このシリーズ第3弾です。
高学年女子とは,とてもプライドが高い子が多いですね。
このプライドというのは,確固たる自分への自信などからくるものではなく,なんとなく自分を守りたい不安定な「プライド」です。
だから,時としてプライドを守ろうとする行為が,理屈が通っていなかったり,単なる偏屈な意地になってしまったりするときも多いです。
高学年女子は,このプライドが他者との交流を邪魔してしまいます。
友だちとの友好関係を狭めてしまったり,家族との距離を離してしまったり。
そして,先生の大事な教えを受け入れられなかったりすることもしばしば。
先生の側からすると,扱いにくいものです。
とにかく他者からの目が気になるこの頃の女の子たちを,ほめたい場面や,叱らなくてはいけない場面がやってきたときは,配慮が必要です。
今回の攻略法はこれです!
ほめるも叱るも,基本的には全体の前では避ける!
ということです。
まだ幼い子たちや男子の多くは,全体でほめたり叱ったりすることが効果的なことも多いです。
しかし,高学年女子の場合は,どちらの行為にも異常に他者の目を気にしてしまいます。
ほめることも,その内容によっては他者には言われたくないと思っていることもあります。
例えば,廊下でゴミを進んで拾ったことだって,良心からしたけれども,みんなには知られたくないというつっぱった(少し悪ぶった)感情があるかもしれません。
叱る場合ではなおさらです。
先生の適切な指導であっても,敏感な年頃の女の子たちにとっては,みんなの前で「恥をかかされた」「プライドを傷つけられた」という感情が先走ってしまいます。
不安定なプライドをみんなの前で傷つけられるという,一番嫌なことをされる。
そうなると,もう先生との距離が離れてしまいます。
このような状況を避けるためにも,ほめるも叱るも,他の子たちよりも配慮が必要だと思います。
基本的には,全体の前では避けて,個別に声をかけてあげることが安全です。
個別に声をかけているときは,女の子も他者の目が気になることはありません。
ほめられても叱られても,先生の前でも素直な感情が出せることが多いです。
そしてその様子を見ながら,必要に応じて,全体の前でほめた方が効果的か,絶対に全体の前で指導するべきことか,それをよく先生が考え判断することです。
まったく,気を遣わなくてはいけない存在ですね。高学年女子は。
↓ポイントが加算されていると,本当にうれしいものですね