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子どもの活躍がとてもよく目立つときは、もちろん声を大にしてほめてあげることができます。
特に今のシーズンは秋の様々なイベントも多く、その中での子どものがんばりはよく目にとまるものです。
例えば運動会
「かけっこで1位になれたね!練習の成果だよ!」
「放送の係を上手にできたね!とても落ち着いていたよ!」
「応援団でよく下級生を引っ張っていったね!さすが6年生でした!」
こんな言葉が出るときは、子どももうれしいし、先生もうれしい。
しかし、言ってはなんだけど、こういったことをほめることは、難しいことではありません。
やはり、先生ともなれば、こういったことに加えて、もっと他の人ではできないようなほめかたもしてあげたいのです。
それは、運動会などの大きな活躍の場ではなく、普段の何気ない生活の中にあるものです。
毎日の当り前の学級生活を送っていると、いろいろなことが当たり前に見えてきて、つい「最近、ゆきこさんを何かでほめたことがあっただろうか・・」と、気付かされます。
実際、ほめていないこともあるのです。
だからといって、ゆきこさんが最近何もがんばっていないかというと、実はそうではないはずです。
こういったときに心掛けたいことがあります。
子どもが無意識でしていることを、意識化させるようにほめる!
という技です。
何もない当り前の毎日というのは、裏を返せば、みんなが自分の役割をしっかりと遂行して、安定した日々を送れているということです。
これは、十分にほめるに値します。
ゆきこさんの様子もよく見ていると、
・毎日遅刻もせず、決まった時間に集団登校しています。
・忘れ物はほとんど見当たりません。
・授業では、私語や手遊びで叱られたことはありません。
・一人一役の「雑巾並べ」を欠かさずしてくれています。
・日記には、放課後に友だちと仲良く遊んでいる様子をよく書いてきています。
実は、いろいろと立派な姿があるものです。
しかし、これらのことは、ゆきこさんにとってもほぼ無意識でしていることだったりします。
ゆきこさんにとっても、やって当り前のことになっていて、特に意識してしているわけではありません。
そして、先生にとっても同様です。
ここに、先生の意識の低さが出てしまいます。
先生は、努力をしているゆきこさんと同じように,それらにことに無意識でいていはいけません。
ここで先生の役目は、これらの立派なことを無意識でしているゆきこさんに、それらのことは素晴らしいことなんだよと、意識化させてあげるようにほめることです。
「ここ1ヵ月ぐらい、忘れ物をしていないね。しっかりしているなぁ。感心ですよ。」
この一言で、ゆきこさんははっとするでしょう。
「自分でも気づいていなかったけど、私ってがんばってるんだ。」
自分のがんばりに、自分で気づいてあげられます。
すると、明日からも忘れ物をしないことに意欲的になり、それができる自分に自信がわいてくるものです。
それができるようにしてあげるのが、先生のほめるときの役目の一つでしょう。
無意識でしていることを、意識化させるようにほめる。
先生は何気ない毎日に、子どもの小さながんばりをたくさん見つけてあげましょう。
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