Jazz South Pacific/J.J.Johnson etc.
(Regent MG6001)
(Regent MG6001)
Regentは1947年に設立されたマイナーレーベルです。後にサボイに売却され、多くのアルバムがサボイから再発されており、その傍系のレーベルとして知られています。レーベルは、深いグリーンのラベルに銀色の王冠とRegentの文字で知られていますね。以前にアップした、「JAZZ EYES」などもこのレーベルを代表する録音だと思いますが、特にリーダーを定めていないvarious artists(VA)の盤がありますね。本日は、朝鮮戦争の時代だと思うのですが、グアム、韓国などUS Army&Navyが駐留する地で開かれたコンサートパフォーマンスを記録したJazz South Pacificをアップします。
メンバーはJ.J.Johnson(tb), Howard McGhee(tp), Oscar Pettiford(b), Keter Betts(g), Rudy Williamas(ts), Charlie Rice(ds)のピアノレスセクステットです。A面はライスのドラムに導かれ"Royal Garden Blues"で幕を開けます。つづくマギーの"St. Louis Blues"や“Mood Indigo"プレイも短いですがブルージーで会場のGI達へのウケをねらった選曲ですよね。A-5のWilliamsのテナーがfeatureされる"The Man With A Horn"も彼のタイトな音色を楽しめる貴重なトラックですね。個人的にはB面が好みで、特にB-1のKeter Bettsの物悲しいギターのイントロに導かれる"Stormy Weather"のJJのプレイが圧巻です。また、B-3のマギーの"Body and Soul"のブリリアントなトランペットもすばらしいですね。録音がやや悪いと感じるかもしれませんが、JJとハワード・マギーの好プレイが聴ける雰囲気たっぷりのライブアルバムに仕上がっています。
所有盤は、Regentのオリジナルモノラル盤です。渋い配色で南太平洋をイメージしたジャケ写が美しいですね。