Cool Heat/Anita O'Day
(Verve MGV8312, jp reissue)
(Verve MGV8312, jp reissue)
白人美人ボーカルを得意とする方は結構いるものですが、誰がいちばんジャジーかと言えば、やっぱりこの人をおいて他には考えられない。アニタ・オデイは”真夏の夜のジャズ”でみせたジャジーなボーカルとステージ映えする容姿で、おそらく最も人気のある白人ボ-カルかも知れませんね。本日は、VERVE時代の膨大なレコーディングの中からジミー・ジュフリーのオケとの共演盤をアップしますね。
このアルバムは最も油の乗り切った59年、アニタ39才の録音と言います。ジュフリーオケのパーソネルは残念ながら不明ですが、室内楽的なジュフリーとジャジーで熱いアニタという一見ミスマッチとも思える組み合わせが不思議な効果を上げている一枚とも言えますね。A面では、イントロなしで始まるA-1の"Mack The Knife"とスキャットで始まる"Gone With The Wind"の歌唱が好きですね。スマートさが際立つアニタ、最高です。勿論、得意の熱いボーカルが聞ける"Hooray For Hollywood"もいい出来です。B面でも、徐々にテンポを速めて行く"If I Had You"の構成が面白い。B-2の"Come Rain or Come Shine"やB-4の"My Heart Belongs To Daddy"のグルービーな味もアニタならではですね。
所有盤はポリドールが出した国内盤再発です。アニタもコレクションの初期に買ったものが多く国内盤が多いですね。