67camper's Blog

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2大巨人の共演、サッチモ&エリントン

2008-10-13 04:52:45 | jazz & vocal
The Great Reunion/Louis armstrong & Duke Ellington
(Roulette YW-7558-RO jp. reissue)


 エリントンとサッチモはジャズ史を語る上でははずせない巨人ですが、スタジオでの共演となると本当に少ないですね。おそらくこのルーレットのセッションが最初であろうと思います。このセッションではボブ・シールが企画したもので2枚のアルバムとなって世に出ています。インストナンバーも含む前編と本日アップする後編はルイのボーカルを全編にfeatureしているのが特徴ですね。両者とも60才と高齢になっていますが好調で内容的には甲乙付けがたいですね。個人的には、カバーを含めこの後編"The Great Reunion"の方が好みですので今回アップいたします。

 メンバーはLouis Armstrong(vo, tp), Duke Ellington(p), Trummy Young(tb), Berney Bigard(cl), Mort Herbert(b), Danny Barcelona(ds)という編成です。全曲でルイのボーカルが聴け、エリントンはやや控えめにプレイしているところがより寛いだ仕上がりになっていると思います。A面が"It Don't Mean A Thing", "Solitude", "Don't Get Around Much Anymore", "I'm Beginning To See The Light"、B面が"Just Squeeze Me", "I Got It Bad", "Azaleaの7曲でいずれもエリントンナンバーです。サッチモのスキャットを交えたあのシワガレ声のボーカルと楽器の特性をいかした明晰なトランペットは全曲で健在です。個人的には妖しい魅力を発揮するバーニー・ビガードのクラリネットが好きでたまりません。丁度、エリントン楽団におけるホッジズの味に似ている感じがしますね。一番印象に残るのは"I Got It Bad"のエリントンだけを相手にしたルイのボーカルです。素晴らしいコラボですね。

 所有盤は日本コロンビアが出した再発廉価盤です。多分、中古レコード屋ではワゴンセールにでも入っていそうな感じですが、こういうアルバムも見直してみるのも面白いですね。