67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

レディ・デイの個人的愛聴盤

2008-10-24 01:59:08 | jazz & vocal
The "Lady" sings/Billie Holiday
(Decca DL8215)


 ジャズ/ボーカルの話になるとビリー・ホリデイは避けて通れないシンガーですが、彼女の代表作はと言うと途端に困ってしまいます。というのもこういった古いシンガー(プレイヤー)の場合にはSPだのEPだのなとまとまりがなく、再編集されていてどれがどれか自分の頭の中で整理が着かないのが実情だ。一般的にはコモドアやコロンビアの1930年代、40年代のアルバムがもてはやされているようですが、晩年のVERVEの録音は国内盤もでていて、比較的録音もいいし聴きやすい方だろうと思います。またデッカの盤も自分の中では録音的にも許容範囲ですね。ビリーの研究家、ファンもたくさんいて自分などは彼女の最高傑作はこれだなんて言える立場にはないことはわかっています。しかしながら、本日アップのデッカの"The Lady Sings"はビリーのしなやかで透き通った声、時としてうめきにも似たフレージングなど彼女の特徴が充分に発揮され、何と言っても視覚的に訴えるカバーが素晴らしく個人的愛聴盤となっています。

 オケがバックでTutti Camarata, Gordon Jenkins, Sy Oliverがバックをつとめています。A面冒頭の"Deep Song"のビリー節でいきなり虜になってしまう迫力を感じてしまいます。得意の"Don'T Explain"やビリーの作曲で知られる”God Bless The Child"も名唱にふさわしい内容だと思います。B面冒頭の"Good Morning Heartache"のしなやかな歌唱はこのアルバムきっての名唱と自分では位置づけています。B-5の"Easy Living"もいいですね。

 所有盤はdeccaのブラックレーベル、シルバーロゴのモノラル盤です。おそらくオリジナルかな?盤はいつものデッカの瓦せんべいのような硬いvinylです。若干ノイジーですが、瑞々しい録音でシルキーなビリーを楽しめる個人的愛聴盤ですね。