最後に力を込める感じです。少し声も大きくなると同時に,そこに教師の意気込みを入れる感じです。
「語尾を弱くする」とは,言葉の最後をまろやかにする感じです。少しだけ声を小さくすると同時に,スピードもゆっくりとし,教師の優しさを込めます。
これだけで,ずいぶんと話し方が変わってくるものです。
はじめのうちはわざとらしくならないように,少し練習して自然な感じを出すことも必要かもしれません。
慣れれば意識しなくても使い分けられるようになるでしょう。
※どんな話をするときにも,どうもこの語尾が弱い,というか語尾に自信がなく話が尻切れトンボになる教師が多いように思います。
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