前回は,「こんなことをしたときは叱ります。」を子どもに示しておくことを紹介しました。
そして話は続きます。
いざ,クラスで「こんなこと」が起きてしまったとしましょう。
先生は厳しく叱ります。それが役目です。
約束をしていたのだから,先生が怒ってるという姿を見ても,学級の子どもたちはみな納得するでしょう。
今度はその,叱り方です。
いざ叱るとなると,先生も人間です。感情が噴き出してくることもあります。
そこで感情任せに叱ってしまうと,よくない叱り方になることが多いです。
まず避けたい叱り方は
・クドクドと時間が長い ・同じ言葉を繰り返す ・前にあったことを持ち出す
・その子の人格自体を否定する ・汚い言葉で叱る
といったことでしょうか。(もちろん暴力はありえません)
こんな叱り方をされたときは,子どもは悲しむでしょう。自分がしたことを反省してではなく,先生のひどい態度が悲しいです。
子どもを叱るときに心掛けたいことはいくつかありそうです。
まずは
短い時間でスパッと叱る!
ことでしょう。
子どもと一対一で叱る場合も,学級全体の前で叱る場合もあるでしょう。
いずれにしても,叱られる時間が長いほどうんざりすることはありません。
叱る時間がダラダラと長い先生は,子どもにとって必要だから時間をかけているのではなく,自分の感情が落ち着くまで叱っていると思ったほうがいいでしょう。
「叱る」が「説教」に変わっていくようです。
ひどい場合は,授業時間を大幅に削ることになります。叱られていない他の子もうんざりです。
そうではなく,必要なことだけはっきりと伝えたらスパッと終えましょう。
必要なこととは,悪いことをした事実を明らかにする,それは絶対にしてはいけないことだと伝える,反省させこれからのことを考えさせる といったことです。
それだけなのです。それだけを先生の全力をもってその子に伝えたらおしまいです。
時間が短くても,そこに先生の熱意と,そこで発する言葉に知性があれば,子どもには痛いくらい伝わるはずです。
そして叱り終えたら「はい,おしまい!」と,先生自身もテンションを切り替えましょう。
叱る時間は短いに越したことはありません。
↓ぽちっとお願いします。いつも応援ありがとうございます