67camper's Blog

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ガーランドの珠玉のバラード集

2008-10-11 00:58:48 | jazz & vocal
The Nearness Of You/Red Garland
(Jazzland JLP62)


 ブロックコードを駆使してグルービーな演奏を聴かせるレッド・ガーランドはプレステッジの諸作、マイルスのオールアメリカンリズムセクションのプレイで日本にもファンが多いですよね。バラードに対しては、ブロックコードとシングルトーンを織り交ぜたリリカルなプレイがその特徴ですが、全編バラードとなると却ってダルな印象を与えるのは否めないのではと思います。本日アップのこのジャズランド盤はそういったバラードのみで構成されており、プレステッジのダイナミックなグルービーなプレイを期待して購入すると『あれれ~?』って感じにはぐらかされた感じを持つかも知れませんね。好き嫌いがはっきりでるアルバムかもしれませんね。本日のアップはこのバラード集"The Nearness Of You"です。

 メンバーはGarland(p), Larry Ridley(b), Frank Gant(ds)のトリオでやや地味な感じです。A-1のトーチソング"Why Was I Born"からロマンチックなガーランドのプレイに思わず聞き惚れてしまいます。A-2のタイトル曲"The Nearness Of You"もこの曲の名バージョンの一つと言えるエリケートな表現がいいですね。B面のエリントンの" I Got It Bad"は格調の高いバラッドプレイです。ジョニー・ホッジスがでてきそうな雰囲気ですね。続く"Don't Worry About Me"のガーランドがまたいいですね。テーマをコードで、そしてシングルトーンで奏でられるソロが美しく、テーマに絡むリドレイの低音の豊かな音量、ソロにおける高音部のピチカートが大好きです。そしてソロプレイとなるラッシュライフとなる訳ですが、この辺りではどうも飽きが来る感じがするのは自分だけかなぁ?やはりこういったバラッド集はAB面通して聴くのはやや荷が重いのかも知れませんね。

 所有盤は音質的には素晴らしい両面溝付きのジャズランドモノラルオリジナルです。以前から所有していた国内盤再発と比べるとサウンドの厚さが全く異なりますね。