
Clifford Brown Memorial Album/Cliffor Brown
(Blue Note 1526, jp reissue)
失われたジャズの名リーダーといえば彼しかいない。ブラウニーことクリフォード・ブラウンである。短い期間ではありましたが,短期間にエマーシーに残してくれた数枚のアルバムは彼の卓越した歌心,テクニック,明快なフレージングなどどのアルバムを聴いても偉大なブラウニーにであえますし,悔やまれる事故死が残念でならないですよね。BNのバードランドの夜で「トランペット・センセーション」と紹介された実力は12インチ唯一のこのアルバムにも如実に現れていますよね。
2つのセッションからなるこのアルバムはもともと2枚の10インチ盤でリリースされたアルバムですが,A面がClifford Brown(tp), Gigi Gryce(as, fl), Charlie Rouse(ts), John Lewis(p), Percy Heath(b), Art Blakey(ds)のセクステット,B面はClifford Brown(tp), Lou Donaldson(as), Elmo Hope(p), Percy Heath(b), Art Blakey(ds)とこの時代,これ以上臨むべくもない布陣です。スピード感溢れるソロを展開するA-1"Hymn Of The Orient", A-4"Cherkee", B-1の“Brownie Speaks"の3曲は彼のスタカートを駆使したプレイが聴けますし,評価が落ちるというA-2の“Easy Living"と“You Go To My Head"の2曲のバラードも捨て難い魅力をかんじてしまいます。
所有盤はキングの1800円廉価盤です。BN12インチ唯一のアルバムですし,やっぱりBNを代表する好アルバムにちがいないですよね!