シルバーウィークでブログも長くお休みをもらいました♪
さて,今回は高学年女子にスポットを当ててみます。
この女の子たちというは,まったく小学校教師にとっては大きな存在になりがちです。
もちろん高学年女子の中にも個人差はあり,まだまだ幼くてかわいらしい子もいれば,男の子のようにやんちゃな子もいます。
が,特に目立つのは男子よりも「おませ」な感じに成長してきている女子です。
いい面もあります。
頼もしいリーダーシップをとって,クラスをまとめてくれたり,やんちゃな男子たちを落ち着かせてくれたり。
こういう力をもった子たちがクラスで生き生きしだすと,かなりパワフルです。
もちろんその力の向く先が,学級経営上正しい方向に向いていることが前提となりますが。
そして,この「おませ」な高学年女子に手こずることも多いですよね。
思春期真っ只中で,いろいろなことに反抗的です。
他者からの目が異常に気になり,自分という存在が不安定です。
ことさら,担任の先生なんていうのは,そういった自分の中のトレンドや,処理しきれない感情をぶつけるのには一番の標的なのかもしれません。
こういった子たちのために,教師との個人的な関係が崩れるだけでなく,その子のクラスでの「ボス」的な地位が高く,学級全体の雰囲気を壊してしまうことも少なくありません。
本当に,高学年担任がとても頭を悩ますところであります。
そして,担任の先生が男性か女性か,若いか年配かということで,その女子の反発の度合いも変わってきたりもします。
私の場合,いわゆる「若い」「男性」担任でした。
だからこそ悩んだことも多かったように思えます。
高学年担任が多かった中で,この子たちといかにつき合っていくかを深く考えるようになりました。
1つめの攻略法はこれです!
「押す」「引く」を巧妙に使い分ける!
異性に対して「押す」だの「引く」だの言うと,恋愛のテクニックのように思われますが,その要素は十分に大きいと認識したほうがいいと思います。
おませな高学年女子と向き合うときには,大人の男性と女性が関係をうまく保つための方法を駆使するくらいでちょうどいいようです。(恋愛に未熟なわたしが恥ずかしい話ですが)
「押す」とは,積極的に働きかけて,基本的にほめることです。
漢字がよく書けていた,掃除を無言でできた,隣の子に消しゴムを貸してくれた…
気難しいこの子たちには,まれな光景かもしれませんが,もしほんの少しでも立派な姿があったときは,それを見落とさずに(他の子たちと同様に,もしくはそれ以上に)しっかりほめてあげましょう。
すると,この「押す」を繰り返していると,この女の子たちは調子に乗り出します。先生に対してだってえらそうな態度をとってきたり,ほめられること自体を「うざったい」のように反発し出します。
次に「引く」です。
「引く」とは,ちょっと冷たくすることです。もちろん本気ではありませんが,その子に対してちょっと無関心を装います。
ほめるべきところでも,軽く受け流してみましょう。
すると,この子たちは動揺します。「なんで?」と,不安になったりもします。
それがねらいです。
そうなると,気難しいこの子たちだって,逆に先生への期待や,「ほめてもらいたい」「かばってもらいたい」の気持ちが強くなってきます。
いつもよくしてくれた人が冷たくなると,誰だってそうでしょう。
こうして高学年女子の気持ちを離さずにつかんでいることができれば,この人間関係は教師側に主導権があることになります。
タイミングとしては,「押す」が続いて,女の子が調子に乗りそうになってきたら「引く」へと転換したいです。
完全に調子に乗ってしまったあとでは,少しやっかいになってきて,「引く」の効果も薄れがちです。
割合としては
「押す」:「引く」=7:3(もしくは8:2)
くらいが適切だと感じます。
間違っても「引く」の割合を大きくしないようにしましょう。そうすると,もう女子たちは全面対決をのぞんで鼻息を荒くしてしまいます。
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