Cat Of A Hot Fiddle/Stuff Smith
(Verve MGV-8369)
ジャズではバイオリンというとステファン・グラッペリが有名かも知れませんが個人的には熱いプレイでグイグイとスウィングする黒人バイオリニスト,スタッフ・スミスが贔屓です。既に2枚のリーダー盤をアップしておりますが、本日は同じくVERVEの好アルバム"Cat Of A Hot Fiddle"をアップいたします。
メンバーはJohn Eaton(p), Lewis Powers(b), Harry Saunders(ds)のリズムセクションで7曲,Paul Smith(p), Red Mitchell(b), Sid Bulkin(ds)のリズムセクションで3曲と言う構成です。特に後者のリズムで演奏されたA-1"Undecided", A-5(A面ラスト)の"Take The A Train", B-1の"Blue Violin"の3曲はミッチェルの野太いベースがバックで演奏を煽り,スミスがスウィンギーでブルージーなソロを展開します。A面の最初と最後、そしてB面トップに配したところも頷けますね。もう一つのセッションでも"The Man I Love", "Nice work If You Can Get it", "They Can't Take That Away From me", "Somebody Loves Me", "S'Wonderful", "Srike Up he Band"など少しひねりの利いた名曲が題材となっているのも嬉しい限りです。また、お得意のノドを聴かせる"Oh, Lady Be Good"もいいですね。
所有盤はVerveトランぺッターラベルです。マイナーですが抑えておきたい一枚でもありますね。