授業をしていて,子どもが意欲的に学んでいるときと,そうでないときの差は何から生まれるのでしょうか。
考えられることはたくさんあります。
・取り扱っている学習内容の魅力
・授業を進めている方法の工夫
・子ども自身の興味関心
・授業者である先生の人柄
・教室の気温,湿度,音,などの外的要因からくる快適さ
こう考えてみると,授業を支えているものはたくさんあることが分かります。
上に挙げたどれが欠けても,授業としては質が落ちてしまうでしょう。
この中でも,はじめの「学習内容」「授業の方法」この2つが一番の柱であるとして,先生たちは試行錯誤を繰り返しています。
それに一生懸命になることが教師としての一番の仕事であるし,教師とはそこで勝負するものだと言ってもいいでしょう。
いきなり話が変わりますが,私は坂本竜馬が大好きです。
その人柄と成し遂げた偉業に憧れて,若いころからずいぶんと坂本竜馬を勉強しました。
そして,6年生の歴史の授業。
坂本竜馬など教科書レベルではほとんど取り扱われていないのですが,ある年,単元構成からガラッと変えて,じっくり「竜馬の授業」をしようとチャレンジしました。
授業をする前から「私の自己満足になるだけであって,子どもたちにはおもしろくないかもな…」と心配がありました。
そして実践してみた授業。
そこで気付かされたことがあります。
学習内容に意欲的にさせたいときの攻略法です。
まずは,教師がその学習内容に意欲的になる!
ということです。
坂本竜馬の授業に,子どもたちも大変意欲的になったのです。
授業後,ある子が言いました。
「先生,本当に坂本竜馬が好きなんだね。なんか授業しててうれしそうだったもん。」
そんな感覚で授業をすることを,忘れてしまっていたような気がしました。
「今から勉強することは本当におもしろいんだよ。先生も大好きです。みんなも一緒に考えてみようよ。」といった感じでしょうか。
確かに,先生がどれだけ精一杯子どもに向かってやる気を喚起させるようなはたらきかけをしても,先生がその学習内容に魅力を感じていなければ,そのはたらきかけもむなしいものになっているのかもしれません。
そうではなく,学習内容に先生自身が魅力を感じ,先生がそれに意欲的に向かっている。楽しそう。そんな雰囲気に,子どもも乗ってくるのでしょう。
坂本竜馬の授業をしたときも,自然と私はその内容をできるだけ工夫しました。坂本竜馬の魅力を子どもたちに絶対に伝えたかったから。
スタイルとしては
×先生と子どもが向かい合っていて,先生の背中越しに学習内容がある
◎先生と子どもが同じ方向を向いていて,そこに学習内容がある
ということです。
そしてその次に,その学習内容を十分に吟味して,授業の方法を工夫して… と,さらに授業をおもしろくするための手立てが続きます。
まずは,教師が学習内容に意欲的であることです。
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