零式艦上戦闘機いわゆる零戦は、太平洋戦争の全期間を通じて日本海軍の主力であった戦闘機で、同戦争を代表する名機のひとつ。
徹底した軽量化とそれによる高い運動性と操縦性、強力な20mm機銃2挺、同世代の米軍戦闘機を大きく上回る3000kmの航続距離とあらゆる面で高性能を発揮した。
これらの機体性能となによりも熟練搭乗員の技量により、中国戦線や太平洋戦争前半では敵戦闘機を圧倒したといわれる。
零戦二一型(A6M2b)は、零戦の先行量産型とも言える一一型(A6M2a)を基に、空母への搭載出来るよう仕様変更した戦闘機である。一一型には無かった主翼の翼端の折りたたみ機構や着艦フックなどが追加装備されている。その格闘戦能力の強さと長大な航続距離で緒戦の快進撃を支える。
それでも大戦後半になると、敵新型機の投入や零戦の性能・弱点が露呈していくことで劣勢を強いられるようになる。
大戦末期には特攻兵器としても用いられ、多くの若者の命とともに散っていった。
というわけで、零戦二一型(宮部久蔵搭乗機 雷神部隊)です。
前回の五二型同様、小説およびそれを基にした映画「永遠の0」に搭乗する架空の人物宮部久蔵が登場した零戦です。この機体(721-61)は、鹿屋基地の第七二一航空隊(雷神部隊)に所属する機体で、特攻機として、宮部久蔵最後の機体として用いられました。
今回はそんな二一型を作りました。
模型サークルの会合(という名の呑みの席)で、模型の展示会のようなものをやるから飾るもの持ってきてねと言われて、半月くらいで急いで作りました。当日の前夜はほぼ徹夜だったような。
締め切りや期限を設けるとだいたいダメなものが出来てしまうのですが、今回はうまく作れたように思えます。というか2014年に作ったものの中では一番の出来かな。
この零戦の一番の特徴は、腹に爆弾を抱えた特攻機ということなのですが、見えにくい位置にあるので果たして展示していた時にどれほどの人が気付いてくれたか。展示中も特攻機という説明は無かったからなあ。
250kg爆弾を抱えているのですが、いざ装備させてみると小さく見えますね。もっと大きいものだと思っていたのですが。ちょうど800kg爆弾ぐらいのイメージでした。
ちなみに宮部の教え子である大石賢一郎の乗機が劇中で800kg爆弾を装備していたんですが、1/72で800kg爆弾あるのかなあ?
今作の肝といえる250kg爆弾。時間なかったんでヒケの修正とか飛ばしてしまいました。ちょっと反省。
アタッチメントはプラ棒と真鍮線からスクラッチ。それ以外には見えないぐらいには作れたと思います。
ハゲチョロ。もはやチョロってレベルじゃないですが、劇中でこれくらい盛大に剥げてたのでそのように。
一応、映画の資料集に載っていたCG図を参考にしています。
主翼も結構剥げさせました。あとは使い込まれた機体ということで全体的にウォッシングをかけました。硝煙で汚れる機銃の後は重点的にかけました。あんまり目立たないですが。
最後に五二型と並べて。並べて比較すると主翼の形状が随分違うのが分かります。
他の仕様や型も作りたくなってきますね。またそのうち作りましょう。
以上です。