67camper's Blog

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最愛のトランぺッタードーハムのデビュー盤

2010-10-23 08:05:11 | jazz & vocal

Kenny Dorham Quintet/Kenny Dorham
(Debut DLP-9 reissue 12inch)

ジャズトランペット界ではディジーやブラウニーの流れを汲むブリリアントなサウンドのプレイを得意とするトランぺッターが奔流でしょうが,暗いサウンドのマイルスと柔らかいサウンドのドーハムのプレイはある意味異色ですよね。この2人がいずれも「バード」ことチャーリー・パーカーの相方をつとめていた点は興味深いですよね。既にプレイヤーとしてその名声は知られていた訳で,満を持してのリーダー盤録音であったのかもしれません。そして吹き込みレーベルがデビューというのが因縁めいてますね。

メンバーはKenny Dorham(tp), Jimmy Heath(ts, bs), Walter Bishop Jr.(p) Percy Heath(b), Kenny Clarke(ds)という吹き込みの53年時には新進気鋭、のちにジャズの名プレイヤーとなった人ばかりですよね。ドーハムのコントロールの利いたミディアムテンポでのプレイが光るB-1の”Osmosis"はこのアルバムのベストトラックに挙げたいですね。A-1の"An Oscar For Oscar"とともにドラマー、デイブ・ベイリーの有名な(自分も好きですが)”バッシュ”に収録されているのです。ひょっとしてベイリーのお気に入りだったのかも???"As Time Goes By"をクォテイトしてブルージーなサウンドで迫る”Darn That Dream"も聴きものですね。

ご存知のようにオリジは10インチ盤ですよね。ビクターが出した12インチかしたゲテモノですがデビュー盤にして既に独自のスタイルが確立していたドーハムw聞く事が出来る貴重な記録ですね。