昨日は本校も運動会でした。途中雨も降りましたが,感動がいっぱいのいい運動会でした(^.^)
さて,今回は給食の話。
給食にガッついて,おかわりを競争する子たちをまとめるのも一苦労ですが,飽食の時代でしょうか,そんな姿も少なくなってきたように感じます。
どちらかというと,今の給食でより指導に困るのは,「食べたがる子」たちでなく「食べたがらない子」たちの方ですね。
大きくは,偏食と遅食。
このいずれも,指導が必要だし,大変ですね。
もちろん,時間内にすべてを食べさせたいのですが,指導すればすぐにできるようになる,というふうにはならないのがこの給食指導です。
食事の取り方とは,まさしくその人の育ち,成長に根付いています。
だからこそ一回の指導で改善できるような特効薬はないのでしょう。
長い時間をかけて,コツコツとやっていくしかありません。
そして,この給食指導をどう進めるかも,担任の先生によって大きく違うようです。
偏食児に,うむを言わさず全部食べるよう指導する先生。半分は食べるように指導する先生。食べなくてもよいとする先生。
遅食児に,食べ終わるまで残して食べさせる先生。みんなと一斉にごちそうさまをして,そこまでしか食べさせない先生。5分と決めて残して食べさせる先生。
食事に対する担任の先生の価値観でしょうか。言うならば,それもその先生の育ちに根付いているのかもしれませんね。
この給食指導に関しては,偏食・遅食に対して「こう指導するべきだ」とは,はっきりと断定はできないと,私は個人的に思います。
ただ,どんな指導をするにしても,必ず心掛けた方がいいことはあると思います。
これです!
指導方針を保護者に明確に示した上で,無理のない食べさせ方をする!
ということです。
「給食指導はこう進めたい」というのを担任がきっちりと持って,まずはそれを保護者に示し,理解を促すことが不可欠でしょう。
なぜなら,食事とはやはり家庭が基本だからです。
学校で子どもたちがどんな風に給食を食べているのか,食べられない場合は先生はどんな指導をしてくれているのか,それを保護者の方も知っていると安心でしょう。「だからうちでも…」と,家庭での食事への意識を高くしてくれるかもしれません。
じゃあ,偏食・遅食児童をどう指導するか。
先に述べたように「これ」と断定することはできませんが,私は,基本的には無理のない食べさせ方をしたほうがいいと思います。
偏食児 … 1つ・2つなどと量を決めて食べさせる
遅食児 … 早めにいただきますをさせる ・給食終了後は○分だけと時間を決めて残させる
といった程度がよいかと。
何より給食を子どもの苦痛にはしたくありません。だから強引な食べさせ方は避けたい。
もう一つは,これらの指導の仕方は,他の学級生活にも影響を与えるものです。
これらの指導が行き過ぎてしまうと,その子のメンタル面や時間など,いろいろなところに支障をきたしてしまいます。
学級生活全体を見通して,バランスを考えた上で給食指導も重点の置き方を考えるべきでしょう。
だから,年度初めの学級PTAや学級通信などで,「好き嫌いのある食べ物は,2つは食べる」「食べるのが遅い子は,みんなより先にいただきますをさせて,ごちそうさま後は残しません」という約束を,保護者のみなさんにも理解してもらうようにします。
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